夏のボーナスで株式投資を始めてみたいと思う方は多いのではないでしょうか。
しかしながら、「実際にどのような株を買えばよいのか」「どこからその情報を得ればよいのか」情報源が多すぎて難しいのが実状だと思います。
そこで、ここでは、できるだけお金をかけずに情報収集する方法をお伝えします。
目次
お金をかけない株式投資の情報収集

1. 会社四季報
会社四季報は1冊2,300円のとても分厚い本で、株式投資のバイブル的な存在です。
国内の上場企業の投資に関わる情報が網羅されており、年4回発行されます。
本として購入すると、その情報量に驚いて「やっぱり株式投資は無理かも」と思ってしまうかもしれませんが、それも無理のないことです。
この四季報に掲載されている内容は、多くの証券会社のホームページから無料で見ることができます。
気になっている企業がある際には、その名前を検索するだけで四季報の内容を確認できるのです。
具体的な企業が見つからない場合には、「スクリーニング」がおすすめです。
投資金額や優待の有無、安定企業と成長企業、など希望の投資先を検索して四季報の情報を読めば大丈夫です。
また、四季報の発売日の後にはTwitterで多くの投資が「四季報から見つけた有望銘柄」をつぶやいていますので、「#四季報」をチェックするのも1つの方法です。
2. 日本経済新聞
投資家といえば日本経済新聞(以降、日経新聞)を読んでいるというイメージはありませんか。
その名の通り、日本の経済関連のニュースが網羅されている新聞です。
記事になっている企業やその時に記事で多く取り上げられている産業を投資対象にする方も多い印象です。
購読料は紙の新聞で月額4,900円、電子版は4,277円と決して安い金額ではありません。
実は、日経新聞も証券会社のアプリを使って無料で読めるのです。
「楽天証券」に口座があれば、日経新聞だけではなく、マーケティング情報に特化した「日経MJ」や産業・企業情報に特化した「日経産業新聞」などもアプリで読めるのです。
最大1年分の過去記事も検索できるので、気になるキーワードがある時には、それに関連する企業を見つけ出せるかもしれません。

3. 株式新聞
モーニングスター社が発行する日本最大の証券専門紙「株式新聞」も専門誌ならではの充実したコンテンツが多く、参考になります。
株式新聞Webは通常月額4,400円ですが、DMM.com証券「DMM株」の会員であれば無料で読むことができます。

また、発行元のモーニングスター社の株主優待でも株数によって6か月または12か月の無料購読ができます。

・ 12期連続で増配、今の配当利回りは3.61%
と気軽に投資できる点と高配当であることから初心者の投資にも人気の企業です。
4. マネー系専門誌
「ダイヤモンドZAI」や「日経マネー」などの雑誌は気軽に読めるので、初心者にもおすすめです。
専門用語の分かりやすい解説が多い印象で、投資へのハードルが低く感じられるのではないでしょうか。
専門家ではなく、一般のサラリーマンや主婦などで成果を出している方の体験談も多く、励みになる情報も満載です。
「楽天マガジン」など雑誌のサブスクであればオトクに読めますが、具体的な推奨銘柄などサブスクでは読めないページもあるので注意が必要です。

テレビやSNSの情報には落とし穴も
このほかにテレビやSNSにも情報は溢れていて、たまたま見かけた情報を頼りに株を買いたくなることもありますが、それには注意点もあります。
テレビの情報番組で「投資情報」や「成長している企業」の特集を見かけることがあります。
もちろん要注目の情報ではあるのですが、放送直後には株価が急騰することもあるのです。
そうなると、いわゆる「高値づかみ」になってしまいます。少し落ち着いてから購入を検討したほうがよいかもしれません。
SNSで具体的な銘柄を掲載しているアカウントにも要注意
影響力の大きいアカウントの場合、そのつぶやきひとつで小型株の株価が上下することがあります。
「自分の発信で株価に影響を与える規模の企業については、一切言及しない」というユーチューバーさんもいるほど、SNSが株価に与える影響は大きいようです。
意図して「買い煽り」「売り煽り」をしているアカウントもあるので、SNSからの情報は慎重に見極める必要があります。
納得してから始める
お金をかけずに情報収集していると、知識も高まってきます。
必要だと思う媒体から情報を得ても、その情報に間違いがない限りは投資は自己責任です。
良い情報だと思っても、株価が上がるとは限らないのが株式投資の難しいところです。
少額から始めたり、情報を集めるなどして、納得してからはじめてください。(執筆者:亀井 香奈)