先週は想定以上に強く上抜けから始まり、その後上値追いするも週末にかけて上値の重い雰囲気で週末入りとなりました。
相場転換が起きやすいSQ算出日があり、算出されたSQ値は2万9,718円で「幻のSQ」となりました。
算出日どころか前営業日にも到達してない値が算出され、今週も到達することが無ければこのSQ値が当面の上値抵抗線となる可能性を秘めた状況で引けています。
さらには、先週の高値が2万9,650円となりこの高値は計算式上当面の上値になる可能性があるうえに、金曜日は前回高値を付けた1月14日と同様で「新月」で状況が重なっているという事など様々な状況から、変化が起きることへの備えが必要と考える状況であります。
これらは「アノマリー」と「値幅論」からくる予測になります。
そして、規則性の中には時間論でいう日柄に関しても規則性と言えるものがあります。
時間論の基本数値となる9日・17日・26日・33日・42日・51日などです。
今回の上昇の起点は、1月29日で先週高値を付けたのが週末金曜日となり10営業日目で基本数値の+1日となっています。
目次
アノマリーを考える
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さらその前の安値1月6日からは基本数値の26日の-1日となる25営業日となっています。
この事から一目均衡表ではミニ天底一致が誤差1日となって発生しています。
トレンド的には上値更新の可能性は高く、更なる上値追いに関しては事前に計算式にて想定しています。
計算によって導き出された金額は、2万9600円から2万9700円、3万300円、3万900円となります。
以前算出した2万9,768円と2万9,998円も上抜けたときの意識するポイントとして見て行きたいと思います。
米国の状況ではダウが引けにかけて値を戻し前日比プラスに転じて引けCME日経先物的には週明け小幅高で始まる公算で金曜の高値を更新するかという状況です。
SQ値が上にいることでアノマリーを崩すか見極めていきたいところです。
現状分析
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5日線
一週間を通して上向きで位置も上への乖離を維持したままの強い一週間となっています。
週後半に乖離を日柄調整的な動きで詰めるも触ることなく一週間を終えました。
25日線
変わらず上向きで上への乖離も先週初めに乖離を4%弱まで広げるも上値を重くし乖離を詰める形で先週を終えましたが、トレンドとしては完全上昇を示したままとなっています。
75日線
変わらず上向きを維持し位置も上への乖離を維持したままとなっています。
週末の足型は、陽線陰線の並びの「かぶせ線」となり下を示唆となっていますが、下髭が形成され完全にしたと言い切れない雰囲気で大引けとなっています。
トレンドライン
短期的な上昇を維持しているかの見極めとして2月1日・4日・8日の安値を結ぶ切上がりのラインは機能したように見受けます。
さらには、1月14日の高値の横軸が押したときの意識すべきサポートラインと考えます。
テクニカル指標
一目均衡表
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完全に強さを意識させる形状で上昇トレンドの典型的な位置取りとなっています。
先週木曜金曜で遅行線と日々線でミニ天底一致となっている点が気になります。
ボリンジャーバンド
バンドの向きは緩やかな上向きで切り上げ型のBOXか上へのボリンジャーウオークかを示しています。金曜日の大引けで+2σを割り込んだことで今週上に戻せるか注目です。
スローストキャスト
先週末に緩やかな角度でデットクロスとなりました。
この後2本のラインが下向きとなるか即ゴールデンクロスするなどして横にスライドして上値追いを示唆していくこととなるか注目です。
総合判断
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上昇トレンド中に上値の目処に到達したかもという状況ですが、あくまでも
到達の可能性かもしれないレベルですので売る動作は打診レベルで今後の動き見極めという状況です。
どうなると上値目処の可能性が上がるのか、覆されるのかをしっかり見極めラインを持ち備え相場と向き合いたいと思います。(執筆者:城 晶子)