と感じる方も多いのではないでしょうか。
最近では、単元未満株、つまり1株からの「端株」を買える「SBIネオモバイル証券」や「LINE証券」、1,000円から日本株・米国株を買える「PayPay証券」などの証券会社も登場して、初心者の方でも気軽に少額から株式投資できるようになりました。
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目次
数百円からの端株投資でも配当金や株主優待を受けられる
株主優待については、ほとんどの企業で100株以上の株主を対象にしていますが、1株からの株主でも優待を受けられる企業もたくさんあります。
ここでは、初心者でも1株の投資で気軽に受けられる株主優待の一部をピックアップしました。
株価は2021年5月10日終値時点のものをYahoo!ファイナンスから引用しています。
1株で割引券や商品券の優待がもらえる企業
オリックス (8591):1,821円

3月末日、9月末日に全株主に発行される株主通信に「株主カード」が同封されます。
株主カードを提示することで、
・ レンタカー利用料金
・ 水族館の入場料
などさまざまな場面で割引の優待を受けられます。
また、優待だけではなく配当金も1株当たり76円(予想)と高配当であるのも魅力の企業です。
上新電機 (8173):2,840円
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9月末時点の全株主に「Joshin買物優待券 200円 × 25枚(5,000円分)」が届きます。
※2,000円(税込)以上の買い物につき2,000円ごとに1枚使用可。
買い物優待券の金額が1株の株価を超えるというとても太っ腹な優待です。
近くに店舗のない方でも、オンラインショップでも利用できますよ。
5万円以上の家電などを買う予定がある方には最大5,000円引きと、嬉しい優待ですね。
ジャパンベストレスキューシステム (2453):717円
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3月末日時点の全株主に「キッザニア優待券」が届きます。
キッザニア東京・甲子園に最大19名まで優待価格で入場できる、人気の優待です。
毎年6月中旬に届くので、夏休みのレジャーにもピッタリですね。
企業が公表していない「1株隠れ優待」もある
企業からは公表されていませんが、実はこっそりと優待を受けられる「隠れ優待」もあるのです。
株主向けの冊子に記載されているなど、うっかり見落としてしまいそうな優待もあるので注意が必要です。
※過去のデータです。今後優待が実施されるかどうかは不確定な情報です。
非公表のため参照元はありませんが、実際に筆者が受けたことのある優待のみを記載します
KDDI (9443):3,440円
3月末日、9月末日時点の全株主に、au PAYやau PAYマーケットで使えるクーポン(300円~500円分)が贈呈されます。
1株当たりの配当金が120円(予想)と高配当なうえに、100株以上で3,000円相当(5年超の株主は5,000円)のカタログギフトももらえるとあって、単元株の優待も人気の企業です。
三菱重工業 (7011):3,502円
3月末日、9月末日時点の全株主に届く報告書に、横浜にある「三菱みなとみらい技術館」のご招待券(合計4名まで)がついています。
宇宙・海・空・陸のテーマ別に体験型の展示を楽しみながら科学技術にふれあうことのできる技術館は、お子さまの体験学習や自由研究の題材としてもおすすめです。
株主全体から抽選で当たる「豪華株主優待」
当たれば「豪華」な株主優待もあります。
いちご (2337):349円
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8月末日時点の全株主は「いちごJリーグ株主・投資主優待」試合チケット抽選に応募できます。
対象となる試合はJ1、J2、J3の年間1,000試合ということで、当選したら投資金額の数倍から10倍以上の優待を受けられることになりますね。
いちご(株)のほか、いちごオフィス (8975)、いちごホテル (3463)、いちごグリーン (9282)、いちごホテルリート投資法人 (3463)の株主・投資主も応募対象です。
1株優待のデメリット
少額投資で株主優待を受けられるのは嬉しい反面、残念な部分もあります。
1. 株主優待の廃止、改悪
最近では、株主優待を廃止したり優待を受けられる条件を変更する企業が増えています。
たとえば、「アスクル (2678)」では、1株以上の株主に対して年2回「LOHACO」で使える500円~1,000円のクーポンを配布していたのですが、2021年11月20日時点からは100株以上の株主に対してのみ2,000円のクーポンが配布されるという変更がありました。
100株以上の株主にとっては改善でも、1株の株主にとっては改悪ということもあるのです。
2. 指値注文ができない
単元株では希望する金額で売買できる指値注文をできるのですが、1株から購入できるSBIネオモバイル証券、LINE証券ともに指値注文はできません。
昼間の株式市場が開いている時間に株価をチェックできない方は、売買注文を入れても思ったよりも「高く買ってしまった」「安く売ってしまった」ということも多々起こります。
1株からの端株投資は「おまけ」感覚で株主優待
今回は、投資金額が349円からと少額の投資で楽しめる株主優待を紹介しました。
単元株よりも手軽に投資に対するモチベーションを上げられる「おまけ」として、初心者の方でも楽しめる株主優待をどんどん活用していきましょう。(執筆者:亀井 香奈)