節約系ライターとして日々情報収集していると、実にさまざまなポイ活案件を目に、耳にします。
自らも実践あるのみと手を出してみた結果、現在は
- 「しばらくやめておこう」と思うものと、
- 「これからも続けよう」と思うものと
はっきり二手に分かれてきました。
この記事では、ポイント戦国時代において「疲れたら、手を出さない方が良いポイ活」と「ぜひ続けていきたいポイ活」を、体験をまじえながらその理由とともにご紹介します。
もちろん、生活スタイルや興味によって、ご自身に合うポイ活の内容は変わってきます。
今回「手を出さない方が良い」とご紹介したポイ活が、すべての方におすすめできないわけではありません。
「あまり時間がない」
「ポイ活に必ずしも楽しみは求めておらず、どちらかといえば実利優先」
「体力がなく、余暇は休養にあてたい」
というポイ活にお疲れ気味の方にはあてはまる内容が多いかと思いますので、長続きが見込める「省エネ系ポイ活」の方法として、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
目次
ポイ活のデメリットとは
私がさまざまなポイ活を経験した結果として「絞り込み」を行うようになったのは、以下のようなポイ活のデメリットを痛感したからです。
- 労力のわりに利益が少ない案件がある
- せっかくためたポイントを使いそびれる
- エントリーを追いきれない
- カードやアプリが増えすぎる
- ポイントのために無駄な出費をしてしまう
数年前は20%還元や30%還元など「ガツンともらえるキャッシュレスキャンペーン」が毎週のように開催され、お祭り状態でしたが、最近はめっきり見かけなくなり、さみしくなりました。
現在よく見かけるキャンペーンは、
- しっかり特典があるけれど、条件が厳しいもの
- 特典は少ないが、条件がゆるいもの
の2極化が進んでいます。
条件が厳しいものはつい、条件達成のためにムダなものを買ってしまいがちです。
また条件のゆるいキャンペーンと言っても、特設サイトを訪問してエントリーボタンを押すくらいの労力は必要なため、ヘトヘトのときはそれすらきちんとこなすのはしんどく感じられ、正直言って無数にあるキャンペーンを追いかけきれないのが現状です。
なけなしの体力と時間を捻出してポイ活をしても、せっかく得たポイントが超微々たるものであったり、期間限定ポイントをうっかり失効させるミスも経験しました。
日々、無限に増殖するポイントカードやアプリも、少々気になります。
「しばらくやめておこう」と決めたポイ活5つ
それでは「絞り込み」の結果、「しばらくやめておこう」と決めたポイ活ジャンル5つとその理由についてご紹介します。
1. 抽選系キャンペーン
まずは「抽選系のキャンペーン」です。
特に最近のキャッシュレス決済のキャンペーンに多いのですが、「おっ、大盤振る舞いだね!」と思ってよく見たら「抽選だった」というケースです。
効率重視の場合は、当たるかどうかわからないポイ活は思い切って回避するのもアリでしょう。
2. 特定の商品を購入するキャンペーン
特定の商品を購入するとポイントがもらえるキャンペーンも要注意です。
本当にふだんから愛用している商品なら良いのですが、ポイントにつられただけでさほど欲しくなかったということもありえます。
またポイント還元があると思ってコンビニで手に取り、キャンペーンへの応募も済ませたら、
「後日、他のディスカウント店でもっと安くふつうに販売されていた」
という経験もあります。
ムダ買いを防ぐには「ポイントが購入動機にならないこと」も大切だと考えるため、最近では特定の商品を購入するキャンペーンは避けています。
3. ゲームや動画視聴でたまる系
ゲームや動画視聴でたまるポイ活もあります。
1回あたりたいてい1p、多くても10p程度の稼ぎにしかなりませんが、コツコツ稼げばけっこうたまります。
ただし地道な努力が必要なため、ゲームや動画視聴を「努力」とは感じず、むしろ「楽しみ」と感じながら続けられる方に向いている方法です。
ふだんからあまりゲームになじみのない方や、時間を捻出できない方は避けた方が無難です。
4. アンケート系
ゲームや動画視聴と似たような理由で、アンケート系のキャンペーンにも手を出さない方が良いでしょう。
私も以前はアンケートサイトに登録し、コツコツとポイントをもらっていました。
しかしアンケートに回答するのにかけた5分間に対し、もらえるポイントは5p程度ですので、最近は手を出さなくなりました。
「5分程度なら良いんじゃないの?」と思うかもしれませんが、1枚のアンケートに5分かけていたら1時間続けると12枚のアンケートを書く計算になります。
1枚5pなら、時給に換算すると60pです。
時給60円と考えると効率は良いとはいえません。
