先週は前週の高値もみ合いから押すのか、上抜けするのかの見極めの週でしたが、方向感は示しきれず、また今週も上抜けをしていくのか、もみ合いに突入していくのかの見極めの一週間を迎えることとなりそうです。
今週は9月14日の高値を目指すという動きをメインシナリオとして上抜けるか、もみ合いで9月14日高値と9月24日安値のレンジで動くのか、違う上値下値を作るのかなどを考えております。
週足を見ると足型としては、下髭長めの陽線で「勢力線」を形成で反発示唆となっています。
9月3日の週から10日の週の窓を下の抵抗帯としたような位置取りとなっており、3週前に形成した26週線の波うちが示すBOXを実現しそうな状況となっています。
ただ、下げ止まりが実現したのか、下げてる最中の反発なのかはまだ見極め段階だと考えます。
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目次
一目均衡表で考える国内、中国、米国の動き
トレンドとしては強いを示しており、ここから遅行線と日々線がどのように絡むか要注目です。
強さによっては日々線を避けるように反発していくという事も考えられます。
ボリンジャーでも引き続きボリンジャーウオークの可能性を残した動きで、今週+1σを割る流れとなればBOX入りとなるかという事となると考えます。
ストキャストでは、今週押せば上抜け上昇継続の可能性を下げますが、下げない流れとなればデットクロス後の動きが横へスライドとなることで上値更新示唆という形状になると考えます。
ファンダメンタル的には先週の押しは中国大手不動産会社のデフォルト危機を要因とするも、週後半には不安が和らいだという判断となりましたが、じわじわ来ている米国の金融緩和縮小開始の方が長引く調整の要因にはなりそうと感じます。
日本国内においては自民党総裁選の結果にマーケットが反応するかも注目ですが、誰になっても大きく上げる要因にはならないとは思いながらも結果が出てるタイミングで前回高値を超えたり、逆に押して下値目途まで到達していたら反発の要因にはなるかなとは思います。
米国の動きを見ると週末上下に揺さぶられるも小幅高で引けました。
気になる点は米国10年債の金利が上昇しており、その影響から為替が急激に円安に向かい110円台後半となっています。
金利としては米国株式には足かせで為替の円安は日経には上げ材料と交錯している状況で、バランスを保ちながら週末入りしましたが今週どのように影響してくるか注目です。
現状分析
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5日線
向きを下向きと変えて下向きのまま週末入りしました。
株価の位置としては、一旦下へ乖離しましたが、週末一気に窓空けで上に飛び出し反転の雰囲気を出して週末入りとなりました。
25日線
変わらず上向きで、位置としては週末反発して乖離を広げている現状です。
75日線
変わらず緩く上向きで100日線、200日線とほぼ同じ位置で一週間推移しました。
位置も変わらず微妙に上を推移と変わらずの状況です。
週末の足型
窓空けの陽線で「アイランドリバーサル」形成で上を示唆の足型となっています。
トレンドライン
押したところでサポートラインとして機能したのが、5月10日と6月15日の高値と考えます。
上値抵抗線としては9月14日、16日、17日の高値を結んだ切下がりのライン、合わせて9月17日から21日の窓が上値抵抗帯としており今週この窓を埋めてくるか注目していきたいと思います。
さらに上としては、9月14日の高値の横軸、下に割り込んだときは、9月3日から6日の窓、7月13日8月12日の高値になってくると考えます。
途中には25日線と8月20日、27日、31日の安値を結んだラインも意識されてくると考えます。
テクニカル指標
一目均衡表を見ると完全に強いを示す形状となっています。
このまま反発すると2営業日後に遅行線と日々線底の「天底一致」を示すこと10月12日の雲のねじれに向かってどのように動くかに注目です。
ボリンジャーバンド
強い上げは一旦終焉と示したと見受けます。
この後、BOX的な動きとなるのか、収斂して新たなトレンド開始の準備に向かうのか、再度ボリンジャーウオークを開始するのか見極めとなります。
スローストキャストからも強い上昇は終わりという事を示しており、この後2本のラインがしっかり上げて行けばBOX示唆か再上昇のスタートを示すこととなり、上げきれないでデットクロスか横にスライドする動きを示せばさらなる安値模索となってくると考えます。
総合判断
現状上昇トレンド継続中ではあるものの強い上昇は終焉と考えます。
次の動きがもみ合い入りとなるのか、深い調整となっていくのかトレンド変換として下落入りに切れ変わるのか、はたまた、再度 強い上昇に戻るのかと複数のシナリオを考え備えたいと思います。
ファンダメンタルとしていろいろ動きを示しますが、現状把握や未来の動きを想定するのはテクニカルと考えますので、移動平均線の向き、株価の切り上げ切り下げ、テクニカル指標などからの判断ラインをしっかり持って相場と向き合いたいと思います。(執筆者:城 晶子)