という暗黙のルールが、1部のネットユーザーたちの共通認識としてあります。
SNSやネット掲示板で
「電化製品を買ったが故障していて結局高くついた」
といった書き込みが多いことから、そのような意識が根付いているようです。

しかし本当に、メルカリやネットオークションで高価な商品を買ったり、電化製品を買うのは危険なのでしょうか。
実際に私がメルカリで高価な電化製品であるiPad proとApple pencilを購入してみた結果と、購入の際の気をつけた内容について、ご紹介します。
目次
メルカリで買ったiPad proとApple pencil
iPad proとApple pencilをなるべく安く欲しい、と思い、ネットサーフィン&近所の中古ショップをウロウロしていました。
ある日、とても良さそうな品をメルカリで発見しました。
情報として載っていた内容は、下記です。
・ iPad pro9.7 32GB ローズゴールド
・ SIMロック解除済み ドコモモデル
・ Apple pencilと本体カバー付き
・ 本体もApple pencilも4年前に購入、ほぼ使ってない
・ ケースに入れて保管、月に1度程度しか使っていない
・ 全体的な使用感はほとんどない
・ 画面はガラスコーティング加工済み
・ 付属品未使用、箱にやや汚れあり
販売価格は4万3,000円です。
おそらく、2016年発売の初期のiPad proです。
他の出品者が中古のApple pencilを1万円前後、同世代の同じく中古のiPad proが3万3,000円前後で販売しているのをみると、メルカリでは妥当なお値段ともいえそうです。
しかし、このiPad proとApple pencilはほぼ未使用品、付属品にいたっては使っていない、カバーまでついてくる。
そう考えると、かなりお得なように思えます。
中古ショップと比べてみてもお得
メルカリ以外のネットショップも巡回してみましたが、ほぼ新品状態のセットでこのお値段は見つけられませんでした。
やはり、「メルカリでの購入はお得」と判断ができそうです。
しかし、そうはいっても4万円越えです。
これまでメルカリでは高くても2,000円前後のものしか買ったことのない私にとって、未知の領域です。
かなり慎重になっていました。
メルカリで高額電化製品を購入 失敗しないポイント
高価な買い物に失敗しないよう、私の場合は次の点に気をつけて購入を試みました。
メルカリで高価格の商品を買い物をする際の、参考にしてください。

1. 気になる点はすべて質問
とにかく気になることは何でも質問をしました。
あとで「聞いておけばこんなことには…」とならないよう、質問内容をまとめて、箇条書きにして1度に送信します。
疑問をなくしておきたいけど、出品者の負担も減らしたいと思ったうえでの策です。
2. 「未使用品」に惑わされすぎない
本音をいえば「本当にほとんど未使用ですか?」と聞きたかったのですが、失礼だろうと思い断念しました。
「未使用の証拠を出せ」なんて言われても、出品者も困ってしまいます。
ほぼ未使用なのかどうかを明確にするのは難しいですが、出品者によっては「未使用だった理由」くらいなら教えてくれる可能性があります。
たとえば、「もっといいものを同時期に買ってしまったから」といった理由であれば、ほぼ未使用であるのもうなづけます。
とはいえ相手が100%本音を言うとも限らないので、あくまで自称「未使用品」は、賭けです。
3. 出品者の過去の出品物・評価を見る
高価な品に限らず、メルカリで何かを購入する場合、出品者の履歴はかならずチェックをしましょう。
過去にどんなものを出品しているのか、落札者とのやりとりはどうか。
問題があれば、購入を再検討したほうが無難です。
4. 評価のその先のコメントまでチェック
私の場合、評価のその先のコメントまでチェックしていました。
まずは出品者の評価ページから、コメント一覧を確認します。
その後、コメントを残した相手のページに飛び、その人の評価ページをチェックすると、今回のIpad出品者が残したコメントを確認できます。
取引終了後の評価コメントはお互いに見えない状態で書くため、片方が良いコメントを残しても、もう片方はそうでない場合があります。
相手に失礼な対応をする出品者ではないか、問題のある出品者ではないか、という判断材料になるでしょう。
5. 受け取り評価はすぐにしない
ネットで「高価品を買ったのに失敗した」と嘆いているメルカリユーザーの多くが、受け取り評価を急ぎすぎています。
受け取り評価は、「製品を検品し、納得しました」と同意義です。
受け取り評価後に問題が発生しても、事務局は間に入ってくれなくなるため、かならずチェックをしてから評価をしましょう。
まずは届いた品の外観をチェック。
使用感に問題はないのかなど、10分~30分は製品をいじってからでも遅くはありません。
6. 保証付のメルカリ便を使ってもらう
メルカリ便には、運送時のトラブルによる全額保証がつきます。
たとえば製品が壊れていた場合、出品者に相談したら「運送者の落ち度だ」と言われる可能性があります。
真偽はわからなくても、「出品者がそう言うのなら」と折れてしまうケースも珍しくありません。
そのようなとき、メルカリ便の全額保証がついていれば安心です。
発送はなるべくメルカリ便を使用してもらうよう、交渉しましょう。

7. その道のマニアに相談をする
本当にその製品がお買い得なのかどうか、マニアの目線を知るのもひとつの方法です。
私の場合、Apple信者の兄弟に今回の取引を見てもらいました。
「ただし初代のApple pencilは使いにくいし壊れやすいと言われているがいいのか」
などアドバイスをもらったうえで、納得して購入をしました。
身近にその道のマニアがいなければ、ネットで相談をする、という方法もあります。
届いた品に大満足
届いたIpadとApple pencilは見た目にも傷ひとつなくきれいな状態でした。
さらに、購入から3か月がたった現在もほぼ毎日使用していますが、システムにも付属品にも、何も問題はありません。
お得にiPad proとApple pencilを手に入れられたと、満足しています。
高価な品・電化製品は慎重に購入しよう
メルカリやネットオークションは、たしかに高価な品や電化製品をお得に手に入れられる場所です。
しかし失敗例が多いのも事実です。
なるべく後悔のないよう、ご紹介した内容だけでなく出品者の状況や出品製品に適した対策をしたうえで、購入に踏み出しましょう。(執筆者:遠藤 舞衣)