先週は、反発から始まるものの切下がりのトレンドラインに頭を押さえられ、少々反発の兆しを見せたものの週足では陰線で週末入りとなりました。
最大1500円以上の値幅での下げとなる一週間となりました。
週末金曜日のローソク足でたくり線を引いたことで反発の可能性を示唆となりましたが、下げ止まる要素があるのかと考えたときに単純な過去の高値・安値で見ると止まる要素は見当たらず日柄的に高値から13営業日となることで対等数値の+1日で考えると可能性はありかなと考えられます。
ただ、これで下げ止まったのかというと簡単に決めつけは出来ないと考えます。
金曜日25日線の向きが時間帯によって下向きとなったように見受けますが、完全に変わったとは言い切れないで状況での割り込みなので、やはり一気に下へ大きく乖離という動きはしにくいと考えます。
目次
BOX下限を模索か、下落入りか

今後25日線が下向きとなれば下への加速の可能性は高まると考え、一旦反発し25日線を上回って「売りの2」を作る事となるのか、この辺りから本格的にBOX的な動きとなっていくのか、また本格上昇に戻っていくのかなどとシナリオを想定します。
まだ明確に上昇トレンドが終焉とは言い切れないものの、かなりの可能性でBOX入りか、下落入りという可能性を高めていてます。
BOX下限を模索しているのか、下落入りとなるのか見極めていきたいと思います。
ファンダメンタルズ的には、米国の長期金利の上昇となっており、簡単に元の上昇となり上値追いをしていくという考えにはなりにくいことが想定され、ここからは今までの景色と変わって悪材料への反応が大きく好材料への反応が薄いということが多くなりそうな気配です。
日本国内においては首都圏の非常事態宣言の延長は、織り込み済みと思いますが、イメージは悪いと考えます。
現状分析
5日線

一週間を通して下向きで位置も終値で一日だけ上回るもののほぼ下を推移した一週間となり短期的には下向きとなっています。今週上回れるかに注目です。
25日線
ギリギリ上向きを維持していますが、限りなく横向きとなったことで、いつ向きを変えてもおかしくない状況となっています。
位置としては、下に乖離して週末入りしています。今週奪還できるか興味深いです。
75日線
変わらず上向きで位置も上を推移しており上昇トレンドのボーダーライン的な位置にいると考えます。
週末の足型
下髭長めの陽線「勢力線」となり反転示唆となっています。
トレンドライン
10月30日2月1日の安値を結んだ切上がりのラインを割り込んだことで上昇トレンド終焉の可能性を高めており、1月18日の横軸がサポートラインとなったように見受けます。
上の関しては、2月16日18日22日の高値を結んだ切下がりのラインが上値抵抗線になると想定します。
手前に25日線と3月3日から4日かけて空けた窓も上値抵抗線になるか注目です。
下に関しては、1月29日2月1日の安値が強い抵抗線になると考えBOXの時の下限になるのではと想定しています。目先は金曜安値が最大限に意識されると考えます。
テクニカル指標
一目均衡表

基準線・転換線を割り込みました。また雲を意識する所まで下げて踏ん張った感じです。
さらに遅行線も日々線をギリギリ割り込まずキープしたような値動きと見受けられます。
ボリンジャーバンド
バンドが横向きになりつつあり+3σ+2σは下向きへ変えてきました。今後 波打ちに入っていくのか注目です。
スローストキャスト
2本のラインが売られすぎゾーンにおいてぐずぐずしたことで上昇終焉を示し、さらにこのゾーンでデットクロスとなっていることで下値追いの可能性を高めています。
総合判断

上昇トレンドが完全には終わったとは言えないものの終焉の可能性は高めています。
今週反発の状況次第でBOXという判断か、戻り高値の売り場という判断か、非常に判断が難しい場面となります。
どの材料にマーケットがどのように反応していくのか先行き不透明な状況が続くことも想定されます。
下への警戒をしつつBOXと考え、決めつけ禁物で臨機応変に対応していきたいと思います。(執筆者:城 晶子)