おうち時間が増え、家のメンテナンスをする人が増えています。
工務店やリフォーム業者に依頼することもできますが、小さなメンテナンスはDIYで行うこともできます。
今回は、100均グッズを活用したおうち修理とメンテナンスのアイデアを予算別に紹介します。
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目次
【予算200円】扉の蝶番がガタガタしているとき
戸棚や扉は蝶番で固定されています。
長く使っていると蝶番を止めているネジがガタガタしてしまいます。
ネジをしめなおすことで改善されればいいのですが、ネジ穴が大きくなっていてネジがしまらないときにはネジ穴のメンテナンスが必要です。
ネジ穴のメンテナンスは、ネジ穴を小さくしてネジがしめられる状態に戻す作業です。
材料は100均で売っている木工用ボンドとつまようじです。
蝶番を外しネジ穴が大きくなっている穴に木工用ボンドを流し込みます。
そしてつまようじの細い方をネジ穴に差し込みます。
穴の奥までしっかりと差し込んだら、穴から飛び出しているつまようじを切り落とします。
木工用ボンドが乾いたら、した穴をあけて完成です。
つまようじでは穴がふさげないようならば、つまようじの本数を増やしたり、割りばしを穴の大きさに削ったりして使うこともできます。
【予算500円】引き出しが引き出しにくくなったとき
引き出しが引き出しにくくなった洋服ダンスや茶箪笥は、使うたびにイライラします。
実はちょっとした手間をかけるだけで驚くほど引き出しがスムーズになります。
材料は、100均で売っている紙やすりとすべるん棒です。
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引き出しは、側面に紙やすりをかけます。
目が粗すぎる紙やすりは引き出しを削り過ぎてしまうため、できるだけ目が細かい紙やすり(120番程度)を使いましょう。
紙やすりで細かいささくれを取り除いたらすべるん棒を側面全体にこすり付けます。
すべるん棒は、スライディングワックスとも呼ばれるもので、いわゆる「ロウ」です。
すべるん棒自体の色は濃いオレンジ色ですが、木にぬると多少色味が濃くなるだけでオレンジ色にはなりません。
すべるん棒は、引き出しの底面の本体と接する面にも塗ります。
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すべるん棒は、引き出し以外にもふすまや障子の敷居に塗ることもできます。
また、おすすめは、ちょっとした防水効果が欲しいときに塗っておくことです。
木に塗っておくことで水だけでなく汚れもつきにくくなります。
すべるん棒は、1本買っておくと用途が広く重宝する便利グッズです。
【予算1,000円】カラーボックスにキャスターをつける
おうち時間が増えて家の片づけをする機会が増えました。
押し入れにはカラーボックスが詰まっていますが、重たいカラーボックスの移動は大変です。
カラーボックスにはキャスターをつけると使い勝手がよくなります。
キャスターはホームセンターに行くとたくさんの種類が売っています。
カラーボックスにつけるキャスターは、さまざまな方向に車輪が動く「自在車」を選ぶようにしましょう。
また、耐荷重も確認します。
カラーボックスの重さに荷物の重さを加えた総重量に耐えられるキャスターを選びます。
材料は、キャスターと板とネジです。
板は100均で購入することができます。
手ごろな大きさにカットされた板なので、購入した板をそのまま使うことができます。
カラーボックスに直接キャスターを付けてしまうと荷物の重さが一か所に集中してしまい、カラーボックスを傷めてしまいます。
キャスターをつける箇所には補強版をネジでとめて、補強版の上からキャスターをつけることがポイントです。
キャスターは、向きがかわってもカラーボックスからはみ出さない位置に取り付けます。
キャスターには、力が加わると車が回らなくなるものもあります。
ふた付きの木箱につければ収納箱としてもイスとしても使うことができます。
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【予算3,000円】キズついたダイニングテーブルを塗りなおす
ダイニングテーブルは、使っていくうちに表面の塗装がはげてキズも目立つようになります。
専門業者に塗り直しを頼めば1万5,000円程度の費用の他に配送料が数万円かかり、総額は5万円以上になります。
なかなかハードルが高いメンテナンスではないでしょうか。
実はダイニングテーブルの塗り直しも自分でできます。
プロのような仕上がりは難しくても、費用が3,000円以内に収まることは大きな魅力です。
材料は、紙やすりとウレタンニスです。
紙やすりは240番くらいの目が細かいものを使います。
ニスには油性と水性がありますが、油性は匂いが強いため水性のほうが使いやすいでしょう。
ダイニングテーブルのように広い面積に紙やすりをかけるときには、木片に紙やすりを巻いて使うと使いやすくなります。
木片は100均で売っています。
天板に紙やすりでは消えないキズやへこみがあるときには、濡らしたタオルをキズの上にかぶせた状態で、アイロンで熱を加えます。
キズ部分に水分が入り熱によって膨張してキズが目立たなくなります。
ニスは、1度にたっぷりと塗るのではなく、薄く数回に分けて塗ることがうまく塗るコツです。
おうち時間は、家の状態や住み心地を再確認するいい機会です。
お金をかけず手間をかけて住みやすい家を手作りしてみてはいかがでしょうか。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)