「外出自粛」が長引き、新たな趣味や細々と続けていたハンドメイドの小物やアクセサリーを友人にプレゼントして喜ばれたという経験はありませんか。
実は、オリジナリティの高さや手作業の温もりの良さなどから、ハンドメイド作品には根強い需要があります。
最近はインターネットでの販路が広がっていて、パソコンやスマホに詳しくない人でも簡単に商品を販売できるサイトが多くなってきました。
テレビCMやインターネット広告でよく目にする「minne(ミンネ)」「BASE(ベイス)」というサイト名を耳にしたことがある方も多いことでしょう。
人気作家になれば月10万円以上の売上達成も可能です。
そこで今回は、ハンドメイド作品を販売してお小遣いを稼げるおすすめサイトや実際に10万円以上稼いでいる筆者の友人のハンドメイド作家の集客の実例を紹介します。
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目次
ハンドメイド作品をインターネットで売るには
心を込めて作ったハンドメイド作品を販売する最も身近な方法だと言えるのが、「インターネットの販売サイトに出品」することです。
販売サイトの種類は大きく分けて3つあります。
(2) ECサイト(インターネットショップ)
(3) フリマアプリ
(1) ハンドメイドマーケット
ハンドメイドマーケットのサイトで有名なものには「minne」「Creema(クリーマ)」が挙げられます。
「minne」も「Creema」もシステムは同じで、
という流れです。
自分自身の店舗ページを作るのではなく、「作品を出品する」という感覚が近いと言えます。
もちろん、人気が出てくるとファンがついて「この作家さんの作品を買いたい」という方も出てきますよ。
(2) ECサイト
ECサイトで有名なものには「BASE」「STORES.jp」などが挙げられます。
これらは、「インターネットのサイト上に自分のお店を持つ」というイメージです。
たくさんあるテンプレートの中から自分の作品やイメージに近いものを選び、お店を作成して商品を並べます。
基本的に振込申請後や申請締め日に売上金から手数料を引かれえてサイトから入金されるというのは、ハンドメイドマーケットと同様です。
(3) フリマアプリ
フリマアプリは「メルカリ」「ラクマ」などはご存じの方がほとんどでしょう。
中古品のフリーマーケットというイメージが強いのですが、ハンドメイド作品も多く出品されています。
前述の2つのサイトに比べて商品の価格は安めです。筆者は300円で子供のヘアアクセサリーを購入した経験もあります。
出品側には、価格が安めで利益を得づらい、多く出品されている中古品に紛れてしまうというデメリットもあるので、あまりおすすめはできません。
まずは「minne」か「Creema」で挑戦
紹介した3つの方法のうちで最もおすすめなのはハンドメイドマーケットの「minne」か「Creema」です。
アクセサリーからファッション・生活雑貨、家具、食品に至るまで、衣食住に関わるものが幅広く販売されています。
どちらも初期費用や出品などは無料で、作品が売れたら売上価格に対して手数料が発生するというシステムです。
慣れるまでは作品を出品することに専念できるので、初めてのハンドメイド作品を販売したいと考える方にも挑戦しやすいことでしょう。
「minne」の特徴と手数料
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「minne」の特徴は、なんといっても国内最大規模のハンドメイドマーケットであるということです。
73万人を超える作家によって約1,000万点を超える作品が販売・展示されています。
売上金の入金は月に1回で、毎月月末締めの翌月末にしての銀行口座に振り込まれます。
手数料
振込手数料:1回につき一律220円
というシステムです。
たとえば、月に1万円の売上があった場合には、販売手数料1,056円、振込手数料220円が引かれるので
となり、8,724円が振り込まれます。
ただし、売上が1,000円未満の場合には入金は翌月に繰り越されるので、ご注意ください。
「Creema」の特徴と手数料
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現在、19万人を超える作家によるハンドメイドアイテム約1,000万点が出品されています。
2019年頃までは「minne」とだいぶ差がありましたが、2020年のコロナ禍におけるネットショッピング市場の拡大により伸びてきたようです。
手数料
食品:決済総額の15.12%(税込)
振込手数料は、
合計金額が3万円以上の場合:275円
ジャパンネット銀行の場合:金額に関係なく55円
です。
「Creema」でアクセサリーなど食品ではない商品1万円の売上があった場合には販売手数料100円、振込手数料176円が引かれるので、
となり、8,724円が振り込まれるので、振込額は「minne」と同額です。
