100円均一ショップ「ダイソー」では便利なキッチングッズのラインナップが豊富です。
そのなかでも1本で10通りの使い方ができるということで、テレビなどでも取り上げられ、話題になっているのが「多機能トング」です。
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本当に10wayで使えるのか、これらのキッチングッズをそれぞれ別々に買ったら、何円分の機能になるのかを検証しました。
目次
10WAY「多機能トング」とは
多機能トングのパッケージに書かれている10通りの使い方は
1. あえる
2. トング
3. 卵の黄身分け
4. 湯切り
5. フォーク使い
6. 切り分ける
7. 計量
8. マッシャー
9. スプーン使い
10. 炒める
です。
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商品の台紙の裏側にもわかりやすい説明が書かれています。
左右を簡単に分けることができる仕様になっているので、いろいろな使い方ができます。
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またナイロン部分に突起があり、調理台に置いてもトングの先端が浮くので衛生的なのが嬉しいポイント。
そしてキッチンだけでなく食卓でも、トングとしてもスプーンとしても、さまざまな料理の取り分けなどに使うことができ、食事の際のさまざまな場面で活躍すること間違いないでしょう。
実際に使用した8つの機能
筆者が実際に使用した機能は「あえる」「トング」「湯切り」「切る」「計量スプーン」「マッシャー」「スプーン」「炒める」の8つです。
チョレギサラダなどのドレッシングを和えて食べるサラダを左右のフォーク部分とスプーン部分のセパレートにして「和えて」、盛り付ける際にくっつけて「トング」の形状に戻すという使い方ができるのが、この多機能トングの最大の特徴でもあります。
また焼きそば、パスタなどの麺類も具材を「炒める」ときはフォーク側をセパレートで使い、麺を加えて仕上げるところからは「トング」にして使えるので麺料理にも大活躍です。
汁気の多い料理の盛り付けには、「スプーン」側が便利。
具も煮汁も1本で簡単に美しく盛り付けることができました。
「計量機能」は炒め物をしているときに、調味料を測って入れることができるので、計量スプーンをわざわざ出したり、その後に洗ったりしなくてよいのは助かります。
「湯切り」は、正直、ザルの方が便利な場合も多いように感じましたが、少量の野菜やトマトの皮の湯むきにはじゅうぶん使えました。
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お弁当に使うブロッコリーの下茹でにも便利です。
「マッシャー」はかなり使える機能です。荒つぶしとペースト状の2種類の使い方ができるので、ポテトサラダも各家庭の好みに合わせて作れます。
スプーン側のギザギザ部分では春雨などの柔らかいものに限られますが、食材を「切る」ことができました。
小さい子どものために麺類を切るときに使えるので、麵カッターの代わりにもなりそうです。
この「マッシャー」と「切る」機能は、離乳食~幼児食作りにとても使える機能なので、筆者の子供が離乳食期にまだ発売されてなかったのが残念に思うほどです。
赤ちゃんがいるママさんにもこの多機能トングはおすすめです。
そして使用した機能の中には入れませんでしたが、「フォーク」の機能は麺類をトングとして使うときにフォーク部分があったために、つかみやすかったので、フォークとしてもじゅうぶん使えると感じました。
多機能トングの残念ポイント
このようにいろいろと便利な使い方ができる多機能トングですが、いくつかの注意点と残念な部分があります。
まず、耐熱温度の関係なのか、食器洗浄機や食器乾燥機が使えないことです。
パッケージの裏の注意事項にも明記されていました。
そして耐熱温度ナイロン部分が180℃、取っ手部分は70℃と低いことです。
取っ手部分が熱したフライパンに触れると溶けるので、炒め物などをしている鍋やフライパンに放置しないようにしないといけません。
また、単品のフライ返しやシリコンターナーに比べると取っ手が短いので、油が跳ねやすい大量の炒め物のときは熱かったです。
たまに取っ手とナイロン部分が取れやすい商品があるという口コミもあるのも、注意が必要かもしれません。
これらのデメリットを考えても、110円でこれだけの便利な機能が使えるというのは、じゅうぶん価値が高いでしょう。
使って便利だったおすすめ料理
多機能トングを使っていろいろな料理を試しましたが、特におすすめなのが、ポテトサラダと焼きそばです。
ポテトサラダは、やはり好みの大きさにできる2種類のマッシャーがポイントです。
茹でたジャガイモをマッシャーでつぶして、マヨネーズやキュウリ、ハムなどと和える、盛り付ける、までの一連の作業を全て1本で完了させました。
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スプーン部分にくっついたポテトサラダをフォーク部分で取れるのも多機能トングならで、多機能ぶりを最大限に活かせる料理だと感じました。
焼きそばも、これ1本で完結させられ、洗い物が減らせるのでおすすめです。
具材を炒め、麺を入れたらトングにして混ぜ合わせ、ソースの計量もできます。
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筆者も炒める、計量、トングの3種類の機能を使い、焼きそばを多機能トングだけで作れました。
110円以上の価値があり
110円商品ながら、10個もの機能がある優秀なキッチングッズ、多機能トングを紹介しました。
それぞれの機能だけがある調理器具に比べて不便な部分もありますが、いちいち調理器具をそろえなくてもよいのと、洗い物が減るのは間違いありません。
無印良品の大人気商品のシリコン調理スプーン(590円)やトング(690円)、他に100均のサラダを和えるスプーンや計量スプーン、マッシャー(それぞれ110円)などをバラバラで購入してそろえることを考えれば、この多機能トングはざっと1,000円以上の価値はあるでしょう。
コスパが優秀な調理器具を探しているという方、手軽かつ時短で毎日の食事作りをしたいという方は、ぜひ試してみてください。(執筆者:加納 愛菜)