神奈川県の店舗限定で、QRコード決済の新たなキャンペーンが始まっています。「かながわPay」です。
期間は次の通り、まだまだ参加できます(途中終了の可能性あり)。
・ 2022年1月末までお買い物で10%(大企業)または20%(中小企業)の還元が受けられる(最大1万円)
・ 2022年2月末まで貯まったポイントが利用できる
5万円から10万円の買い物により最大額の還元が受けられますから、神奈川県内での暮れと正月のお買い物に活用したいものです。
ただ、実際の感想ですが、アプリに使いにくさがあります。
アプリの欠点を克服し、最大限の利益を得る提案をします。
目次
かながわPayの仕組み
≪画像元:神奈川県≫
かながわPayは、キャンペーン専用の時限アプリです。
既存のQRコード決済と連動して決済する、珍しい仕組みです。
既存のQRコード決済加盟店が、かながわPayに参加して、還元店となっています。
かながわPayと連動して使うQRコード決済
かながわPayアプリと連動できるQRコード決済は次のとおりです。
・ d払い
・ 楽天ペイ
・ au PAY
・ LINE Pay
・ はまPay(横浜銀行)
それぞれあらかじめアプリをインストールし、必要な登録をして、使える状態にしておく必要があります。
d払いのみ事前に「自動ログイン」設定が必要です。
かながわPayアプリの「アカウント」から簡単に設定できます。
かながわPayの操作手順
かながわPayは、店舗のQRコードを利用者が読み取る方式です。
手順です。
1. かながわPayアプリの「支払う」をタップ
2. 読み取り画面になるので、かながわPay専用QRコードを利用者が読み取る
3. 金額を手入力して、店員に確認してもらう
4. かながわPayアプリの画面で、決済方法を5種類から選択(店舗で対応しているものに限る)
5. 各QRコード決済アプリが開くので、そちらで決済を確定する
6. 各QRコード決済側の処理が完了
7. かながわPayの画面に戻ると、決済完了
通常、レジでバーコードを読み込んでくれているお店でも、かながわPay利用なら利用者が読み取らないといけません。
このため、操作の手数が非常に増えます。
ポイント還元の方法
かながわPayの利用で得た10~20%還元のポイントは、直ちにアプリに反映されます。
ただし合計の数字しか表示されません。
ポイントが使えるのは、決済の8日(程度)後からとなります。
1月末に獲得したポイントも2月末までに使い切らないとならないのに、利用できるまで時間が掛かる点は要注意です。
ポイント利用は、かながわPayを使った支払時に選択可能です。
かながわPayの難点
手順を追っただけでも、非常に面倒に思われるかもしれません。
実際、手数が非常に多くなっています。
さらにアプリの難点を、対策と併せて見ていきます。
対象店舗が探しづらい
還元を受けられる店舗の探し方は、アプリ内に次の4種類が用意されています。
・ カテゴリ
・ キーワード
・ 近くのお店
・ マップ
次の欠点があります。
「今から行く街、行きたい街」の事前検索が難しい
この対策です。
・「街の名称」でのキーワード検索
キーワード検索で、近隣店舗の情報が一覧で出て、「最寄駅から何分」も表示されます。
ただし「横浜駅」など範囲が広く、「新横浜」まで一緒に出てきてしまう街の場合、もう少し絞らないといけません。
「西区南幸」など具体的な町名で検索しましょう。
いっぽう現地にすでにいる場合、「近くのお店」と「マップ」それから地図にリンクが用意されているGoogle Mapを併用すると、還元店を探すのは困難ではありません。
≪画像元:神奈川県≫
LINE Payで支払う際にパスワードを求められる
かながわPay経由、LINE Payで支払おうとすると、普段は出ない6桁の「パスワード」を要求されます。これは慌てます。
パスワードを思い出せない人は、事前に調べておきましょう。
そして「d払い」「au PAY」「楽天ペイ」が無難です。
還元店にスーパー、ドラッグストアは少ない
QRコード決済のキャンペーンでおなじみのスーパーやドラッグストアですが、参加店舗が多くない印象です。
ただし、次のチェーン店は対象です(すべて網羅しているわけではありません)。
《スーパー》
・ オーケー(10% ※「はまPay」のみ)
・ 相鉄ローゼン(10%)
・ ビッグヨーサン(20%)
・ FUJI/デリド(20%)
《ドラッグストア(いずれも10%)》
・ ウエルシア
・ HAC
・ クリエイト
・ トモズ
かながわPayは面倒だが、その分価値は高い
かながわPayの使い方について見てきました。
QRコード決済のキャンペーンの中では、最もハードル高めに映ります。
とはいえ、10~20%の還元はやはり大きなものです。
ぜひチャレンジしてみてください。(執筆者:沼島 まさし)