売上金の入金は月に1回で、毎月月末締めの翌月末にしての銀行口座に振り込まれます。
ただし、「Creema」は「売上申請」の手続きをした月のみ振り込まれるので、売上金額が少なく申請をしたくないという場合には「売上申請予約」をしないことで売上を翌月以降(最長6か月)に持ち越せます。
振込手数料を節約したい場合などにも便利な機能ですね。
「minne」と「Creema」の違い
手数料のシステム以外の「minne」と「Creema」の違いはどのようなところにあるのでしょうか。
口コミや筆者の印象では、「客層」と「売られている商品の」違いだと感じました。
「minne」
・ アクセサリー中心で低価格のものが好まれる
・ 客層は10代後半~30代の女性が多め
「minne」はアクセサリーや子供の通学・通園グッズをはじめとした小物類を初心者でも売りやすく、買いやすいショッピングモールのようなサイトです。
いま流行のレジンアクセサリーや子供用品を作るのが得意な方は、「minne」のほうが売れやすいかもしれません。
入園・入学準備の季節になると袋物の需要が高まるので、ミシンが得意な方はそこから始めるのもよいことでしょう。
「Creema」
・ 価格設定高めの商品でも売れやすいので、服や革製品なども人気
・ 客層は20代~40代女性が中心
「Creema」は、レベルも価格も高めの商品が多く、こだわりや高級志向の百貨店や専門店が近いコンセプトだと考えられます。
自分でキャンペーンをうったり、クーポン発行やポイント10倍デーなどの企画もできるので、積極的な販促活動に挑戦してみたいという方におすすめです。
このような特徴に合わせて、どちらのサイトが自分の作品や客層のイメ
ージにに合うかを考えて出品するとよいことでしょう。
慣れてきたら「BASE」にも出店
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「もっと自分のコンセプトを知ってもらいながら販売したい」
というのであれば、ECサイト(インターネットショップ)に出店を考えてみるのはいかがでしょうか。
筆者のおすすめは「BASE」です。開設ショップ数が120万店を超え、いま最も伸びているECサイトです。
手数料
初期費用は無料で、商品が売れたら「BASEかんたん決済手数料」と「サービス利用料」がかかります。
サービス利用料:1回のご注文の総合計(送料含む)に対して3%
合計:6.6% + 40円
です。
ハンドメイドマーケットよりも手数料が安いというのが嬉しいポイントですね。
売上金を振り込んでもらうには振込申請が必要です。その際に「振込手数料」と「事務手数料」がかかります。
事務手数料:2万円未満の場合に500円、2万円以上の場合には無料
です。
たとえば、2万円の売上があった場合に振込申請をすると販売手数料1,360円、振込手数料250円が引かれて、
になるので、1万8,430円が振り込まれます。
集客の事例
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出品したところで、本当に売れるのかと疑問をお持ちの方は多いことでしょう。実は、販売するサイトの数には制限はありません。
「minne」と「Creema」、さらに「BASE」の3サイトに出店するハンドメイド作家さんも多数います。
ここでは筆者の友人のハンドメイド作家を例に挙げて、集客の方法を紹介します。
趣味で天然石アクセサリーを作っていた幼なじみは、当初はインスタグラムで細々と販売をしていたのですが、フォロワーの要望にこたえる形で「Creema」、そして「BASE」にも出店し、今はオーダーメイドが2か月待ちの人気作家となり、月に10万円以上の売上を安定して得ています。
彼女に「BASE」について聞いたところ、「収益の多寡を問わず、自分の販売するものにブランド力があると思う人」や「趣味の販売から一歩踏み込みたい人」におすすめだとのことです。
また、デザイン性の高いおしゃれな布マスク作家になったママ友は、1,000~1,500円の価格帯で「minne」と「Creema」の両方に出品していました。
行きつけの美容院などに委託販売も依頼し、インスタグラムでもPRし、合計で月に約150枚、手数料を引かれても約15万円の売上を得ました。
成功した2人の友人に共通していることは
・ 2つ以上の販路を持っている
ということです。
何より自分の作品を知ってもらうことが最大のポイントだと言えます。
趣味を活かしてマイペースに楽しみながら稼ぐ
やりだしたらハマってしまったハンドメイドの世界で趣味を活かして、お金を稼げたら、これほど嬉しいことはありません。
最初はなかなか売上が上がらないかもしれませんが、初期費用は無料、マイペースで出品できて、手数料を取られるのは売れたときだけというのがインターネット販売の良いところです。
気軽に楽しみながら、ハンドメイド作家を目指して収入につなげてみてください。(執筆者:加納 愛菜)