先週は週明け思ったほど上げずに寄り付いて目途としていた7月15日から16日の窓まで到達しないで、月曜日火曜日に高値を並べ毛抜き天井の雰囲気を作り上値の重い雰囲気となり、週末金曜日に大きな陰線で売り圧力の強い雰囲気で週末入りしました。
安値更新し下への加速の匂いを出しながらの週末となりましたが、少々勢い不足と捉え目途到達という考えで先週を終えました。
上値が重い現状もありますが、下値の固さも感じることから決めつけないでどちらに振れても良い建玉をするのがセオリーと考えます。
目次
デルタ株とワクチン接種
ファンダメンタル的には、国内ではコロナの感染拡大が加速したことで経済的なダメージが想像され始めていると考えられる値動きとなり始めました。
米国においてもワクチン接種が進んでいる中で感染拡大していることで「デルタ株」への警戒が世界的に広がりつつあります。
さらに、ここからワクチン接種者は重篤化しないという前評判がどこまで信ぴょう性があるのかが話題に上がることが想定されます。
現状の米国、イギリス、イスラエルの状況を考えると評判の信ぴょう性の低さが露呈していることで、重篤化が顕在化すると感染拡大による下落に拍車がかかることが想定され、ワクチン接種が進むからという理由で反発していた銘柄への売りが加速することなり効果的な薬の開発進捗情報が出るまでは厳しい状況になるのではと考えられます。
米国の動きを見るとダウのチャートでは高値更新するも上への勢いがない動きで、ここから押し始めるのか判断が難しい状況となっており、日経は下に離れるのかの判断見極めと逆の動きとなっています。
今後もダウの動きと合わせて今後のトレンド判断が必要になりそうです。
テクニカル的には、トレンドは完全に上値下値ともに切り下げています。下値切り下げは勢いがあるかは今週の確認となります。
先週金曜日が月末営業日となることで終値の位置を気にしました。
週足・月足ともに下髭がほぼ無い形状で引け坊主の陰線となっています。
月足では5か月連続陰線で踏ん張って維持していた9か月線を明確に割り込んできています。
月足ボリンジャーではバンドの収斂が究極に進んでいることでここからどちらにトレンドが動くか注目です。
現状分析

5日線
向きとしては短期的に波うちをしていることで現状の底近辺でミニBOXを作るかもというシグナルと受け取れます。
位置としては、上、下、上と動き下回って週末入りとなりました。
この動きからも迷いは見えますが、短期的に切り下げている状況がこの先の動きをするか注目していきたいと思います。
25日線
変わらず下向きで位置も下を推移するも乖離を広げすぎず詰めることなく横に推移という状況で「グランビルの売りの3」にも見える値動きとなっています。
もしこの想定通りとなると底練り的なミニBOXも想定されます。
75日線
変わらず下向きで下に乖離を継続しています。
そして概ね安定下降を示す移動平均線の並びとなっておりここから反転を示すのか、完全に下落入りするのかの分かれ目のような位置取りとも見受けます。
週末の足型
「大引け坊主の陰線」で下を示唆と見受けます。
トレンドライン
割り込んでいる現状があるも、5月13日、7月9日、20日の安値の横軸をサポートラインとして下げ渋っているというように見受けます。
さらに下げるとすると昨年12月のもみ合いの上限2万6,900円どころ下限2万6,300円どころが抵抗帯になると想定されます。
上に関しては目先7月13日と27日の高値を結んだ切下がりのラインと7月27日から28日の窓の価格帯、7月26・27日の高値の横軸と7月15日から16日の窓の価格帯と6月15・25・7月13日を結んだ切下がりのライン細かく気にするラインが出てきます。
テクニカル指標
一目均衡表を見ると「弱い」を示しています。
先週の雲のねじれが下げの反転ポインになっています。今週反発となると対等数値的に3営業日4営業日の反発で反落というパターンも想定します。
ボリンジャーバンド
下へのバンドウオークなのか、BOXとして-2σ近辺にいるのかの見極めを週明けにすることになります。
次の反発が-1σで頭を押さえられるかに注目です。
スローストキャスト
上げきれずデットクロスとなったことで底割れ示唆となり先週末底割れとなりました。
この後下まで降りてゴールデンクロスとなるか下げ切らずゴールデンクロスとなるかによって、更なる下値模索となるか注目です。
総合判断
現状では下げの可能性は高めつつも下値横並びの保ち合い継続中と考えます。
今週の反発が切り下げのトレンドラインを突破するのか、直近高値を切り上げるのかなど見極めながら下げ加速への警戒をしていくべき状況と考えます。(執筆者:城 晶子)