節約やお金を増やす方法は、時代とともに変わっています。
昔は当たり前だった節約方法が今では時代遅れになっていることも多いのです。
今回は、むかしは当たり前の節約方法だったけれど、今は効果が薄いと思われる節約方法やお金の増やし方を例に挙げて、時代に合った方法を紹介します。
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目次
(1) できるだけ安いものを買って節約する方法
節約の定番方法といえば「できるだけ安いものを探して買う」です。
10円でも安い牛乳があれば、隣町のスーパーまで自転車をこいで向かったという話もよく聞きました。
しかし、今は安いからといって必ず得するとは限りません。
ものによっては、高級品を買った方が結果的に得をすることもあります。
例えば、バッグを買うときに昔の節約方法ならば、できるだけ高く見える安いものが選ばれるでしょう。
しかし今は、値段も質も高い高級品を買う方が得です。
なぜならば、高級品は不要になったら売ることができます。
昔は「私物を売る」となれば質屋であり、質屋の敷居は高いものでした。
しかし今はフリマサイトがあります。
多少の手数料は引かれたとしても、仲介業者がはいるよりもずっと安い手数料で売買することができます。
ブランド品のバッグならば、必要なときに使ってすぐに高値で売れるでしょう。
「高級品を買う楽しみ」と「使う楽しみ」を経験した後に売ることでお金をかなり取り戻すことができます。
一方、安いものはフリマサイトでも売れにくいです。
送料や手数料を引いたら数百円にしかならないこともあります。
若い人は、ものを買うとき値札に書かれている値段で買う意識がありません。
値札に5万円と書いてあれば、数回使ってフリマサイトで売るときの値段を差し引きして値段を考えます。
フリマサイトで、3万円で売られている商品ならば、実質2万円の負担で商品を購入し使用できると考えるのです。
安いものを探して買うことを続けていると、高級品を買ったり使ったりする楽しみを忘れてしまいます。
高級品を買いつつお金を節約する新しい方法は「高級品をみる目」も育てる一石二鳥の節約術です。
(2) なんでもかんでもつけたらすぐ消す節約方法
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電気もエアコンも「つけたらすぐ消す」節約方法は時代遅れです。
エアコンは、電源を入れた直後が1番電気を使います。
30分程度の外出ならば、エアコンはつけっぱなしにした方が電気代の節約になります。
照明の電気も「使わない部屋のあかりはすぐに消して」と毎日叫んでいるお母さんは多いのではないでしょうか。
たしかに使っていない部屋の照明は消すべきです。
しかし、照明はもっと新しい節約方法があります。それはLEDです。
蛍光灯とLEDを比べたら、圧倒的にLEDのほうが消費する電気の量が少ないのです。
せっかくのエネルギーを「すぐ消して」と叫ぶことに使うのではなく、LED照明に取り換える行動力に使った方が電気代は節約できるかもしれません。
エアコンも照明も知識や技術の進歩により登場した新しい節約方法です。
「知らない」ということは、大きな損につながっていることがあります。
情報を得るということも新しい節約方法のひとつかもしれません。
(3) 利息でお金を増やす方法
お金を増やす方法は、節約方法以上に変わりつつあります。
むかしは、コツコツお金を貯めて、少しでも利息のいいところに預けることがお金を増やす方法の定番でした。
しかし今は、お金は貯めるものではなく転がすものです。
とくに利息でお金を増やす方法は終わっているといっても過言ではありません。
スマートフォンが普及し、お金の運用の壁はとても低くなりました。
素人でもスマートフォンひとつで株やFXを始めることができます。
書店には、初心者でもわかる解説書がたくさん並び、すぐにでもハードルが高いといわれるFXも始めることができます。
株やFXはハイリスクハイリターンの投資のため「こわい」というイメージがありますが、最近は小さな金額の単位から始められるコースも増えています。
漠然とした「こわい」で利息による増やし方から離れられないリスクは、やってみるリスクよりも大きいのではないでしょうか。
FXの会社には、練習用の取引ができるシステムがあります。
実際のお金を動かすのではなく、実際の取引と同じように架空の取引をしながら練習を重ねます。
そして、自信がついたら実際の取引をはじめればいいのです。
しかも最初は金額を数百円におさえることもできます。
「FXはこわい」と思う理由はどこにあるのかを考えれば、抑えるべきポイントがわかります。
金額の大きさがこわければ小さな額に抑えればいいし、短時間で動くスピードがこわければ株式でじっくり運用してもいいでしょう。
少なくとも利息でコツコツ貯めるよりは、変化も楽しさもあるのではないでしょうか。
新しい節約方法を試してみよう
節約やお金を増やすことは「お金がマイナスになること」を極端に避けようとする気持ちになります。
しかし今は、お金を一時的に出して動かすことで増やしたり得をしたりする節約方法が増えています。
お金を出すときにはちょっと勇気が必要ですが、レジャーや旅行が難しい今だからこそ、レジャー費を使って新しい節約方法を試してみてはいかがでしょうか。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)