先週は、米消費者物価指数とFOMCの2大イベントがあり、様子見ムードから一気に相場が動き出し下放れての週末入りとなりました。
今年は2018年相場に似ているとよく言われていましたが、もし2018年同様な値動きになるとすると、ここから更に下げ今週いっぱいは下げ基調となる可能性もあるので、注意が必要です。
しかし、一方の考えに偏りすぎないように、BOXの底値(大きなBOXの中間)付近からの反発の可能性も視野に、
「節目のラインを割ってきた時にはこうしよう」
「節目のラインで止まったらこうしよう」
という先の動きを想定して、対応していきましょう。
今週からは海外投資家はクリスマス休暇に入り、薄商いとなります。
個人投資家が多く参加して、ボラティリティが大きくなる餅つき相場なんていう言葉も、この時期によく言われる言葉です。
今週のイベントとして日本では日銀政策決定会合と日本消費者物価指数の発表があります。
年末まで気を抜かずにチャートを確認していきましょう。
目次
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、上向きに推移していましたが、金曜日に下向きへと変化しました。
株価も5日線の上を推移していましたが、金曜日に一気に下抜けとなりました。
25日線は、上向きに推移しています。木曜日には5日線と25日線のGCが目の前となったのですが、GCならずでした。
75日線は、下向きで推移しています。株価は75日線が下値抵抗となって終えています。
並び順は、25日5日75日の並び順で、上昇トレンドの終わりとなっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで2万7240円処を推移しています。
トレンドライン
上の窓として意識されていた12月1日2日に空けた窓は、「水曜日に窓埋めとなるか?」というところまでいきましたが31円足りず、窓埋めとはなりませんでした。
直近の窓、12月16日17日の窓埋めも2万8000円奪還には意識されるところです。
10月3日から11月24日の高値のフィボナッチで現在0.382%の水準です。
11月24日12月1日、12月14日15日高値を結んだラインが切り下がっていて、それと平行のラインがちょうど11月16日、12月8日安値を結んだラインと一致しており、このライン上でのトレンドになる可能性もあります。
一目均衡表
12月15日に雲のねじれとなり、翌日の16日には窓を空けて株価は下落しています。
その方向に進んでいくのか気になるところですが、雲の上限で止まっている為、週明けの株価が雲に入り込むのか、それとも雲を抵抗帯として維持できるのかに注目です。
基準線と転換線の位置関係ですが12月13日に逆転して、転換線が上で基準線がしたとなりました。
この位置関係は弱さを表していますので、警戒です。遅行線は下向きで日々線を下抜けしてきました。
9月21日以来、久しぶりの弱さが見えています。
週足は雲の中に突入していること、月足は遅行線が日々線にぶつかりそうな位置なので、こちらも注意して確認していきましょう。
ボリンジャーバンド
波打ちしながらTPライン上を推移していましたが、金曜日に一気に-2σまで到達しました。
バンドは横ばいを示唆していましたが、金曜日に大きく放れたことで、このまま横ばいへと株価は戻るのか、それとも-2σのボリンジャーウォークで下降となるのか、週明けの展開を見ていきましょう。
スローストキャスト
買われすぎゾーンに向かって上昇していましたが、木曜日に中折れとなり、中間地点に位置しています。
ここから持ちこたえて買われすぎゾーンへ向かえるのか、それとも、下降相場入りしてしまうのか確認していきましょう。
MACD
12月5日から2週間にわたって0ライン上での横ばいとなっているMACDです。
ヒストグラム
大きな変化もなく、はっきりしたトレンドがでていない状態で推移しています。
いずれ、トレンドが出たときに0ラインを大きく上昇するのか下降するのかでトレンドがわかりますから、しっかりトレンドを確認していきましょう。
次回の新月は12月23日。満月は1月7日です。
そして、次回の水星逆行期間は、12月29日から1月18日です。
総合判断
パラボリックは陰転となり、週前半の雰囲気とはガラリと変わってきています。
ダウとナスダックはネックラインを割ってきています。
日経は、ネックラインで下げ止まりましたが、月曜日には欧米の景気後退懸念による株価下落の影響を受けて日経平均株価も弱い展開が想定されます。
12月8日の安値を割ってきそうな雰囲気ですから、2万7000円をキープできるのか、重要な局面ですね。
今年も残り2週間、年足チャートも気にしながら良い年を迎えられるように建玉の整理整頓を心がけていきましょう。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)