2021年8/1よりSPU(スーパーポイントアッププログラム)に「楽天ウォレット」が仲間入りすると発表がありました。
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ビットコインやイーサリアムなどなにかと今話題の仮想通貨ですが、「楽天ウォレット」はこの暗号資産(仮想通貨)を取引できるサービスです。
今回、取引条件をクリアすると楽天SPU+0.5倍のポイントアップ対象となることが楽天ウォレットよりリリースされました。
ここでは、楽天ウォレットのサービスとメリット・デメリット、楽天SPU条件、注意点を紹介いたします。
目次
「楽天ウォレット」とは
楽天グループの楽天ウォレット株式会社が提供する「暗号資産(仮想通貨)サービス」です。
ビットコインなどの暗号通貨の売買取引ができます。
所有する暗号資産は投資やネット上の送金・決済などに利用できます。
注目すべき点
注目の点は以下です。
・ 楽天ポイントを暗号資産に交換できる
・ 暗号資産を楽天キャッシュにチャージして、楽天市場や街のお買い物などに利用できる
※楽天ペイでの会計で1%ポイント還元されます。
・ 最低交換ポイントは100ポイントから、1ポイント=1円相当として暗号資産へ交換可能
・ メジャーな暗号資産を取り扱っている。
・ ビットコイン (Bitcoin:BTC)
・ イーサリアム(Ethereum:ETH)
・ ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash:BCH)
・ ライトコイン(Litecoin:LTC)
・ リップル(XRP) (Ripple:XRP)
※ただし、ライトコインとリップルは、証拠金取引となるため楽天SPUの対象外です。
楽天ウォレットの楽天SPU対象サービス追加条件
【楽天SPU条件】
月間合計3万円相当額以上の現物暗号資産を購入(楽天ポイント交換含む)をすると、同月の楽天市場でのSPUでポイント付与率が+0.5倍となります。
※全額楽天ポイントでの購入でも対象
【開始時期】
8月1日(日)~
楽天ウォレット利用にあたり注意点
特典の多い「楽天ウォレット」ですが、注意点もあります。
注意1:取り扱い暗号資産の数が少ない
楽天ウォレットの取扱通貨は現物取引で3種類、証拠金取引で5種類で、海外取引所・他の国内取引所と比較しても多くはないです。
【他の仮想通貨取引所の扱い数】
・ コインチェック(国内取引所):16種類
・ バイナンス(海外取引所):260種類
注意2:利用不可のポイントがある
期間限定ポイント(SPUで獲得した楽天ポイント含む)、他のポイントから交換した楽天ポイントなどは取引で利用できません。
注意3:形式が「販売所」なため、短期売買には不向き
楽天ウォレットは販売所になるため現物取引は「販売所形式」となり、スプレッドが広くなり短期売買ではリスクが高くなる傾向にあります。
テクニカル指標を扱うことができないため、MACDやRSIなどテクニカル指標を重視する場合は、他サービスから確認する必要があります。
楽天ウォレットを利用した際のメリット2つ
楽天ウォレットを利用した際のメリットを2つ紹介します。
1. 楽天ポイントを利用できる
既存の楽天ポイントを利用でき、100ポイントから交換できるという利用のしやすいさはメリットといえます。
キャッシュ持ち出しではなく、ポイントを利用できるとお試しとしても参加しやすいです。
2. 高セキュリティ
・ SSL暗号化
・ 1日1回自動で口座の確認
・ 顧客資産の分別管理
・ ウォレットをコールドストレージで管理しハッキング対策
などを行っています。
楽天会員はお試しで活用してみよう
大まかな情報などのリリースとなり詳細については公開されませんでしたが、「当月3万円以上の現物取引のみ対象」ということで、楽天ポイント取引も対象となるとはいえSPUアップの対象になるハードルは高そうな印象です。
ただ現金持ち出しをせずに、楽天ポイントを使って試してみたいという人にはリスクが低く、お試しにはちょうどとよいサービスといえそうです。
ポイントで取引してみて、要領や知識を会得してから本格的取引というプランも立てやすいでしょう。
現状のメリットを鑑みて楽天会員以外はあまりメリットがないですが、楽天会員でポイントを利用して初めて長期で暗号資産を購入してみたい方などには、安心なサービスといえそうです。
人気の投資先として注目度の高い暗号資産ですが、最近は値動きが大きいので、楽天SPUを目的とせず自身のリスク許容度を理解したうえで利用しましょう。(執筆者:太田 玲世)