「玉ねぎ」はカレーにオムライス、生姜焼きといった定番料理をはじめ、かさ増し食材としても大活躍する家計の味方です。
しかしながら、なるべく違う献立にしたいと思っていてもつい同じようなメニューになってしまいます。
そこで今回は、ボリューム満点でお財布にもやさしい個性派の玉ねぎレシピを3種を紹介します。
目次
1. キュートで美味しい「トンデリング」
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玉ねぎに豚肉をぐるっと巻きつけるだけのドーナツのような見た目がかわいい「トンデリング」のレシピです。
ボリューム満点で育ち盛りの子供さんも喜んでくれることでしょう。
材料【2人前・1人当たりの材料費:204円】
・ 玉ねぎ:1個半
・ 豚薄切り肉:12枚
・ 塩胡椒:適量
・ 片栗粉:大さじ1杯
・ 醤油、みりん:各大さじ1杯半
・ 料理酒:大さじ3杯
・ 砂糖:大さじ1/2杯
・ 炒りごま:少々
・ サラダ油:小さじ2杯
作り方
(1) 玉ねぎは1.5cm程度の輪切りにし、中身を手でくり抜いてリング状にします(玉ねぎ1個半で6個分のリングを作りましょう)。
(2) リング状の玉ねぎ1個に対して2枚分の豚薄切り肉をきつめに巻きつけます。
(3) 豚肉の表面に塩胡椒と片栗粉をまぶします。
(4) フライパンにサラダ油を熱し、(3) を並べたら両面お肉に焼き色がつくまで加熱します。
(5) (4) に料理酒を加えて蓋をして5~6分程度弱火で蒸し焼きにしたら、醤油・みりん・砂糖を加えよく混ぜ合わせます。
(6) お肉にタレが馴染んだら器に移し、炒りごまを振りかけて完成です。
ポイント
くり抜いた部分の玉ねぎは捨てずにジップ付きの袋等に移し、冷蔵保存して野菜炒めなど別の料理に使用することをおすすめします
2. さくふわ食感がたまらない「イワシ缶と玉ねぎの香草パン粉焼き」
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お手頃価格で手に入るイワシ缶も玉ねぎと一緒にハーブ入りパン粉をのせて焼けば、まるでお店で食べるようなイタリア風料理に大変身します。
お好みでレモン汁を振りかけてお召しあがりください。
材料【2人前・1人当たりの材料費:104円】
・ 玉ねぎ:1/2個
・ イワシ缶:1缶
・ パン粉:大さじ2杯半
・ オリーブオイル:大さじ1杯
・ オレガノ、おろしにんにく(チューブ):各小さじ1杯
・ 塩胡椒:適量
・ マヨネーズ、ケチャップ:各大さじ1杯
作り方
(1) イワシ缶の水気を切り、イワシを縦半分にカットします。
(2) マヨネーズとケチャップは小皿に入れて混ぜ合わせておきます。
(3) 玉ねぎは5mm幅の輪切りにし、水にくぐらせたら耐熱容器に移します。
(4) (3) の耐熱容器にふんわりとラップをかけ、電子レンジで3分程度加熱します。
(5) グラタン皿に (3) の玉ねぎを敷き詰めたら (2) を玉ねぎの上に塗り、その上にイワシをのせます。
(6) イワシの上にパン粉・オリーブオイル・オレガノ・おろしにんにく・塩胡椒を混ぜ合わせたものを振りかけます。
(7) パン粉にこんがりと焼き色がつくまでトースターやオーブンで10~15分程度加熱したら完成です。
ポイント
(7) の工程でオーブンに入れる場合には200度に予熱しましょう。また、今回はオレガノのみを使用していますが、バジルやタイムなどのハーブをブレンドしても美味しいですよ。
3. しっとりジューシー「丸ごと玉ねぎの肉詰め」
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おもてなしにもぴったりのひと品です。玉ねぎを丸ごと美味しく食べられる「玉ねぎの肉詰め」です。
材料【2人前・1人当たりの材料費:103円】
・ 玉ねぎ:2個
・ 鶏ミンチ:100g
・ パン粉:大さじ1杯
・ 塩胡椒:適量
・ 醤油:小さじ1/3杯
・ おろし生姜(チューブ):小さじ1杯
・ 白だし:大さじ3杯
・ 醤油、みりん:各大さじ1杯
・ 砂糖:大さじ1/2杯
・ 塩:ふたつまみ
・ 片栗粉:大さじ1杯強
・ 万能ねぎ:1/2本
・ 七味唐辛子:少々
・ サラダ油:大さじ2杯
作り方
(1) 玉ねぎの上下を切り落とし、皮を剥いたらスプーンで中身をくり抜いて器状にします(くり抜いた部分の玉ねぎは後ほど使うため細かいみじん切りにしましょう)。
(2) (1) を耐熱皿に移し、ふんわりとラップをかけて電子レンジで4~5分加熱します。
(3) フライパンにサラダ油(大さじ1杯)を熱し、みじん切りにした玉ねぎをしんなりとするまで炒めたら粗熱が取れるまでしばらく置きます。
(4) ボウルに鶏ミンチと (3) 、塩胡椒・醤油・おろし生姜を加え、粘り気が出るまで混ぜ合わせます。
(5) (1) の器状にした玉ねぎに (4) の肉ダネを詰めます。
(6) フライパンにサラダ油を熱し、肉ダネの面を下にしてお肉に軽く焼き色がつくまで加熱しましょう。
(7) 鍋に3カップ分の水を注ぎ入れ、火にかけます。
(8) ふつふつとしてきたらやや強めの弱火に切り替え、(6) と白だし・醤油・みりん・砂糖・塩を加えます。
(9) 蓋をしてお肉に火が通るまで15~20分程度煮込み、水溶き片栗粉でスープにとろみをつけます。
(10) 玉ねぎの肉詰めをお皿に盛り付け、スープをかけたら小口切りの万能ねぎと七味唐辛子をトッピングして完成です。
ポイント
玉ねぎの肉詰めを煮込んでいく際には、雪平鍋があればそれを使用するとなお良いと言えます。雪平鍋は熱伝導性が高く、食材への火の回りが早いので調理時間が短く済み、ガス代の節約につながります。
個性派玉ねぎレシピでワンパターンメニューとおさらば
手頃な食材を使った料理でバリエーションが広がれば家族の会話も自然と弾み、食卓の雰囲気がパッと華やかになります。
楽しみながら節約したいという方は参考にしてみてくださいね。(執筆者:栄養士、おうちご飯研究家 池田 莉久)