セリアの商品には、そのまま使う商品と素材や材料として売っている商品があります。
そのまま使う商品は「セリアで売っているやつだ」と一目でわかるものも多く、使いにくいと思っている人も多いのではないでしょうか。
一方で、素材や材料は品質も良く、少し手を加えるだけで「売れそうなもの」になります。
今回は、セリアで素材や材料として売っている商品を選び、手を加え「売れそうなもの」を作ってみました。
目次
セリアの「パッチワークカットクロス」に手を加えたら
セリアの雑貨は数ある100円ショップの中でもオシャレなものが多いです。
しかし「いいな」と思うモノは、みんなが「いいな」と思うもので「かぶる」こともあります。
とくに袋物は学校や幼稚園でたくさん使うことが多く、できるだけ安くオリジナルなモノを用意したいです。
セリアには「パッチワークカットクロス」という50cm×55cmの布が売っています。
日本製で質が良く、無地やシンプルな大人向けの柄から子ども向けの柄まであります。
今回は、自宅にあったハギレとあわせて弁当袋を作りました。
市販の弁当袋は、弁当箱にピッタリのサイズに作られているため、飲み物やデザートを入れるとギュウギュウになってしまいます。
50cm×55cmの布と自宅に眠っているハギレを組み合せれば、かなり大きめの弁当袋を作ることができます。
大きい弁当袋は中高生に需要があり、メルカリでは手作りの大きい弁当袋が飛ぶように売れていました。
弁当袋の作り方は、インターネットで検索するとたくさんあります。
筆者は、布の裁断時間も含めて30分で縫い上げることができました。
セリアの「ウッドボタン」でティッシュケースに手を加えたら
弁当袋を作っても「パッチワーククロス」が余ったため、ポケット付きのティッシュケースを作りました。
ポケットには、絆創膏や薬が入るため花粉の季節には重宝します。
ただ、シンプルな生地で作ると物足りなさを感じます。
そこで、セリアでみつけたカントリー調の「ウッドボタン」で手を加えてみました。
手作り感あふれるティッシュケースが、一気に世界観をもった作品に生まれ変わります。
100円ショップや無印良品には、シンプルなグッズが売っています。
「ウッドボタン」でワンポイントをつけるだけでも人とは違ったオリジナリティが出せるのではないでしょうか。
「ウッドボタン」は、飾りとして使うだけでなく、ボタンとしても使うことができます。
シンプルなブラウスのボタンを世界観あるウッドボタンに変えるだけでも付加価値をつけることができるでしょう。
ティッシュケースの作り方もインターネットで検索可能です。
ポケット付きのティッシュケースは一見難しそうですが、細長い布を山折りと谷折りで折り紙のように折った後に両端を直線縫いするだけです。
筆者は「ウッドボタン」の縫い付けまで含めて20分ほどで作ることができました。
セリアの「洗えるカラフルフェルト」で園バッグに手を加えたら
最後は大物です。
手作りバッグにアップリケをしました。
アップリケは、使う色数が多いため、少しずつたくさんの色がセットになっている方が使い勝手がいいのです。
色の組み合わせは、パックごとに違うため必要な色が入っているパックを選んで買うようにします。
セリアの「洗えるカラフルフェルト」は、アップリケしてからも洗濯機で洗えるため、幼稚園の園バッグやスモッグのアップリケに適しています。
何度も洗濯すると毛玉はできますが、縮んだり色落ちしたりすることはありませんでした。
アップリケしたバッグを見た人からは「これは売れる」とよく言われました。
たしかに3月、4月は手作りバッグの需要が高く、手が込んだものは高値で取引されています。
ただ、多くの手を加えたものほど手放すことが嫌になり、売りに出せないことが課題です。
アップリケの図案は、子どもの図鑑から描き起こしました。
写真から図案を作ることが難しければ、イラストやキャラクターのように輪郭がハッキリとしている絵を使うと作りやすいでしょう。
筆者は、アップリケの図案作成から完成まで5時間ほどかかりました。
「売れそうなもの」を100均の材料を使って作るコツ
100均の材料を使って「売れそうなもの」を作るコツは、無地やストライプなど個性が少ない材料を選ぶことです。
個性が少ない材料を使って個性的なものを作ると「売っていそうで売っていないもの」ができあがります。
そして、なかなか市販品ではみつからないものを作ることも大切なポイントです。
例えば、一般的なサイズの弁当袋ならば100均で弁当袋として売っています。
あえて「大きめサイズ」で作ることで特別感を演出し、ニッチな市場で売りやすくなります。
市販されている商品の価格の内訳は原材料費と手間賃や物流費です。
「手を加えること」は手間賃の節約になります。
そして「手を加えること」は、お金に変えられない付加価値をつけることもできます。
時には「100均でお得なものを探す」という視点ではなく「100均で稼げるものを作る」という視点で店内を歩いてみても楽しいのではないでしょうか。(執筆者:クリエイティブな節約家 式部 順子)