自分の結婚式ではない限り、冠婚葬祭の知らせは突然のことが多いです。
服装・グッズにこだわりを持って準備している用意周到な方もいれば、知らせを受けてから準備する方もいるでしょう。
冠婚葬祭グッズは、専門店だとかなりの額がかかってしまいます。
使う頻度が多ければ値段が高くても納得できますが、二度目の使用はかなり年月が経ってからだった、という話もよく聞きます。
私は結婚時に冠婚葬祭用の服とグッズを一式揃えましたが、10年経ってもまだ出番はありません。
当時は20代だったので、リボンのついたかわいらしいデザインを選んでしまったことを今では少し後悔しています。
保管には場所をとりますし、防カビ・防臭など、毎シーズンのお手入れは欠かせません。
グッズが多ければ多いほど、保管の手間が掛かってしまいます。
なかなかハードルが高い冠婚葬祭グッズですが、その中のいくつかは100均でもそろえることができます。
並べてじっくり比較すると質の違いに気づくかもしれませんが、パッと見程度であれば影響がない物も多くあります。
専門店と100均グッズ、両方を組み合わせることで、出費を最小限に抑えることができます。
上手に使い分けることで、節約の参考にしてみてください。
※価格は全て税込みです。
目次
(1) ご祝儀袋・不祝儀袋(香典袋)
≪画像元:ダイソーネットストア≫
≪画像元:ダイソーネットストア≫
市販品と100均商品で違いを感じない商品といえば、ご祝儀袋・不祝儀袋(香典袋)があります。
市販品は1枚350~2,000円に対し、100均は1枚110円で購入することができます。
見た目も110円には見えないしっかりとした作りで華やかなので、市販品との差はほとんど感じないのではないでしょうか。
水引が印刷されたのし袋なら30枚110円の商品もあり、質より量が必要な方からも人気があります。
結納金や近しい親族であれば、市販品の豪華なご祝儀袋を使って、格の違いを出すのもアリです。
大切なのは気持ちと中身ですから、一般参列者であれば市販品と100均、どちらを選んでも影響はないでしょう。
100均のご祝儀袋は種類が豊富です。
自分や相手の好みに合わせて、デザインを選ぶことができます。
出産祝い、入学祝い、誕生日祝い、お見舞いなどもあるので、適宜活用してみてください。
あなたのために選びました、という気持ちが伝われば、相手は喜んでくれることでしょう。
(2) ネクタイ(白・黒)
≪画像元:ダイソーネットストア≫
≪画像元:ダイソーネットストア≫
100均には冠婚葬祭時に使える白・黒のネクタイも販売しています。
市販品は1本1,000~3,000円に対し、100均なら110円と激安です。
100均のネクタイは比較的マットな色合いです。
生地の厚みや深い艶を求めるのであれば、専門店での購入がオススメです。
近年は冠婚葬祭用のネクタイでも細身でマットな色合いのネクタイが増えてきています。
使う頻度が高くないのであれば、100均ネクタイも活用できるのではないでしょうか。
(3) 数珠
≪画像元:ダイソーネットストア≫
100均では数珠も販売しています。(ダイソーでは「御念珠」という商品名です)
男性用と女性用に分かれており、内径は男性用が85㎜、女性用が75㎜です。
色は男性用が黒、濃紺、金茶、女性用は黒、青、ピンクの各3種類あります。
ガラス、ポリエステル、ABS樹脂でできています。
普段使いはしないアイテムですし、パッと見100円には到底見えない商品です。
価格は市販品が2000~1万円、こだわる場合は1~3万円程度掛かります。
商品が安く手に入ることで有名なしまむらも、数珠は1,000円程度で販売しています。
バッグや喪服、パンプスなども購入するのであれば、しまむらで一気にそろえることでトータルコーディネートを考えながら選ぶことができますね。
金額だけで比べるならば、100均は市販品に比べて1,000~2,000円お得に購入することができます。
ガラス製で100均ということですので、落としたり引っ張ったりしないように、扱いは丁寧に気をつけましょう。
(4) ふくさ
≪画像元:ダイソーネットストア≫
≪画像元:ダイソーネットストア≫
ふくさも100均で購入することができます。
「慶事用」「慶弔用」に分かれているので、冠婚葬祭どちらにも対応可能です。
困ったときは両方に使える紫を選ぶのがオススメです。
<慶事用>
色:赤、ピンク
<慶弔用>
