万能ねぎ、三つ葉、シソなど、薬味野菜は少しだけ使いたいのに、買うと余ってしまい使い切れないこともあります。
そんな薬味野菜を自分で育ててみませんか。
読者のみなさんも、「リボーンベジタブル(リボベジ)」や「プチガーデニング」という手軽にできる野菜の栽培法を聞いたことがあると思いますが、ねぎ、三つ葉、シソは気軽に簡単に育てられます。
豆苗のように1度だけ再収穫したいなら水耕栽培でも、本格的に育てて何回も収穫したいと思われるなら100円ショップの鉢と土でも簡単に育てることができます。
そしてねぎと三つ葉は、野菜として買ったものの根を残し再生することができるので、なんと、苗は実質無料で手に入ります。
節約ができて育てて楽しい、3種類の薬味野菜栽培の方法を紹介します。
目次
万能ねぎ
万能ねぎは豆苗と同じように簡単に栽培できる野菜のうちの1つです。
ねぎの根元を5cmぐらい長めに残して切り、瓶やコップなどの容器に根元が浸る程度の水を入れ、そこに切った根元をつけておいておきます。
水は水道水で十分ですが、腐らないように毎日替えましょう。
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数日すると葉が伸びてきました。
伸びてきた葉は適宜収穫して料理に使えます。
ある程度伸びてきたら、土に植えるとより丈夫に大きく成長します。
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三つ葉
三つ葉はお吸い物や親子丼、茶碗蒸しなどに添えると、だしの香りを引き立てるので和食のときに取り入れたい野菜ですが、日持ちが短いのが弱点です。
少しだけ使いたいときは自分で育てたものを収穫すると買う必要がなく、便利です。
育て方は万能ねぎとほとんど同じで、初心者でも育てやすく、日々の食卓の香り付けや色味に役に立つでしょう。
スーパーで1袋買うと結構なボリュームなので、おひたしや卵とじなどで使い切ったあとの根元を使います。
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三つ葉の根元も5cmぐらい長めに残して切り、根元にスポンジついているので外さないでおきましょう。
スポンジを無理やり外すと、根が傷つき、育たない可能性もあるので、瓶やコップなどにスポンジごと根が浸る程度の水を入れて育てます。
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数日たち、新芽が出てきたら収穫して料理に添えると良い香りでおいしさが引き立ちます。
スポンジがあるせいか、水が腐りやすいので、早めに土に植えることをおすすめします。
数週間たつとどんどん大きくなるので、収穫する際は根元を5cmほど残して刈り取ります。

すると、また新芽が出て何度も収穫できます。
ただし三つ葉は暑さにやや弱いので、夏場は涼しい日陰に置いた方がいいでしょう。
西日の当たる場所だと枯れやすいので、注意してください。
シソ(大葉)
シソは大葉とも呼ばれ、爽やかな香りでおなじみの薬味野菜ですが、一度に大量に使うことはなかなかないです。
筆者もスーパーでシソを買ったものの、使い切れないこともしばしばあります。
初夏にホームセンターをのぞくと、苗が63円(税込)で売られていました。
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スーパーでは安くて1袋75円程度で売っているので、苗の方が安いので育てることにしました。
苗1本なら、100円ショップで売られているなかで大きめの鉢と土で十分育ちます。
夏の暑い時期に育つ野菜なので、水を切らさないようにたっぷりとあげましょう。
あまり日当たりの良すぎる場所に置くと、葉が硬く食べにくくなってしまうので、少し日当たりの悪い所の方がおすすめです。
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葉が10枚ぐらいまでに育ったら、下の方から収穫します。
シソは成長が早く、次々と葉がでてくるので、お刺身などの料理の添え物や混ぜご飯にする程度なら、育てたものでまかなえるぐらい収穫できますよ。
野菜栽培の初期費用はいくら?
ネギや三つ葉を水耕栽培で再生する程度であれば費用は0円ですが、土に植えてよりたくさんの収穫しようと思うと、鉢や土をそろえる必要があります。
100円ショップとホームセンターでそろえた費用をまとめてみました。
・ プランター・鉢と肥料は100円ショップ
・ スコップ(移植ごて)も100円ショップ
苗1本~数本程度なら、プランターや鉢、スコップは100円ショップのものでじゅうぶん使えます。
100円ショップの鉢に入る土は1.5~2リットルなので、1鉢だけを育てるのなら一式が100円ショップでそろいます。
ただし、土はホームセンターで買う方がコスパは良いので、3鉢以上育てるのであれば、ホームセンターの土を買うことをおすすめします。
ネギ、三つ葉、シソをそれぞれ1鉢ずつ育てることにすると、初期費用は
土 248円
スコップ 110円
シソの苗 63円
合計 751円(全て税込価格)
です。
スーパーでは万能ねぎ128円、三つ葉128円、シソ75円(筆者調べ)で売られていました。
3回分収穫できれば、元が取れる計算です。
育てて楽しく節約にもなるので一石二鳥
薬味野菜は少しだけ使いたいときが多いです。
毎回スーパーで買って、ダメにしてしまうのなら、最低300円ぐらいからできるプチガーデニングという形で育ててみませんか。
上手に育てれば、ひと夏でじゅうぶん元が取れ、育てる楽しみもあり、一石二鳥です。
ベランダや玄関前の狭いスペースでも楽しめるので、お子さんの食育や夏休みの自由研究にもなります。(執筆者:加納 愛菜)