先週は、高値更新しトレンド維持を明確にした一週間となり、相場の基本的な動きを絵にかいたようなチャートを形成しました。
トレンドが崩れない中での押しは買い場という考えを持ち、今回の押したところが12月のもみ合いの上限に近づき、やはり買い場になるという「リターンムーヴ」的な動きとなっています。
さらには、12月29日に高値を付けて30日、1月4日、1月6日が安値更新の陰線を形成し陰線新値3本目で切り返しという事も酒田の考えでは基本中の基本で、変形の「上げ三法」で上抜けとなっています。
出現したものを後出しで言う事はある程度の知識があれば出来る事ですが、出てる最中に自身の中でこうなってるから今後こうなる確率が高いと発想ができることが重要であると思います。
この発想をするためには熟練した考えが必要です。
目次
今後の展開
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明確には見えないですが、私的には前々から上値目途が2万8,300円から2万8,500円という事を申してきました。
そして、先週の終値が「大引け坊主」となり2万8,139円でだいぶ近づいてきており到達したかもしれないところまで上げて来たとは考えるものの、まだ上値に余地はあると考えられ今週上値追いは可能性高くあると考えます。
日柄で見ると12月29日の高値は今回上昇の起点10月30日から42日(-1日)でした。次の基本数値は51日となると1月15日となりますがどうなるでしょうか?
米国の動きを見ると、CMEは2万8,300円を超えてきており目途到達の可能性が出てきてますが、月曜日が祭日のため月曜日の夜中の米国の動きを気にして週明けの動作を決めていきたいと思います。
ファンダメンタル的に見ると、今回の上放れの背景には米国の大型金融緩和があり、1月20日正式就任する新大統領のバイデン氏は緊縮財政を旗本としていました。
しかし、コロナ対策という名のもとに、お金をばらまくという経済対策がされていくという事が事実として浮かんだとなると、バイデン政権でも必要に応じて財政出動は積極的にしていくという事が示されたので、コロナ過では、株価は下がらないという事がある程度証明されたとも受け取れる状況です。
現状分析
5日線
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週末は上向きとなっており短期的にも上昇トレンド維持となっています。
位置としても、週末は上に乖離となっており、12月29日と同じような配置になっています。
25日線
変わらず上向きを維持し位置も上への乖離を維持しています。
75日線
変わらず上向きで位置も上を維持しております。
週末の足型は、窓空け上放れの「大引け坊主の大陽線」となり上への意識が強い形状です。窓が二空であるため三空目の陽線が出ると売りたたかれる可能性が出てきます。
トレンドライン
下に関しては10月30日と1月6日の安値を結んだラインが、当面のサポートラインとなると考えます。
また11月20日と12月22日の安値を結んだラインも意識しつつ、このラインのチャネルラインを11月30日の高値に合わせたフラックも意識していきたいと思います。
上に関しては先に記載のチャネルラインを意識していきたいと思います。
テクニカル指標
一目均衡表
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完全系の強さを示しています。当面下げる要素無い形状です。
ボリンジャーバンド
一時はBOX示唆かと思われましたが、木曜日からの反発でバンドが拡大して週末には+3σを上抜けたことでボリンジャーウオーク継続と考えます。
スローストキャスト
下げ切らずにゴールデンクロスとなり上値追いを示唆した形となりました。
総合判断
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上昇トレンド維持と考え、
まだ上値追いはあると考えます。
ただ、薄氷の上を歩いているのも事実なので買いポジションの利確は小まめに行うことが必要と考えます。
その上で、リアルタイムに動くチャートに自身の想いを乗せすぎずに冷静に見極め対応していこうと思います。(執筆者:城 晶子)