先週は春節の大型連休で、市場は中国、香港、韓国、台湾、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナムが休場という状況から始まったマーケット。
日経は米国の流れを受けて、半導体関連銘柄などハイテク株に買いが入った1週間でした。
ちょうど節分天井に向けての上昇が意識されている中、総務省が発表した1月の東京都区部のCPIが4.3%で、予想の4.2%を上回ったということから、日銀が金融緩和政策を修正するかもとの思惑で、日経平均も陰線で終えました。
今週は、決算発表の集中週に当たる為、セクターによっては一喜一憂の展開もあり得るので注意していきましょう。
目次
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、上向きで一週間を通して株価は5日線に触れることなく上昇しています。
25日線は、下向きに推移していましたが、週半ばに上向きへと変化しました。
75日線は、横ばいの動きですが、若干上向に転じています。
並び順は、上向きの75日線に対して5日線が下から上へゴールデンクロスしたので、5日75日25日の並び順に変わり上昇トレンドの始まりとなっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、横ばいの動きを見せていますが、若干下向きでの推移となっています。
200日線と5日線と75日線が接近している中で、25日線だけがまだ乖離している状況なので、ここで株価は足踏みしながら25日線の到着を待つということも考えられる位置です。
トレンドライン
1月24日に三空完成となりました。
- 17日・18日の窓
- 20日・23日の窓
- 23日・24日の窓
で三空となり、この三空とは「三空踏み上げ」といって強い上昇の力を表しています。
考え方としては、大きく上昇してきたのだから、そろそろ利益確定の売りが出やすいと考えて、「三空踏み上げ売り向かえ」と言われています。
このことから24日の価格帯が天井示唆ということになります。
大きなBOXの中間で、更に2022年の12月16日19日の意識されていた窓を埋めてきました。
次の上の窓は2022年12月15日16日に空けた大きな窓です。
下は三空の窓埋めが意識されるところです。
一目均衡表
遅行線の動きが見事でしたね。
12月16日と19日の空いている箇所に、うまく通り抜け、とても面白い動きとなっており、今後の展開に注目ですが、上下どちらにでも行ける位置なので、今週の動きを見てからの判断となります。
そして木曜日には基準線と転換線がクロスし、好転しました。
株価は、27日の雲のねじれで、ちょうど雲のど真ん中で止まっています。
ここから雲を下支えにして上昇していけるか、非常に注目な1週間となりそうです。
ボリンジャーバンド
火曜日に+2σ到達となって、バンドが綺麗に広がっているため、ここからボリンジャーウォークが始まるのか見極めとなります。
スローストキャスト
買われすぎゾーンに到達してからは90%処を推移しています。
いつ買われすぎゾーンから下へ向かうのか確認していきましょう。
MACD
0ラインを超えて上昇トレンドとなっています。
MACDが若干横向きになったことと、ヒストグラムに勢いが弱くなったことで、上昇の力が弱まってきたので、今週は横ばいも想定されます。
次回満月は2月6日で、新月は2月20日です。
次回の水星逆行期間は、4月21日から5月14日です。
総合判断
1月4日安値から算出したE値は2万7433円で、26日の終値が2万7395円で誤差38円でした。
先週から一目均衡表がとても機能していて、今週も引き続き一目均衡表の動きに注目です。
直近としては、1月16日安値と1月18日高値と1月20日安値で算出した
- N値が2万7388円
- V値が2万7312円
- E値が2万7884円
となっており、
- 26日終値2万7395円
- 27日終値が2万7362円
- 28日終値2万7382円
ですので、N値が機能していることがわかります。
そしていよいよ1月31日、2月1日にFOMCがあるので、とても意識されます。
これを境に大きく乱高下する可能性もありますので、注意していきましょう。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)