楽天証券のハッピープログラムにおいて、進呈ポイントの変更が発表されました。
楽天証券では、投資信託を所有していると楽天ポイントが進呈されるプログラムがありますが、その進呈ポイント数や条件が8月1日より変更となります。
ここでは、変更内容をまとめて紹介します。
目次
「ハッピープログラム」とは
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楽天銀行の口座情報と楽天IDを連携することで、さまざまな優遇を受けらるサービスで、楽天証券では投資信託の購入・保有すると条件に応じて楽天ポイントが進呈されます。
楽天証券の投資信託の進呈対象銘柄
投資信託
変更予定日時
2021年8月1日 00:00 以降に変更
※投資信託で進呈されるポイントは、毎月末時点で対象月の月間平均残高を算出。
対象月の翌々月2日に進呈されます。
そのため進呈ポイントの変更は、2021年10月2日進呈分以降が変更の対象です。
楽天証券の進呈ポイント数の変更点
・ 2021年7月31日まで → 残高10万円ごとに4ポイント
・ 2021年8月1日から → 残高10万円ごとに3~10ポイント
※銘柄のグループごとにポイント数が異なります。
※一部の銘柄はポイント対象外です。
※対象月の月間平均残高で計算されます。
銘柄のグループごとのポイント数
【Aグループ( 43銘柄が対象)】
10ポイント
信託報酬率のうち楽天証券が受取る代行報酬手数料率(税込)が、年率1.00%以上の銘柄
【B グループ(1872銘柄が対象)】
5ポイント
信託報酬率のうち楽天証券が受取る代行報酬手数料率(税込)が、年率0.50%以上1.00%未満の銘柄
【Cグループ(702銘柄が対象)】
4ポイント
信託報酬率のうち楽天証券が受取る代行報酬手数料率(税込)が、年率0.05%以上0.50%未満の銘柄
【Dグループ(7銘柄が対象)】
3ポイント
信託報酬率のうち楽天証券が受取る代行報酬手数料率(税込)が、年率0.036%以上0.05%未満の銘柄
【対象外(3銘柄が対象)】
0ポイント
信託報酬率のうち楽天証券が受取る代行報酬手数料率(税込)が、年率0.036%未満の銘柄
参照:楽天証券(pdf)
変更にあたり注意点
・ これまでは、残高10万円ごとに対して一律4ポイントが進呈されていたのですが、今後は残高10万円ごとに3~10ポイントの進呈となります。
ポイント数は所有銘柄によってA~Cのグループ分けされており、そのグループに応じて進呈されます。
・ 信託報酬率でグループ分けされていますが、信託報酬とは「楽天証券の運用コスト」によってグループ振り分けされている点がポイントです。
タイミングによって、銘柄のグループ分けの変更があり、進呈ポイントが変わる可能性があります。
・ 今回ポイント進呈の対象外となる銘柄が3種類あるので、それを所有していた場合、残高10万円以上でもポイント進呈はありません。
JP90C000FQR3 /SBI・全世界株式インデックス・ファンド「雪だるま(全世界株式)」
JP90C000FQQ5 /SBI・新興国株式インデックス・ファンド「雪だるま(新興国株式)全世界株式)」
2021年6月25日現在
・ 銘柄グループおよび進呈ポイントは毎月変更の可能性があり、ポイント目的で銘柄を追加や変更しても、進呈対象外になることもありえます。
・ 最近、注目銘柄となっているものがC・Dグループに設定されており、eMAXIS Slim全世界株式はDグループになるので、この銘柄を所有しているユーザーにとっては改悪となります。
・ 信託報酬(代行報酬手数料)が変動型の銘柄等については、銘柄グループの定義に当てはまらない場合があるので、銘柄グループおよび対象銘柄一覧で、確認しておきましょう。
お得なプログラム
投資信託は資産になるため、資産運用でポイントがもらえるというのはお得なプログラムです。
楽天証券の利用は、楽天ポイントアッププログラムの対象となっているため(楽天証券で、ポイントを使って投資信託を購入するとポイント+1倍)、楽天市場でのお買い物でメリットがあります。
楽天証券の独自サービス「マネーブリッジ」では、楽天銀行と連携することで優遇金利などのサービスがあり、楽天銀行の普通預金に優遇金利が適用、取引ごとに楽天ポイント付与などのサービスが受けられます。
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今回の変更は、所有する銘柄によって「改良、現状維持、改悪」とそれぞれにとらえられるので、良し悪しの判断は人それぞれになります。
しかし、楽天証券は、楽天サービスと連携させることで、お買い物などがお得にできるなど楽天経済圏においては楽天証券の利用はメリットが多いといえます。
もともと、所有する投資信託に応じて進呈ポイントが変わりますが付与率自体は多くないので、楽天サービスの一環としては他社比較しても利用価値はまだまだ高いので、うまく活用するとよいでしょう。(執筆者:太田 玲世)