投資を始めたばかりの方は、過去に他人がどのような失敗をしたかに興味はありませんか。
私も投資を始めた頃には、本やブログを読んで有名投資家が過去に犯した失敗を学び、自分は同じ失敗をしないように勉強をしたものです。
お陰で損切の重要性を学ぶことができ、相場から退場することなく現在まで15年以上も投資を続けられています。
しかし、長く投資をしていると失敗はつきものです。そこで、私の株主優待投資で最も失敗した事例から、株主優待投資で最も注意すべき1点について解説します。
参考にしていただき、私と同じ失敗を避けてください。

目次
株主優待投資で最も注意すべき銘柄とは
理由を私の失敗例で解説します。
ちなみに、当記事に登場する銘柄が悪いということではありません。あくまでも私の投資が失敗だった(私が悪かった)ということをご理解ください。
明光ネットワークジャパン (4668)
私は明光ネットワークジャパン(銘柄コード:4668 以降、明光ネット)という学習塾を経営する会社に投資しています。
投資理由は、
・ 長期保有すると株主優待のクオカードの金額が増加する
という2点でした。
明光ネットについては私の過去の記事で、高配当銘柄の失敗例として紹介していますが、今回は株主優待銘柄の側面での失敗例として紹介します。
明光ネットで私は40%を超える損失を出したのですが、これは損切がかなり遅れてしまったことが原因でした。
損切が遅れた原因は、明光ネットは3年以上保有すると株主優待が倍増するため「今売るとその権利がなくなりもったいない」という気持ちが働いたことにあります。
明光ネットの株主優待

また、明光ネットは2020年に株主優待の改悪をしているのですが、私が投資していた時には上記の倍のクオカードをもらえました。
損切のタイミング
明光ネットは「高配当 + 高利回り株主優待銘柄」として魅力があったのですが、減配発表時に損切していれば傷は浅くて済んでいました。
しかし、既に3年以上保有して長期保有優遇をもらえる権利を手放すのがいやで損切をせずにいると、株価はどんどん下落してしまい損失も膨らんでしまったのです。

減配発表時に損切すれば1,000円近くで売却できたのですが、私は昨年に800円を大きく割り込んだタイミングでほぼ全ての株数を損切しました。
数千円のクオカードのために数万円も損失を増やしてしまい、本末転倒と言うしかありません。
大きな損失を避けるコツ
株主優待投資といっても、大きな損失は避けたいところです。
それには、
です。
たとえば、
・ 減配された場合にも必ず売却する
などのルールがあるとよいことでしょう。
全株を売却するのに抵抗があるようなら、保有株の大半を売却して一部だけを残すことも悪くありません。
株価が好調な時にこそルールの見直し
2021年3月現在、株式市場は好調で株を売る必要を感じていない方は多いことでしょう。しかし、相場はいつか必ず下落します。
株主優待がある銘柄の中で、「長期保有優遇」や「長期保有が株主優待贈呈条件」になっている銘柄は意外とあるので、保有銘柄の株主優待取得条件を見直しておきましょう。
私のように10年分の株主優待分の損をふくらませて強制塩漬け…という事態はくれぐれも避けましょう。(執筆者:株式ディーラー歴10年 勝越 晴)