近年は地球温暖化が進んでいて、梅雨の時期あたりから10月下旬くらいまでエアコンが必要になるケースが多くなっています。
エアコンを毎日つけていれば、自ずと電気代は高くなります。
毎年梅雨の時期ぐらいから、「電気代の明細を見るのが怖い」と頭を悩ませているご家庭は多いことでしょう。
そこで今回は、エアコンがフル稼働になる夏本番前に知っておきたい、エアコン代を節約する「3つの方法」を紹介します。

目次
エアコン代を節約する「3つの方法」
エアコンを稼働させる時間が長いほど電気代が高くなりますが、猛暑や酷暑が多い近年では、電気代節約のためにエアコンを切ってしまうと熱中症になる危険性があります。
そのため、エアコンを使わないという選択をするのではなく、エアコン代を節約する方法を取り入れて快適な空間を維持することが大切です。
では、具体的にどうすれば節約できるのかを説明します。
1. エアコン代の節約はフィルター掃除から
エアコン代を節約するには、まずフィルターの掃除から始めてください。
フィルターはできれば1か月ごと、難しければ最低でもシーズンごとに掃除をしましょう。
フィルターがチリやホコリなどで目詰まりしていると冷風が出にくくなるため、必要以上に温度を下げてしまったり、風量を強くしてしまいます。
エアコンの種類や使用時間にもよりますが、フィルターが詰まっていると通常よりも15%多く電気代がかかってしまうので注意が必要です。
たとえば、2人暮らしのご家庭の場合の1か月の夏のエアコン代が4,000円だったとします。
フォルターが詰まったままだと15%料金は高くなるので、1か月に600円が余計にかかってしまうのです。
フィルターの掃除をマメにしていないのなら、キレイにするだけでも電気代を15%前後節約できる可能性があるのです。
2. 短期間の外出ならエアコンのスイッチは切らない
スイッチをオンにしている間は電気代がかかっていると思うと、15分程度の外出でもエアコンを切って外出したほうが良いように思ってしまいます。
しかし、エアコンは室内の温度と設定温度の差が大きいほど電気代がかかるものなのです。
短い時間でも真夏にはすぐに部屋の温度が高くなるので、15分後にエアコンのスイッチを再びつけたときには、多くの電力を消費しなければ快適な温度にまで下げられないのです。
15分間つけっぱなしにしたほうが温度変化は少なくなり、余計な電力を使わなくて済むので電気代も節約できるのです。
30分以上外出する場合にはオフにしたほうがよいのですが、30分より短い時間の外出であればスイッチをオンにしたままにするのがおすすめです。
3. 扇風機を上手に活用する

エアコンで部屋を冷やす際に最も冷えているのは、エアコンの吹き出し口の周辺です。
吹き出し口から少し離れた場所にいると設定温度によってはあまり涼しく感じないので、温度を下げたり風量を強くしたりしていませんか。
設定温度を上げたり風量を強くすると、電力を多く消費するので電気代は上がります。
それよりも、扇風機でエアコンの吹き出し口の周辺にある冷たい空気を部屋全体に分散させたほうが電気代は安くなるのです。
月4,000円の場合には、設定温度を下げずに扇風機を使うと400~430円節約できる計算です。
「扇風機をつけたら今度は扇風機の電気代がかかるのでは?」と思うかもしれませんが、仮に24時間つけたとしても20~30円と扇風機の電気代は安いので、適切に使えばエアコンの温度を下げるよりも節約できます。
スイッチをオフにするだけが節約ではない
筆者は1人暮らしを始めてから電気代を気にするようになりましたが、電気代に関する知識が乏しかったため、スイッチを切れば節約につながると思っていました。
しかし、実際には設定温度に下げるまでに多くの電気代がかかってしまうため、長時間の外出時以外はつけておいたほうが節約につながるのです。
その事実を知ってからは、30分以内の外出ならエアコンをつけっぱなしにしています。フィルターはこまめに掃除、扇風機も必要に応じて稼働させるように心がけています。
その結果、節約前よりも300~500円ほど電気代の節約に成功しました。
エアコンのフル稼働シーズンは5か月程なので、年間1,500~2,500円の節約になるわけです。
どの節約方法も難しくはないので参考にしていただいて、快適な夏を過ごしながら無駄な費用を省いてくださいね。(執筆者:メルカリ取引500回以上 石神 里恵)