季節の変わり目は体調を崩しがちです。
とくに発熱したりだるさがあったりするときには、買い物に出るのは難しいです。
そんなときには、ネットスーパーや通販が便利です。
しかし、最近はネットスーパーの利用者が急増し、注文してから配達までに時間がかかるスーパーも増えています。
またネットスーパーは、重さの実感がないため、つい買い過ぎてしまいます。
お金も体力も節約するためにも「家にあるモノ」を使ってみましょう。
「市販品が当たり前」と思っているものでも、家にあるモノで簡単に作れるケースはたくさんあります。
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目次
1. スポーツドリンク:砂糖と塩ですぐできる
急な発熱時に1番欲しいモノといえば、スポーツドリンクではないでしょうか。
最近は、スポドリやポカリやアクエリなど、さまざまな呼び方で呼ばれていますが、どれも「経口補水液」のように速やかに糖分と塩分と水分を補給する目的で飲まれています。
経口補水液とは、糖分と塩分をバランスよく溶かした液体で、水を飲むよりも速やかに吸収されるといわれています。
また、食欲がないときでも、経口補水液ならば糖分と塩分と水分を補給することができるのです。
発熱に備えて、経口補水液を常備してあればいいのですが、家にないときには手作りしましょう。
スポーツドリンクは口当たりのいいように香りや甘みが強めに付けてあります。
しかし、ミネラルと水分の補給だけを求めるならば、塩と砂糖と水さえあれば経口補水液は作れます。
作り方
材料は、
・ 砂糖20g
・ 塩3g
です。
すべてをよく混ぜたら完成です。
保存料が入っていないため、作った当日中に飲み切るようにしてください。
レモンを入れると香りがよくなりますが、レモンのように酸性の果汁を入れる場合はステンレス製の入れ物ではなく、ガラス製の入れ物に作るようにします。
砂糖の代わりにハチミツを入れてもおいしく仕上がります。
ただし、ハチミツは1歳未満の子どもには飲ませないようにしてください。
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2. 秋は冷たいゼリー飲料より手作りくず湯
食欲がないときの栄養補給には、ゼリー飲料が便利です。
ただ、秋になり気温が下がってくると、冷たいゼリー飲料は飲みにくく感じるかもしれません。
そんなときには、手作りくず湯が体を温めてくれるのではないでしょうか。
粉末のくず湯はスーパーでも販売されています。
しかし本物のくず粉で作られたくず湯は、1杯200円以上と値段が高いです。
口当たりも味も本物にそっくりなくず湯は、片栗粉を使って作れます。
作り方
材料は、
・ 砂糖大さじ1杯
だけです。
作り方は、マグカップに片栗粉と砂糖を大さじ2杯の水で溶かします。
だまがなくなったら、熱湯180mlを少しずつ注ぐだけです。
マグカップで作れるため、洗いものも少なく体調が悪いときでも助かります。
アレンジ方法
片栗粉の匂いが気になる場合は、熱湯をお茶に変えてもおいしいです。
緑茶で溶けば抹茶飲料のようになり、麦茶で溶いても甘みと合います。
片栗粉を溶く水は多く入れすぎると温度が低くなり、とろみがつきにくくなります。
もしも水を多く入れてしまい熱湯を入れてもとろみがつかないときには、レンジで少しずつ加熱します。
食欲が出てきたら、片栗粉の量を多くして固さを出すと、わらびもちのような立派なスイーツになります。
黒蜜やきなこをかけるとおいしいですが、なければそのまま食べてもゼリーのように食べられます。
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3. 小さな保冷剤はストッキングでつなぐ
発熱時は、冷凍してもやわらかい冷たい枕が役立ちます。
しかし、ひとつしかないときは、冷えるまで待たなければなりません。
さらに家族で発熱したときには、数が足りなくなってしまうでしょう。
そんなときには、スーパーや洋菓子店でもらえる小さな保冷剤が活躍します。
小さな保冷剤をたくさん並べて枕状にして使う方法もありますが、頭をのせると重さでずれてしまうでしょう。
小さな保冷剤を固定して大きな塊にするためには、ストッキングを使います。
作り方
ストッキングの足先20cmほどのところに結び目を作ります。
結び目の上に保冷剤をひとつ入れたら、保冷剤の上で結び目を作ります。
さらに結び目の上に保冷剤を入れて、同じように保冷剤の上で結び目を作ります。
これを繰り返すと保冷剤が数珠のようにつながります。
これを数本作って枕に結べば、頭をのせてもずれない冷たい枕になります。
枕に保冷剤を巻いたら、タオルで枕全体を包みます。
保冷剤が溶けてしまったら、ストッキングにいれたまま冷凍庫に戻します。
ストッキングで数珠つなぎにした保冷剤は、腕に巻いても使えます。
「買うのが当たり前」を疑ってみる
最近は、ひんぱんに外出することがためらわれます。
体調不良となればなおさらです。
「あれは買うのが当たり前」と思い込んでいると、買うことだけが解決策と思い込んでしまいます。
しかし、日用品の中には家にあるモノで作れるケースもあります。
お金と体力は、アイデアとひらめきで節約できるのです。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)