洗濯量が多いと、その分水道光熱費や洗剤代などの洗濯コストが高くなるのが悩みです。
「くらしTEPCOweb」によると、2回すすぎと1回すすぎでは水道代と電気代を合わせて洗濯1回あたり約14.47円の差が出ます。
水道代と電気代を節約するなら「すすぎ1回」の液体洗剤がコスパ良しです。
参照:くらしTEPCO
一方で、「すすぎ1回では洗剤残りが気になる」「大量の洗濯物をまとめて洗いたい」という場合は、すすぎ2回でも洗濯コストを抑えられる洗剤を使うのがおすすめです。
今回は、液体洗剤の粉末洗剤のコスパとメリット・デメリットを比較します。

目次
「液体洗剤」と「粉末洗剤」のコスパを比較
液体洗剤と粉末洗剤では、どれだけ価格やコスパに違いがあるのか、ドラッグストアで販売されている商品を参考にチェックします。
液体洗剤と粉末洗剤の価格相場

※すすぎ1回タイプが主流であるため、すすぎ1回の液体洗剤で比較
※水量45リットルの場合
毎日1回水量45リットルで洗濯する場合、
・ 液体洗剤 → 約510円
・ 粉末洗剤 → 約360円
粉末洗剤の方が月150円、年間1,800円安い計算です。
水道代と電気代を考えると、最も節約につながるのは「液体洗剤(すすぎ1回)」ですが、すすぎ2回で洗濯をしたい人にとっては粉末洗剤のほうが節約につながります。
業務スーパーの粉末洗剤はコスパ抜群
業務スーパーで販売している粉末洗剤は、価格が安くてコスパ抜群です。

正味量:0.9kg
使用料目安:水量45リットルに38g
液性:弱アルカリ性
成分:界面活性剤、工程剤、アルカリ剤、水軟化剤、蛍光増白剤、酵素、漂白剤
生産:中国
価格:159円(税込)
水量45リットルで1回あたり約6円の計算です。
前述した粉末洗剤の相場の1/2です。
また、詰め替えタイプの商品(室内干し衣料用洗剤)も販売しています。

正味量:0.9kg
使用料目安:水量45リットルに30g
液性:弱アルカリ性
成分:界面活性剤、工程剤、アルカリ剤、水軟化剤、蛍光増白剤、酵素、漂白剤
生産:中国
価格:150円(税込)
水量45リットルで1回あたり約5円の計算です。
ただし、業務スーパーで販売している商品は、どちらも計量スプーンが付いていません。
業務スーパー商品に限らず、「計量スプーンは含まれていません」と記載されている粉末洗剤もあります。
筆者は、以前計量スプーン付き洗剤を購入したときのものを使っています。
商品によって使用量が異なるため、別商品に使う場合は目安量を確認しましょう。
「粉末洗剤」のデメリット
粉末洗剤は、価格が安いだけでなく洗浄力が強く汚れ落ちが良い点もメリットです。
しかし、以下のデメリットもあります。
【デメリット】
・ 溶け残りが気になる
・ 湿気を吸って固まることがある
・ 蛍光剤を含む商品は淡色衣類には不向き
粉末洗剤は、冬場など水温が低いと溶け残ることがあります。
おふろの残り湯を使ったりお湯で溶かしてから使ったりすることで、溶け残りを防げます。
また、粉末洗剤は洗濯物にふりかけるのではなく、投入口から入れるのがポイントです。
粉末洗剤の箱は、湿気を通すので保管場所に注意が必要です。
湿気が気になるときは、ストックしすぎないようにしましょう。
もし固まってしまった場合は、計量スプーンの背で砕くか保存袋などに入れて軽くもみほぐすと粉末に戻ります。
粉末洗剤の多くは蛍光剤が配合されていますが、なかには無配合の商品もあります。
淡色衣類の色の変化を防ぎたい場合は、配合成分に注目して選びましょう。
「いつもの」を見直して節約ポイントを探してみよう
洗濯洗剤選びによって、毎日の洗濯コストを節約できます。
いつもの習慣や洗剤を見直せば、「1回すすぎで水道代と電気代を節約」「お得な粉末洗剤を使って節約」など、家庭に合った節約ポイントが見えてきます。
時短・節約・仕上がりなど、洗濯に求めるものによって、洗剤を選んでみてはいかがでしょうか。(執筆者:成田 ミキ)