昨今コロナ禍の影響もあり、密を避けて楽しめるキャンプに注目が集まっています。
これまでキャンプ経験のなかった人のなかにも「今年の夏こそはキャンプデビューをしたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
けれど
「1度道具をそろえてしまえば、リーズナブルに楽しめる」
と油断をしていると、意外と費用がかさんでしまう場合もあります。
そこで、今回はキャンプをお得に楽しめる節約の小技についてまとめてみました。
今年の夏は、賢くリーズナブルにキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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目次
食材の調達は事前準備がマスト
キャンプの醍醐味と言えば、外で味わう格別の「キャンプ飯」です。
スーパーに買い出しに出かけると気分も上がり、アレも食べたい、コレも食べたいとついつい不要なものまでカゴに入れてしまう傾向にあります。
そうなると、費用はどんどん跳ね上がってしまいます。
食材を使いきれず無駄にしないためにも、まずはメニューを事前に決めておくことが大切です。
そうすれば調味料や料理器具など必要なものでも、自宅から持っていけるでしょう。
また、スーパーで事前に食材を購入しておき、野菜を自宅であらかじめ切ってジップロックに入れておくなど、下準備しておくのも方法です。
キャンプ場での調理時間を時短できるうえ、必要な分だけを持っていけるため食材を無駄にしにくく、荷物も最小限に抑えられます。
そのほか、キャンプ場の近くに道の駅や直売所がないかのチェックをしておくのもおすすめです。
普段利用しているスーパーでは見かけないような珍しい食材に出会えたり、旬の野菜をお安く購入できたりする場合もあります。
ある程度の食材はあらかじめ用意しておき、+αで考えておくとキャンプでの楽しみの1つとなるでしょう。
キャンプ場代を節約するなら「自然の家」がねらいめ
近頃のキャンプ場は、施設内に大浴場が完備されているところや、子連れファミリーをターゲットとしてトランポリンやグラススキーといったアクティビティを充実させているところなど多種多様です。
しかしこのような高規格の設備が充実しているキャンプ場は、その分料金が高い傾向にあり、なかには1区画4,000~5,000円前後という価格帯のところもあるようです。
初めてキャンプに訪れる場合は、設備が充実している高規格のキャンプ場を利用するといろいろと至れり尽くせりで安心できますが、食料やお酒などの準備にかかる料金も含めると結構な金額となってしまうためその点は要注意です。
一方で、料金を抑えるために無料のキャンプ場を利用するというのも方法ではあります。
しかしキャンプ経験の浅い人の場合、無料のキャンプ場ではトイレや炊事場の管理状態や入浴施設の有無といった面で心配もあるかもしれません。
そこでおすすめなのが、「自然の家」や「青少年の家」と呼ばれるような公共のキャンプ場です。
このような施設は青少年の育成を目的としているところも多く、
です。
高規格のキャンプ場であれば大人1人××円のような価格設定をしているところも少なくありませんが、「自然の家」や「青少年の家」などであればテント1区画で数百円程度のところがほとんどです。
また、キャンプ場ガイド等に宣伝を出していないケースが多いことから、休日はもちろん大型連休でも比較的予約も取りやすいため、穴場のキャンプ場と言えるでしょう。
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薪の調達は現地のホームセンターがおすすめ
山間部でキャンプを行う場合、薪の調達は現地のホームセンターや木材店をのぞいてみるようにしましょう。
キャンプ場の受付や売店で販売されていることも多いですが、それよりも質のよい薪を安価で入手できる場合があります。
例えば薪ストーブ用のものなら1本が太くしっかり乾燥しているため、長く焚火を楽しめます。
また、キャンプ場周辺に森林があるような場所であれば、落ちている木の枝や倒木の一部を利用するのも方法です。
薪のように太くないため長時間の焚火には不向きですが、「用意してきた薪が足りない」「少しだけ焚火の雰囲気を味わいたい」というときにぴったりです。
また、小さなお子さんがいる場合、散策がてら宝物探し感覚で一緒に拾うのを楽しむこともできるでしょう。
ただし、キャンプ場によっては薪拾いNGとしているところもなかにはあるため注意してください。
あらかじめ管理人に確認してみるようにしましょう。
着火剤を忘れたら松ぼっくりで代用可能
近頃は着火剤も100均で購入できるようになりましたが、持っていくのを忘れたり現地で切らしてしまったりするケースもあるかもしれません。
キャンプ場の受付でも購入できるケースが多いですが、この場合慌てて購入する必要はありません。
まわりを散策して、松ぼっくりや枯れた杉の葉が落ちていないかを探してみてください。
松ぼっくりや枯れた杉の葉は天然の着火剤とも呼ばれているほどよく燃える素材です。
運よく手に入れば、着火剤いらずで0円で火起こしができるでしょう。
松ぼっくりはカサが開いているもの、杉の葉は握るとポロポロと崩れそうなものが燃えやすくおすすめです。
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費用を抑えてたくさんキャンプに出かけよう
家族みんなでホテルを利用した旅行に出かけることを思えばリーズナブルに済むキャンプですが、そういった考えで油断してしまっていると「思っていたよりも費用がかさんでしまった…」なんてのもよくある話でしょう。
そうならないためにも、ちょっとした意識が大切です。
ジメジメとした梅雨も明け、これからの季節はキャンプシーズンです。
費用を抑えてこの夏から秋にかけて、たくさんキャンプに出かけてみてください。(執筆者:吉村 みき子)