先週は、下離れの雰囲気からさらなる深い押しとなるか、反転しBOX形成ないし上昇トレンド維持となるかの見極めでしたが、月曜日から深い押しとはならず止まるべきところとなるサポートラインとして下げ止まり反転となりました。
しかし直近高値を超えられてないことから未だ上昇維持できるかBOX入りとなっていくか見極めきれないまま週末入りとっています。
前週の押しに関しては、勢いある上昇を終える動きではあるものの、上昇を終えるレベルには無く明確なトレンド変換は起こしてない状況となっています。
そして、戻りの雰囲気を見ると概ね全戻しと言えるところまで来ています。
この動きから上昇トレンドへの崩れを感じることは出来ず上抜けも視野に入れた週末となったことと思います。
目次
上昇トレンド中での見極め

今週は1月14日の高値を上抜けるのかとても興味深いところですが、現状は上昇トレンド中という状況下でBOX入りするかの見極めであると考えます。
ファンダメンタル的には、先週の反発は、12月末の決算発表に対して思ったより良いという雰囲気が作っているという理由と米国の大型の追加緩和策が進行したということに反応したと思われ、昨年同様好材料への反応が強く、悪材料への反応は薄くなっています。
米国の雇用統計にマーケットがどのように反応するかも注目です。
現状分析
5日線

水曜日には向きを上に変え上向きのまま週末となりました。
位置としても上へ乖離したまま週末入りで短期的に上への勢いを持っている状況です。
25日線
上向きを維持したままの一週間で、位置としては上に乖離したままの状況で一週間を経過しました。
5日線と25日線の位置関係もデットクロス寸前まで近づくも5日線が回避するように反転していきました。
75日線
変わらず上向きで上への乖離を維持したまま一週間となりました。
週末の足型としては上髭が短めの大引け坊主っぽい陽線で上への勢いを感じさせる足型で週を終えました。
さらに週足で見た足型はつつみ線となるも4週連続で上値がほぼ同じ位置におり上値の重さを感じる状況です。
トレンドライン
目先上値は1月14日の高値の横軸が非常に意識されます。さらに手前では実体終値ベースでは1月25日の終値も意識してみたいところです。
下に関しては、10月30日と2月1日の安値を結んだ切上がりのラインを意識しつつ、その下に11月20日と12月22日の安値を結んだラインも意識していきたいと思います。
さらには、3月と10月の安値を結んだラインを意識ます。
テクニカル指標
一目均衡表

テクニカル指標では、一目均衡表をみるとしっかり上昇を示す形や位置取りとなっており強さを示しています。
遅行線に関してはこのまま強さを継続すると4営業日後に天底一致となります。
さらに今の価格帯で進行すると9営業日後に日々線に触れることになるのでそれまでに上下に振れることになりそうです。
ボリンジャーバンド
バンドの動きが収斂から再度上向きに向かいそうな動きとなっており、下向きに変わっていた+2σと+3σが再度上向きとなりました。
すべての線が緩やかではあるものの上向きとなっており上昇を再認識させられるのか、この後の波打ちしBOXに入っていくのか注目です。
スローストキャスト
2本のラインが降りた後ゴールデンクロスとなりしっかり上まで上げて来た事で現状は、上下の方向感は示しておらずBOX示唆と見受けます。
この後、横にスライドや下に降りず即ゴールデンクロスとなれば明確な上昇トレンドに向かい高値更新してくることとなりますが、どうなるでしょうか。
総合判断

総合判断としては、下落入りするかもという可能性は一旦消え去りBOX入りとなるか、上昇トレンドをそのまま維持するのか再度上昇トレンドのまま強く勢いのある上昇に戻すのかの見極めをすべき状況になっています。
通常ヘッジファンドの売りなどが出やすい時期となりますが、昨年から例年のパターンが覆され続けています。
今回も覆されるのか例年通りの動きが出るのか注意深く見極めたいところです。
未来の動きが読みにくい状況ですが、心を作られないよう平常心で相場と向き合いたいと思います。(執筆者:城 晶子)