先週はもみ合いの流れを継続して同じようなレンジ幅で一週間の推移をし、前週より膠着感を高めた一週間となったと感じる次第です。
3週間にわたって狭いレンジでの推移となっており、下限は5月27日から28日に空けた窓が抵抗帯と意識され、上に関しては5月10日から11日に空けた窓の入り口近辺で頭を押さえられる格好となっています。
ファンダメンタル的には米国の10年物国債金利が下げており一時は1.4%代まで下げてきておりました。さらにロシアが主要通貨をドルからユーロへという話が出たことやCPIの発表で為替や金利が動きましたが現状ほぼ影響がないまま週末を迎えています。
日柄的には直近高値は5月10日から高値と高値で21営業日となっており、4月6日から5月10日と対等数値となっています。さらには2月16日の高値と3月18日の高値に関しても22営業日となっており、この辺りも今後の気にするところポイントとしてみていきたいと思います。
週足でも膠着感は継続で13週線を上値として26週線をサポートとした陰線形成で、足型としては包み強さは感じられる形状ではないと考えます。
26週線との乖離も350円ほどまで近づいてきているので後2週間ほどで触るか、離れていくか、クロスするかと興味深い未来となってきそうです。
ストキャストでは2本のラインが切上がりを見せてきているので上放れの可能性を示していると考えます。
それぞれがまちまちな方向を示していることで想定がしにくいですが、冷静に見ていくと現状高値と安値が切り下がる切下がりのフラックというトレンドと考えられます。そしていつこのフラックから上放れしてもおかしくない位置にいるように見えます。
今後切下がりのフラックの上値抵抗線を突破するか、叩かれてダレていくのか見極めになると考えます。
目次
現状分析
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5日線
まずは5日線ですが週初めに上向きとするも週後半に横向きに変えて週末入りという見立てとなっています。
位置としては、終値ベースでは上から下に割り込み週末は下で引けるという5日線に張り付いた動きとなっており膠着感が目で見てわかる形状となっています。
25日線
1日だけ上向いて週後半は下向きで角度を少し強くして週末入りとなっています。位置は上に少しだけ乖離したところをキープしています。
75日線
下向きを継続しており下向きの角度も強くしつつあります。位置としては、一か月ぶりに触れるも即下に乖離としており75日線が上値抵抗線として機能していると考えます。
週末の足型は、陽陰の「出会い線」で下を示唆となっています。
トレンドライン
4月6日と5月10日の高値を結んだラインが強く上値抵抗線となっています。
ここを突破すると5月10日と11日の間の窓と5月10日の高値の横軸が節目になってくると考えます。
下に関しては、5月27日から28日の窓を意識して、割り込むと5月20日と21日の窓があり、その下が5月13日の安値の横軸と考えます。
テクニカル指標
一目均衡表を見ると雲を上値抵抗帯とし基準線転換線をサポートラインとする膠着状態を作っており、雲が薄くなるところで雲抜け出来るか注目で、逆に雲に叩かれて下に乖離を広げていくのかを見極めていきたいと思います。
ボリンジャーバンドでは、バンドが横向きから明確に打破したとは言えない形の範疇の中+1σとTPラインの狭いレンジ内を推移しておりどちらに離れていくか注目したいと思います。
スローストキャスト
BOX示唆とし、弱くないと示していると考えます。
この後しっかり下まで降りるのか、下りきらないでゴールデンクロスするのか注目して見て行きたいと思います。
総合判断
方向感は示されてはいないものの切り下げてる現実と25日線の上を位置している事を踏まえ、多少のレンジは変えても大きな流れではもみ合いは継続する可能性が高いという考えます。
先週末算出されたSQ値を上値抵抗線としそうな気配ですが今週早々に上抜け出来るかも注目です。
このSQ値を終値で突破すると多くの節目突破となり上への加速のスタートラインになるため最重要チェック項目になると考えます。
想定しにくい状況ですが相場はわかりづらいのが当たり前と捉えて、細かなサインを見逃さないよう相場と向き合いたいと思います。(執筆者:城 晶子)