毎年9月1日は「防災の日」です。
家族で災害時の対応を話し合ったり、非常食や防災アイテムのチェックを行ったり、万が一に備えるよいきっかけでもあります。
災害時に役立つカセットコンロやカセットボンベには使用期限があるため、定期的な見直しを心がけましょう。
今回は、カセットボンベの備蓄本数目安や活用のコツについて解説します。
100均商品とメーカー商品のコスパ比較もするため、ぜひ参考にしてください。
目次
1週間に必要となるカセットボンベは何本?
災害時のカセットコンロの主な使用目的は、「レトルト食品の温め」「カップ麺のお湯を沸かす」「殺菌や洗浄のためにお湯を沸かす」などです。
冬場であれば、温かい飲み物を作るためにもお湯が必要となります。
大人2人が1週間に必要となるカセットボンベの本数目安は、下記の通りです。
気温10℃の場合 | 約9.1本 |
気温25℃の場合 | 約6.3本 |
参照:岩谷産業株式会社
季節や家族の人数によっても必要となるカセットボンベの本数に差があります。
必要なカセットボンベ本数の準備が難しい場合は、カセットコンロを使わずに食べられる非常食のストックを増やすなどの工夫が必要です。
「100均・業務スーパー・ホームセンター」カセットボンベのコスパ比較
ダイソー・業務スーパー・ホームセンターで販売されている商品の価格とコスパは、下記の通りです。
ダイソー | 業務スーパー | ホームセンター | |
1本あたりの価格 | 110円 | 約127円 | 約145~237円 |
容量 | 250g | ||
1週間あたりのコスパ※ | 約693円 | 約800円 | 約913~1,493円 |
※大人2人、気温25℃の場合
価格面やコスパを比較すると、ダイソーや業務スーパーの商品がお得です。
ただし、100均や業務スーパーは、取扱商品が限られます。
カセットコンロを使う注意点 メーカー違いのカセットボンベは使える?
「激安カセットボンベは安全面が気になる」という人も少なくありません。
カセットコンロを使う際やカセットボンベを購入する際には、下記の点に注意が必要です。
使用できる製品
多くのカセットボンベには、「他の製品では使用しないでください」と注意書きされています。
カセットコンロとカセットガスはセットでJIA(日本ガス機器検査協会)の検査を受けているため、メーカー違いで使った場合の安全性は確認されていません。
安全に使用するためには、商品に記載されている「使用できる製品」を確認することが大切です。
カセットボンベの使用期限
カセットボンベの使用期限は製造から約7年、カセットコンロ本体の使用期限は約10年です。
期限が過ぎていると、内部パッキンなど目に見えない部分が劣化している可能性があります。
すでに災害に備えてカセットコンロとカセットボンベを購入している人は、一度期限を確認しておきましょう。
ガスが残っているカセットボンベの捨て方は、各自治体の処分方法を確認するか「日本ガス石油機器工業会」のお客様センターに問い合わせてみましょう。
費用はかかりますが、回収業者に依頼する方法もあります。
カセットボンベを上手く活用するコツ
カセットコンロを無駄なく使うには、活用のコツを知っておくことがポイントです。
ここでは、日常と震災時に役立つ活用のコツを紹介します。
<日常>
・ 火を使わずに食べられる非常食も備えておく
・ 使用期限内に使い切るためにローリングストックする
<震災時>
・ ダンボールや毛布を使って保温調理
・ 沸かして余ったお湯は保温力のある水筒に入れておく
震災時のガス復旧目安は、1週間~1か月ほどです。
ガスに限らず、各ライフラインが復旧するまでに必要な備えをしっかりしておきましょう。
備えるだけではなく無駄なく使い切ることも意識しよう
多くの家庭では、災害に備えて非常食やカセットコンロなどを用意しています。
非常食に賞味期限があるように、カセットコンロとカセットガスにも使用期限があります。
いざというときに安全かつ無駄なく使えるように、定期的な見直しと十分な備えを心がけましょう。(執筆者:成田 ミキ)