色:紺、紫
サイズ:13.2×20.6×0.7cm
材質:ポリエステル、紙
ふくさは受付でほんの一瞬しか出さない、人目につきにくいアイテムです。
市販品は1,000~2,000円に対し、100均はたっぜひ活用してみてください。
(5) ベルト
普段からスーツを着ない職業であれば、ベルトを持っていない方もいるでしょう。
100均ではベルトを販売しており、一時的な使用であれば充分対応が可能です。
女性用ベルトはデザイン豊富で、ビジネスだけでなくプライベートでも使えます。
男性用ベルトは女性用ほどの種類はありませんが、ビジネス用ベルトであれば全長100、105、110、115cmと、5cm刻みでサイズ展開がされているのがありがたいですね。
固定方法はバックルや穴など商品によって異なりますので、使いやすさ・デザインで選んでください。
男性用ベルトの価格は110、330、550円の3種類があります。
市販品だと1,500円以上はするので、100均は1,000円以上お得です。
100均の男性用ビジネス用ベルトはポリウレタン製が多く、使い続けていると表面がヒビ割れてきたり、両端の塗装がポロポロ剥げてきたりするのがデメリットです。
長期間使い続けたいのであれば、革などの耐久性が高く、しっかりとした素材の市販品を選びましょう。
使う頻度があまり多くないのであれば、100均のベルトでも十分使えます。
(6) ストッキング(肌色・黒色)
私は黒いストッキングを使うことが滅多にありません。
普段のファッションで取り入れたり、仕事で使う方でなければ、突然の知らせを受けてから準備する方が多いのではないでしょうか。
市販品は1足660~1700円程度で、3足1,000円商品もありますが、それでも1足300円程度はかかります。
コンビニでもストッキングを販売していますが、価格は1足550円程度です。
100均のストッキングは1足110円と安価で、1足単位で使う数だけ購入できるので、出費を抑えることができます。
デメリットとして、価格が安いのはありがたいのですが、あまり丈夫ではない点に気をつけなければなりません。
私自身、5足購入して1足は履いた直後に穴を開けてしまいました。
伝線しやすいので、穴が開かないように気を付けて履きましょう。
心配な方は予備を持っておくと安心です。
必要な日だけでいいのであれば100均、洗濯して何度も使うのであれば市販品がオススメです。
(7) ネクタイピン
≪画像元:ダイソーネットストア≫
冠婚葬祭になくても問題はありませんが、100均ではネクタイピンが販売されています。
ダイソーのネクタイピンはスチール製で、シンプルなデザインです。
光沢があるネクタイピンと、マットなネクタイピンの2種類があります。
ネクタイを留めることで動きの邪魔にならないようにする、という実用的な使い方はもちろんのこと、付けることでスッキリとした印象を与えることができます。
ワンポイントとして加えることで、スタイリッシュさを演出することができそうですね。
市販品のネクタイピンは1,000円以上します。(高いものは数万円以上)
シンプルなデザインなので、110円には到底見えないのも高ポイントです。
気軽に使って高見えを狙いましょう。
(8) ハンカチ(白・黒)
普通のハンカチは持っていても、冠婚葬祭に使える真っ黒・真っ白なハンカチは持っていない人が多いのではないでしょうか。
私は普段、ガシガシ洗濯できるタオルハンカチばかり使っているため、家にアイロンはありません。
もちろん、アイロンがけが必要なハンカチは1枚も持っていないので、冠婚葬祭時は100均ハンカチを役立てています。
市販品だと白・黒色のハンカチは500円程度しますが、100均なら110円です。
ビシッと決めたい時はシワのないハンカチを準備して、細部まで気を抜かないようにしましょう。
1回限りならば100均商品の方がコスパ良し
冠婚葬祭に必要なグッズの中で、100均でも手に入るグッズはいくつもあります。
中にはあまり長持ちしない商品もありますが、1回限りならば100均商品の方がコスパが良い場合もあります。
使用頻度が少ないのであれば、100均商品を適宜活用することで、突然の大きな出費を抑えましょう。
質の良い物を持ち続けることももちろん大切ですが、使い切り商品をうまく取り入れることで、突然の出来事にも余裕を持って対応できるようにしたいですね。(執筆者:山城 奈々)