毎日の食事作り、献立のバランスや食費を考えるのは疲れますよね。
そのようなときにおすすめしたいのが、炊き込みご飯です。
具沢山の炊き込みご飯は、それだけで献立のメインにもなります。
しかも、下ごしらえだけを頑張れば、後は炊飯器に任せて、失敗も少なく完成できるので時短になるのもポイントです。
副菜を1品省略しても、炊き込みご飯がメインだと考えれば家族のおなかも満足させられることでしょう。
今回は、そろそろ食べ盛りになりつつある8歳と6歳の子を持ち「節約・時短・おいしい」を日々研究している筆者が、おかずを1品減らせる「節約食材を使った美味しい炊き込みご飯」を3つ紹介します。
目次
おいしく炊くコツ
まずは、炊き込みご飯をおいしく炊くコツからお伝えします。
(2) 具材は炊く直前に上に乗せる。
(3) 炊きあがったら、すぐに混ぜる。
米 → 水 → 調味料の順に入れると調味料の中の水分が加わり、柔らかめに炊きあがってしまうので、必ず調味料を入れてから水を注ぐようにしましょう。
また、好みにもよりますが、水分の多い具材を使う場合には具材からも水分が出るので、水は目盛り線の8割程度でちょうど良い分量です。
炊きあがったらすぐに底から返すように混ぜると、具が全体的に混ざり、味が均一になります。
「節約食材」を使ったおいしい炊き込みご飯
では、「節約食材」を使った3種のおいしい炊き込みご飯のレシピを紹介していきます。
1. 塩鮭ときのこの炊き込みご飯
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【材料】(4人分)
米:2合
水:適量
塩鮭:2切れ
お好みのきのこ:合わせて150g(今回はしめじとまいたけを使用)
◎醤油:大さじ2杯
◎酒:大さじ2杯
◎みりん:大さじ1杯
◎だしの素:小さじ1/2杯
【作り方】
(1) 塩鮭は臭みを取るためにグリルかフライパンで表面に火が通る程度に焼いておく。(面倒な方は酒適量(分量外)を振って10分ほど置いて、キッチンペーパーで水気をふき取る)
きのこは食べやすい大きさにほぐす。
(2) 洗った米を炊飯器の内釜に入れ、◎の調味料を加えて、2合の目盛りまで水を注ぐ。
(3) その上に (1) の塩鮭ときのこを入れ、通常か炊き込みモードで炊飯する。
(4) 炊きあがったら、鮭を取り出し、皮と骨を取り除く。
(5) (4)の鮭を戻し入れてしゃもじで混ぜ、器に盛って完成。
【コツ・おすすめ献立】
鮭はスーパーで一般に売られている甘塩タイプのものを、臭みをとったほうがおいしくなるので、焼くことをおすすめします。
具沢山の豚汁などを添えれば栄養バランスの良い献立になることでしょう。
ある日の夕食の筆者の献立は、
・ ジャーマンポテト
・ 余り野菜の豚汁
4人前材料費合計:756円(1人あたり189円)
でした。
2. チキンカレーピラフ
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【材料】(4人分)
米:2合
水:適量
鶏もも肉:450g
ピーマン・カラーピーマン:合わせて3個
玉ねぎ:1/2個(人参、冷凍コーンなどの余り野菜があれば、合わせて50g)
◎カレー粉:大さじ1/2杯
◎ケチャップ:大さじ1杯
◎みりん:大さじ1杯
◎コンソメキューブ:1個または小さじ2杯
◎ウスターソース:小さじ1杯
塩こしょう:少々
仕上げ用バター:10g
【作り方】
(1) 鶏もも肉は大きめのひと口大に切り、塩こしょうで下味をつける。玉ねぎ(とあれば人参)はみじん切り、ピーマンは2cm角に切る。
(2) 洗った米を炊飯器の内釜に入れ、◎の調味料を加えて、1.5合より少し上の目盛りまで水を注ぎ調味料を溶かす。
(3) その上に (1) の鶏もも肉と野菜を入れ、通常モードで炊飯する。
(4) 炊きあがったら、鶏もも肉を取り出し、仕上げ用バターを入れてしゃもじで混ぜる。
(5) 器にご飯を盛り、(4) の鶏もも肉を上に乗せて完成。
【コツ・おすすめ献立】
玉ねぎやピーマンから水分が出るので、水は2合の目盛りよりもかなり少なめに入ると、ちょうど良い硬さに仕上がります。
鶏肉は大きめに切って、ピラフの上にドンと乗せて盛り付けましょう。見た目も食べ応えもボリュームが出て豪華に見えます。
コロッケや揚げ物とも合うので、ある日の筆者の夕食の献立は、
・ スーパーの特売コロッケの生野菜添え
・ 冷蔵庫の余り食材のコンソメスープ(玉ねぎ、キャベツ、ソーセージ)
4人前材料費合計:791円(1人あたり約198円)
でした。
3. 豚バラのネギ塩炊き込みご飯
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【材料】(4人分)
米:2合
水:適量
豚バラ薄切り肉:200g
長ネギ:1本
◎ごま油:大さじ1杯
◎酒:大さじ1杯
◎しょうゆ:大さじ1/2杯
◎鶏ガラスープの素:大さじ1/2杯
◎塩:小さじ1杯
粗挽き黒こしょう:適量
【作り方】
(1) 豚バラ肉は3cm幅ぐらいに切る。長ネギは荒いみじん切りにする。
(2) 洗った米を炊飯器の内釜に入れ、◎の調味料を加えて、1.5合より少し上の目盛りまで水を注ぎ調味料を溶かす。
(3) その上に (1) 豚バラ肉と長ネギを入れ、通常モードで炊飯する。
(4) 炊きあがったらしゃもじで混ぜる。
(5) 器に盛り、好みで粗挽き黒こしょう万能ねぎとかけて出来上がり。濃い目の味が好きな方は醬油をかけても美味しくいただけます。
【コツ・おすすめ献立】
長ネギからかなりの水分が出るので、水は1.5合の目盛りまで入れるくらいで、ちょうど良い硬さに仕上がります。
豚バラ肉でかなりボリュームがでるので、あっさりした副菜とも相性が良いと言えます。
筆者のおすすめ献立は、
・「きのこのホイル焼き」(炊飯している間に、ほぐして包んだらオーブントースターにお任せ)
・ 切って混ぜるだけの「竹輪ときゅうりのマヨポン和え」
・ 簡単にできるわかめスープ
4人前材料費合計:727円(1人あたり約182円)
です。
週2回の炊き込みご飯で月に2,000円の食費節約
2019年の総務省統計局の調査によると、4人家族の一世帯での1か月にかかる食費の平均は7万8,898円です。
この金額には、外食代や子どもの給食費は含まれておらず、そこから割り出すと自炊の夕食の食費は1食あたり1,000円以上かかっていることになります。
紹介したメニューはどれも800円以下なので、1食200円の節約ができます。
筆者は週2回、炊き込みご飯の献立にしてみたら、月9回で2,000円弱の節約が叶いました。
時短にも節約にもなる炊き込みご飯の献立、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。(執筆者:加納 愛菜)