ソーラーチャージャーは従来のモバイルバッテリーとは異なり、太陽光を利用して充電するエコ商品で、SDGsに対する関心が高まり、各企業がいろいろな施策に取り組む今、注目されるものです。
充電の仕方は専用のソーラーパネルを直射日光のあたるところに置いておくだけで、太陽光を活用し電気代の節約につなげます。
目次
ソーラーチャージャーのタイプ
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ソーラーチャージャーといっても種類がいろいろあるので、今回はスマホやタブレットに充電するためのモバイルタイプものを検討します。
コンパクト型
通常のモバイルバッテリーにソーラーパネルがついているような形で、本体に蓄電できます。
「太陽光発電のほかにUSBでも充電できます」と説明されているものが多いですが、パネルが小さいのでソーラーでの発電量は物足りず時間がかかる印象があります。
折りたたみパネル型
発電量のことを考えると、折りたたみタイプでパネルが数枚ついているものがおすすめです。
折り畳み時はB5サイズくらい、広げるとそれが3枚分くらいの大きさで、重さは500g程度が主流です。
本体に蓄電機能がないのが通常で、そのため、別でモバイルバッテリーを用意するか、ソーラーパネルで発電している最中にスマホなどを充電する必要があるので、その点は不便です。
他の機能と一緒になっている製品
照明としての機能が充実しているものもあります。
例えば「エムパワードラックス Pro(モバイルチャージャー機能付)」は、空気を入れてふくらますランタン式のLEDライトです。
直射日光に14時間あてると満充電になり、スマホへの充電は2~3時間で30~50%できます。
1日中、光にあてておいて、夜に充電するならこれでいけそうです。
常夜灯とスマホ充電分の電力の節約になり、アウトドアを楽しむ際のLED照明にもなります。
モバイルソーラーチャージャーは節約になるのか
スマホやタブレットの充電にはどれくらいの電気代がかかっているのでしょうか。
機種にもよるのでおおよそですが、スマホはフル充電1回0.3~0.5円程度、タブレットは0.6~0.8円程度のようです。
4人家族でスマホ4台、タブレット1台を1日1回フル充電したとすると
スマホ4台 × 0.5円 × 365日=730円/年
大ブレット1台 × 0.8円 × 365日=292円/年
年間合計1,022円の電気代がかかる想定です。
ソーラーチャージャーの耐久性は5年程度なので、耐用年数を5年として掛けたら
ということです。
ソーラーチャージャー本体の価格は3,000円ほどから1万円を超えるものまでいろいろです。
発電量と価格のバランスを考えて6,000円ほどのものを選ぶと、節約になりません。
スマホの充電代は意外と安いです。
日常にも使える災害対策
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それでもソーラーチャージャーに心惹かれるのは、近年自然災害が増えているからかもしれません。
災害時に灯りやスマホが使えないのはとても不安です。
「いざ」というときに自分で電力源を持てるというのは、お金では換算できない心強さだと思います。
「万が一の非常用に」としまいこみ使わず耐久年数が過ぎてももったいなので、日常的にソーラーチャージャーを使うのがおすすめです。
少しですが、日々の電気代も減ります。
コロナ禍のなか、レジャーにキャンプやアウトドアを楽しむ方も増えました。
ソーラーチャージャーは、防水タイプのものを選べば、小雨や小雪などにも耐えられ、キャンプやハイキングのときにも役立ちます。
大自然の力を活用してチリツモ節約をしつつ、自然災害に備えてください。(執筆者:那波 りよ)