これから夏に向けて気温や湿度が高くなり食材が傷みやすくなりますが、余った食材を冷凍保存しておくことで、食品ロス・ちょこちょこ買いを防げます。
半調理した食材やできあがった料理を冷凍しておくことでご飯づくりがラクになります。「作るのが面倒だから、コンビニで買ってしまおう」といった事態も防げるので節約につながります。
この記事では、楽して食費を節約できる「冷凍保存方法」を紹介します。
目次
まとめ買いした際に「冷凍保存」
もやしとレタス以外の食材はほとんど冷凍保存できます。
冷凍を活用すれば、食材を無駄にしないようにと割高なカット野菜を購入する必要もなくなります。
食材を小分けにして冷凍しておけば、お弁当のおかずやちょっとした副菜づくりにも役立ちます。
冷凍保存のポイント
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買ってきたまま冷凍すると食感が悪くなったり味が落ちる原因になるので、下処理をして冷凍すると長持ちします。
基本的にはどの食材も1回分ごとに小分けにしてラップに包んで保存します。
野菜は固ゆでにしてから冷凍保存すると長持ちするものが多く、水分の多いきゅうりや白菜は塩もみして水分を絞ってから保存します。
じゃがいもは冷凍すると食感が変わってしまうので、マッシュ状にしておくと美味しくいただけます。
また、卵は殻つきのままでは冷凍はできないので加熱処理したものを冷凍しましょう。
アレンジ自在な「半調理冷凍」
「半調理冷凍」とは、下ごしらえや味付けをして冷凍しておく方法です。
「あとは焼くだけ」のしっかりとした味付けにしておくのも便利ですが、肉は塩と酒だけの味付けで保存しておくと和洋中どのような料理にも合わせられます。
乾燥しやすい肉の表面を酒でコーティングして塩で肉を引き締めるので、生肉のままのような食感をキープできます。
また、よく使う野菜をセットにして冷凍しておくと、そのまま調理できるので時短になって便利です。
人参・玉ねぎのセットはカレーや煮物に、ごぼう・人参・油揚げのセットは味噌汁や炊き込みご飯に活用できます。
意外と簡単にできる「自家製冷凍食品」
冷凍保存用のおかずをあらかじめ作っておくというと、「面倒くさそう…」と思う人も多いかもしれません。
自家製冷凍食品を作るのはそれほど難しいものではなく、普段のおかずを多めに作ったら冷凍しておくだけです。
ポイントは、お箸をつける前のおかずを冷凍保存用に分けておくことです。お箸をつけたおかずには雑菌が繁殖するので食材が傷む原因になります。
冷凍に向かないおかず
ただし、おかずを多めに作って冷凍するのに向かないものもあります。
(1) じゃがいも・れんこん・こんにゃく・しらたき・豆腐を使ったおかず
これらの食材は冷凍すると食感がボソボソと悪くなります。豆腐ハンバーグやマッシュポテトなど潰したものは冷凍できます。
(2) サラダ・漬け物
水分の多いサラダや漬け物は、冷凍して解凍すると水分が出てべチャっとしてしまいます。
わが家の「冷凍3段活用」
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ここからは、わが家の「冷凍3段活用」をお教えします。
(1) そのまま冷凍
数日以内に使い切る予定のない食材は、小分けにして冷凍保存しています。
「あと1品欲しい」という時に、下処理の済んだ野菜があると簡単に副菜を作れます。また、味噌汁で使う野菜をジップロックにひとまとめにしておくと時短調理できます。
(2) 半調理冷凍
肉に塩を揉みこんで、玉ねぎ・きのこと一緒に酒につけて冷凍保存してあります。他の調味料を邪魔しない味付けで、どのような料理にも合わせられるので重宝しています。
(3) 自家製冷凍食品
NG食材を使っていないおかずは多めに作った際に冷凍保存しています。
ほかにも、やきそば、オムライス、チャーハン、パスタなどを作って冷凍しておくと、休日の昼ごはんがぐっと楽になります。
自家製冷凍食品を用意しておくことで、外食やコンビニ弁当の回数が減って食費を抑えられました。
冷凍保存の活用で時短と節約を両立
安くまとめ買いして上手に冷凍保存することで、食費の無駄がなくなります。それと同時に、下処理の済んだ食材や半調理食材を冷凍しておくことで、毎日のごはん作りが楽になります。
「疲れて何もする気がおきない」という時でも、自家製冷凍食品があれば外食やコンビニに頼ることもなくなります。食材の傷みやすい季節がくる前に、冷凍保存の活用をはじめて節約につなげてください。(執筆者:川井 奈央)