おうち時間が増えて新しい趣味としてお菓子作りを始める人が増えています。
お菓子作りにはさまざまな道具が必要です。
ひとつひとつの道具にこだわってしまうと初期費用が大きく必要になり、高級お菓子を買うよりも高い出費になる可能性があります。
「お菓子を作ってみたいけれど続くかわからない」という人はできるだけ初期費用を小さくしたいものです。
100円均にはお菓子作りに必要な道具がたくさんあります。
どれも300円以下で揃えられるモノですが中には「1回しか使えないモノ」「2度と使いたくないモノ」もあり、安物買いの銭失いになるかもしれません。
今回はお菓子作りに必要な道具の中でも100均でお得にそろえたほうがいいモノ、定価を出してでもいいモノを探したほうがお得なモノについてお話しします。
目次
100均のボウルはあともう1歩
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お菓子作りにはボウルが必要です。
大きく深さがあるボウルはクリームやメレンゲを泡立てるときに便利です。
本当は強化ガラスのボウルが便利ですが100均で大ぶりのボウルはステンレスもしくはプラスチックがほとんどです。
ガラス製のボウルはあったとしても直径15cmで小ぶりでした。
プラスチック製は大きさも深さも種類はありますが厚みが薄く、泡立てやこねるときの耐久性に問題がありそうです。
ダイソーには直径30cmのステンレス製ボウル300円(税抜き)があります。
大きさは十分なのですが深さが足りず、見た目は洗面器もしくはたらいのシルエットに似ています。
また、ステンレスのボウルは使いはじめに黒いモノが混じることがあります。
これは酸化被膜が原因だと考えられます。
ダイソーの店頭には
と張り紙がありました。
私はダイソーのステンレスボウルを何度も洗いましたが、かなりの間黒いモノは落ちませんでした。
せっかく作ったお菓子に黒い粒子が混ざってしまっては材料費の無駄だけでなく「食べて大丈夫かな」と心配になってしまいます。
ちなみに10年以上前に百貨店のイベントで一目ぼれして購入した新潟の燕三条製ボウルは最初から黒いモノは出ず、厚みもあるためお菓子だけでなくパンをこねるときや料理にも愛用しています。
ボウルは1度買えば長い間台所に置かれます。
使いづらいボウルは出番がないのに場所だけ取るムダなものになりがちです。
ボウルは100均で買うよりも使い勝手のいいモノを探したほうが結果的に得な買い物ができるでしょう。
泡だて器は100均が正解
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お菓子作りの場合、泡だて器は使う時間が長い道具です。
手が疲れない持ちやすいものを選びましょう。
私は定価で買ったステンレス製の泡だて器を持っています。
作りがしっかりしている分重さがあり、持ち手が板状で丸くありません。
そのため長時間泡立てていると手が痛くなります。
ダイソーにはプラスチック製のシリコンで覆われた軽い泡だて器があります。
持ち手は丸く長時間使っていても手が疲れません。
なによりシリコンで覆われているためステンレスのボウルが傷つきません。
他にも手動の手押し泡だて器があります。
300円以上出せば電動の泡だて器も売っていますが手押し式は電池代もかからず100円で経済的です。
ボウルの底に押し当てるように押すだけで泡立て部分が回転します。
片手で押せるため右手が疲れれば左手、左手が疲れれば右手で押すことができます。
泡だて器はお菓子作りでは必要不可欠なものですが料理では出番が少ない道具です。
おうち時間にお菓子作りをしてみたけれど「はまらなかった」という人は泡だて器にお金をかけてしまうともったいないです。
泡だて器は100均の数ある泡だて器の中から好きなものを選んで買った方が、出番が多くても少なくてもお得な買い物になるでしょう。
ダイソーの計量カップ1つあれば大丈夫
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お菓子作りに計量はかかせません。
100均にもはかりは売っています。
しかし目盛りが大雑把だったり、ゼロからスタートできなかったりという致命的なものもあるようです。
お菓子作りの基本は正確な計量なので本当ならばデジタル式の正確なはかりが必要かもしれません。
しかし「デジタルはかり」は高いです。
お菓子作りが続くかわからない場合は、とりあえずダイソーの計量カップひとつあれば大丈夫です。
ダイソーの計量カップはひとつで大さじと小さじ、mlの計量ができます。
小麦粉の重さはグラムですが、はかりがなくても大さじがあればだいたいの計量ができます。
クックパッドのサイト「計量のヒント」にはさまざまな材料の計量のヒントが掲載されています。
「大さじ何杯で何グラムか」を簡単に検索することができるでしょう。
参照:cookpad
小麦粉やバター、イーストなどお菓子やパン作りに使う材料のほとんどが網羅されています。
できるだけ低い出費で楽しみましょう
お菓子作りの道具をすべて定価でそろえると5,000円以上になるかもしれません。
おうち時間をきっかけに何度もお菓子を作るならば元を取れるかもしれませんが、1度で終わってしまうならば痛い出費です。
一方、100均でそろえれば1,000円以内におさまります。
まだまだ長くなりそうなおうち時間をできるだけ低い出費で楽しみましょう。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)