本や雑誌、DVDなどを無料で借りられる図書館は、節約生活に欠かせないスポットです。
買うと1冊1,000円以上になる本でも、借りることで書籍代が無料になります。さらに、本の収納に困ることもありません。
これからは、エアコンを使う時間が増える季節です。
冷暖房完備の図書館で過ごせば、光熱費の節約になりますが、
「読みたい本が貸し出し中で借りられない」
「子供と一緒に行くと騒いでしまってすぐ帰ることに」
という方は多いのではないでしょうか。
今回は、そのような時にでも役立つ図書館の活用法を紹介します。
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目次
住んでいる自治体以外の図書館も利用できる
「近くの図書館に在庫がないので新しく買うしかない」と思った際に、他の図書館であれば借りられるかもしれません。
実は、住んでいる自治体以外の図書館を利用できる場合も多いのです。
在勤・在学地の図書館
多くの自治体で、図書館を利用できる対象を「在住・在学・在勤」としています。
職場や学校近くの図書館も自宅近くの図書館と同じように活用できるのです。
借りる際には図書館に出向く必要がありますが、駅前などに返却ポストを設置している図書館も多いので、返却は通勤の途中にササっとできることも多いようです。
通勤・通学のついでなら、交通費がかかることもありません。
地域相互利用協定のある自治体も
近隣の市町村と、地域で相互利用協定を結んでいる自治体も多くあります。
たとえば、大阪府大阪市では、近隣16市の図書館と相互利用協定を締結しています。
参照:大阪市教育委員会
少し離れている場所の場合には交通費や往復の時間がもったいないということもありますが、自治体によっては近くの図書館で近隣の市図書館から蔵書を取り寄せてくれることもあります。
近隣の大学図書館なら専門書も豊富
学生だけではなく、地域の方も図書館を利用できる大学があります。
たとえば、神奈川県相模原市では、近隣の12の大学で蔵書の閲覧や複写できる協定があり、そのうち4つの大学図書館では地域に図書館を開放しています。
参照:相模原市
大学の図書館であれば専門書の蔵書も多く揃っています。
専門書は購入するとかなりの金額になってしまうので、活用すれば節約にもつながりそうです。
前述の相模原市の場合には、図書館を利用できる大学に医療系大学や芸術系大学などもあり、かなり専門的な分野の蔵書を期待できそうです。
ただし、協定を結んでいる大学であっても、年齢制限があったり、コロナ禍において利用が制限されている場合もあるので事前に確認が必要です。
近隣図書館に本の在庫があるかを検索できるサイト「カーリル」
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読みたい本が近隣の自治体や大学にあるかを一度に検索できるサイトがあります。
「カーリル」では、全国7,300以上の図書館から貸し出し状況を検索できます。
ご自身が利用できる図書館を登録しておけば、リアルタイムで貸し出し可能な図書館をみつけられるのでとても便利です。
電子書籍を借りれば図書館に行かなくても本を借りられる
最近では、電子書籍の貸し出しをしている図書館も増えてきました。
2021年4月現在、全国に201の電子図書館が存在します。
参照:Association for E-publishing Business Solution「公共図書館 電子図書館サービス(電子書籍貸出サービス)実施図書館 (pdf)」
図書館では貸し出し中であっても「電子図書館なら在庫あり」という場合も多いようです。
ネットで完結するので、借りるのも返すのも図書館に行く必要がありません。
実際に他市の図書館を利用してみた
地域によって、図書館の蔵書数もサービスも異なります。
私が住んでいる市の図書館では電子図書館がないため、地域相互協定のある隣の市の電子図書館を利用しています。
図書館では予約件数が50ほどあった本でも、電子図書館のほうは利用者数が少ないのかすぐに借りることができました。
わざわざ交通費をかけて隣の市まで行かなくてよいので助かっています。
そのほかにもいくつかの図書館に足を運んでみましたが、
・ 子供専用フロアがにぎやかな図書館
・ 駅直結で貸し借りが便利な図書館
・ テレワークをできるコーナーのある図書館
などがあり、その時の気分や用途によって使い分けられます。
カフェで読書をしたり、コワーキングスペースでテレワークしている方には、その料金の節約につながることもありそうです。
図書館の活用で、知識もお金もたまる夏にしてみてください。(執筆者:亀井 香奈)