またアンケートの内容にもよりますが、回答を送信すると後日営業電話がかかってきて「それを断る」という労力が発生するケースもありました。
5. 競争の激しそうなキャンペーン
例えばローソンの「お試し引換券」は、Pontaポイントまたはdポイントと対象商品を交換できるサービスで、その交換率の良さからとても人気があります。
たまったPontaポイントやdポイントの消化先として「お試し引換券」はお得に違いないのですが、問題は「人気商品をねらう場合」です。
人気商品は発券開始後すぐに上限に達してしまうため、欲しい場合は発券時間にあわせてアプリにアクセスしたり、店頭で申し込む必要があります。
なかには複数の店舗をめぐって、やっと目当ての商品をゲットするケースもあります。
特定の商品をねらうと競争の激しさから労力を使うので、最近では
「ときどきのぞいて、良さそうな商品が余っていたら引き換える」
くらいのスタンスで取り組んでいます。
逆に「これからも続ける」と決めたポイ活6つ
逆に「これからも続ける」と決めたポイ活もあります。6つご紹介します。
1. クレジットカードのポイント還元
QRコード決済のキャンペーンがすっかり下火でさみしい昨今ですが、クレジットカードも高還元は少なくなってきています。
現在は「1%還元なら御の字」といって差し支えないでしょう。
そんな中、貴重な常時1.2%還元を続けているのがリクルートカードです。
わが家では、引き落としは全てリクルートカードに集中させ、たまったリクルートポイントはPontaポイントやdポイントに等価交換しています。
ふだんの少額の買い物でも、1.2%還元よりお得な決済があまりないため、できるだけリクルートカードを使うようにしています。
≪画像元:リクルート≫
2. 自治体主催のキャンペーン
QRコード決済の高還元キャンペーンが下火になったと言っても、自治体主催のキャンペーンだけは別です。
PayPayやau PAYが単独で数十%還元規模のキャンペーンを行うことは少なくなりましたが、自治体と提携したキャンペーンがたくさん行われています。
自治体主催のキャッシュレスキャンペーンは10%~40%還元と高還元なのに、条件がゆるいことが特徴です。
お住まいの自治体で実施されている際には、ぜひ利用してください。
3. 定期出費でたまるポイント
定期的な出費でたまるポイントも逃さないように手続きしましょう。
たとえば「移動に伴う出費」は避けられません。
交通費や駐車料金で以下のようなポイントがたまります。
・JREポイント…Suicaの利用でたまるポイント
・タイムズポイント…駐車場やカーシェアの「タイムズ」関連サービスでたまるポイント
・WESTERポイント…2023年春からはじまるJR西日本の共通サービスポイント
いずれのポイントも、ためるにはWEB手続きが必要です。
ICカードをWEB登録せずに使っている場合はポイントがたまらないので、必ず手続きをしてふだんの移動でお得を受け取ってください。
4.「4大共通ポイント」
- 楽天ポイント
- dポイント
- Tポイント
- Pontaポイント
これら「4大共通ポイント」のアプリやカードを持ち歩いて、どこでもためられるようにしています。
この4つがあれば、たいていのお店は提携しているからです。
複数提携していてポイントをためる先を選べる場合は楽天ポイント、なければdポイント、というふうに優先順位を決めておくことも、スムーズな会計のコツです。
5. クーポンアプリ・公式アプリ・LINEお友達登録
よく行くドラッグストアや飲食チェーン店、ガソリンスタンドでは、クーポン割引やポイントが使えないか必ずチェックをしてから精算をします。
の順にチェックすると、割引を見逃しません。
ガソリンスタンドはLINEのお友達登録でクーポンを配信してくれるケースが多いので、そちらも必ずチェックして利用します。
6. お得な「日付」「曜日」系
確実で簡単なポイ活としておすすめなのが、「日付や曜日のポイ活」です。
毎月〇日や、毎週〇曜日など、きまった日付や曜日でお得な特典を受け取れるタイプで、以下のようなものがあります。
楽天市場
5と0のつく日(ポイント5倍)
毎月18日は楽天市場ご愛顧感謝デー(ポイント4倍)
毎月1日ワンダフルデー(ポイント3倍)
イオン
毎月20・30日はイオンお客さま感謝デー(5%オフ)
自分に合わせたやり方で続けよう
今回はやや省エネ志向のポイ活について、取り組む案件の選別方法をご紹介しました。
そのときの自分の状態や方針によって、取り組む案件を柔軟に選べるのが、ポイ活の良さでもあります。
ポイントの失効とポイ活疲れには気を付けていただき、長く続けやすい方法を探してみてください。(執筆者:石田 彩子)