先週は、日銀の新体制を巡り、神経質な展開からスタートしたマーケットですが、意識されていた米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回り、円安が進行し、日経平均株価も輸出関連企業を中心に高くはじまる場面が見られました。
米インフレ鈍化の期待が薄れていく中、円安で買いが入った日経平均株価もザラ場中には下落に転じる場面が多く見受けられました。
高く寄付いては陰線で下げてということを繰り返し、もみ合いが継続されてきましたので、陰線勝ちのもみ合いということも気になるところでした。
今週は、20日が米国はワシントン記念日で休場、22日にはFOMC議事録の発表があり、内容によっては動きがあるかもしれません。
翌日23日が天皇誕生日で日本のマーケットは休場ですので、大きな動きがあった時には対応できるようにしていきましょう。
目次
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう
日足の移動平均線
5日線は、下向きで、株価は金曜日には5日線の下に位置しています。
25日線は、しっかり上向きで、予定通りに75日線200日線に接近しています。
75日線は、上向きに推移しています。
並び順は、5日75日25日の並び順で、上昇トレンドの始まりとなっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きの推移となっています。
移動平均線が集まってきました。
下向きが5日線で、他の移動平均線が上向きとなっており、まもなく上向きの200日線、上向きの75日線に下から25日線がゴールデンクロス間近となっています。
25日線がゴールデンクロスとなると、株価が下げたとしても、トレンド転換するまでには時間がかかるので、25日線の向きには十分注意してみていきましょう。
トレンドライン
上値が重く下値は堅くという展開で、もみ合っています。
上は12月15日16日の窓埋めとならずに、窓の下限が上値抵抗帯として機能しています。
下は、意識されている大きなBOXの中段の2万7300円処が下値支持線として機能しています。
もみ合いの展開になってから2万7460円処が節目になっているので、この価格帯を下抜けるか、下支えにするかでトレンドが変わってきそうです。
一目均衡表
3月14日の雲のねじれを意識しておきましょう。
株価は雲の上を推移しています。転換線が横向き継続ですが、基準線は、この価格帯のままの場合は、ここから上向きにむかいます。
そうなると基準線と転換線の位置が逆転となりますが、まだ乖離しているので、逆転するまでには時間がかかりそうです。
遅行線も6営業日までに決着がつきそうな位置ですね。
ボリンジャーバンド
波打ちしながら、+3σと-3σが若干狭めてきました。
このままバンドが縮小に向かうのか、それとも更に横ばいで波打ちし、株価はもみ合いの展開になるのか。
+1σを割ってTPラインに近づいてきました。
TPラインを下支えに+1σ方向へ進めるか注目です。
スローストキャスト
54%台に買われすぎゾーンから落ちてきました。
ここから売られすぎゾーンに到達して上昇を目指すのか、この中段からまた買われすぎゾーンへ向かうのか、確認していきましょう。
MACD
MACDとシグナルがクロスし、ヒストグラムも陰転し弱さを見せましたが、株価は粘って横ばいを保っています。
まだ0ラインの上にMACDがあるので、上昇トレンド継続中の押し目となっています。
次回新月は2月20日で、満月は3月7日です。
次回の水星逆行期間は、4月21日から5月14日です。
総合判断
パラボリックが陰転してから上値が重い展開となりました。
月足を見ると、3週間経ちましたが、ローソク足は小さなコマとなっています。
残り6営業日で月足ローソク足の形が変わるのか要監視していきましょう。
移動平均線が集まってきていますので、どちらかに放れたときには、その方向へ進む可能性が高いので、このもみ合いからいつ放れるのかをしっかりチャート分析して、どちらかに放れたときには対応できるようにしていきましょう。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)