毎年3月6月9月12月の1日は「防災用品の点検の日」となっています。
災害に備えるためには、定期的に防災用品をチェックすることが大切です。
非常食は期限切れになっていないか確かめておきましょう。
今回は、長期保存できる備蓄食料と通常食料のコストと特徴を比較しつつ、非常食を無駄にしないためのポイントを解説します。
目次
長期保存できる備蓄食料と通常食料はどっちがお得?
長期保存できる備蓄食料と通常食料の価格例&コスパは、下記の通りです。
備蓄食料と通常食料の価格は、販売元やネットスーパーの価格を参考にしています。

※1.賞味期限は商品製造日からの期限
※2.備蓄は缶詰タイプ、通常は天然酵母パンで比較
備蓄食料の賞味期限は、通常食料の3~6倍長いことがわかります。
長期保存できる備蓄食料は高いと思われがちですが、商品によっては金額がそれほど変わらないものもあります。
通常食料は価格が安いものの、備蓄食料と同じ期間常備しておくためにはコストがかかる点がデメリットです。
災害が起こらずに長期保存できた場合は備蓄食料のコスパがよいといえます。
しかし、災害はいつ起こるかわからないため一概にどちらがお得とはいえません。
ただし、賞味期限の管理ができないと食品ロスや無駄につながりやすいため、頻繁にチェックをしなくても済む備蓄食料もうまく活用しましょう。
通常食料を非常食にするならローリングストックが基本

食べ慣れた食品を非常食にすることで、災害時のストレスを軽減や安心感につながります。
小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、食べやすさも考慮して非常食を準備することがポイントです。
通常食料は非常食に比べて賞味期限が短いため、期限切れにならないように「ローリングストック」を意識しましょう。
ローリングストックは、非常食として備えている食料を普段の食卓で消費し、食べた分を買い足すという方法です。
賞味期限が切れることを防げるだけでなく、普段から防災意識を高められるというメリットがあります。
参照:防災首都圏ネット
「賞味期限切れ」はすぐに捨てない
消費期限は安全に食べられる期限であり、期限内に食べる必要があります。
一方、賞味期限はおいしさの目安です。
期限が切れる前に消費するのが1番ですが、もし切れてしまってもすぐに捨てる必要はありません。
消費者庁でも、「おいしいめやす」普及啓発キャンペーンを実施しています。
参照:消費者庁
安心&安全のために定期的に非常食の見直しをしよう
備蓄食料は賞味期限が長いけれど「高い」というイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、なかには長期保存できて通常食料と金額がそれほど変わらない商品もあります。
安くて準備しやすい通常食料は、賞味期限が短いためローリングストックで管理することがおすすめです。
安心と安全のために、非常食の備えが十分かどうか確かめてみましょう。(執筆者:成田 ミキ)