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賃貸への引っ越しでのちのち損をしない 新居に引っ越し直後の節約チェックポイント4つ

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賃貸への引っ越しでのちのち損をしない 新居に引っ越し直後の節約チェックポイント4つ

春からの新生活で新しい部屋に引っ越しをする方へ、住み始めるときにやっておくと節約につながるポイントを紹介します。

賃貸への引っ越し直後に チェックしておくこと 4つ

1. 荷物を運びこむ前に部屋の写真を撮る

新しい部屋に引っ越しをしたら、自分の荷物を運びこむ「前」に部屋のチェックを行います。

壁や床、その他の設備などに目立つ汚れがあったり、破損している部分があったりしたら、写真に撮って記録しておいてください。

将来的に退去するとき、原状回復(元の状態にもどす)義務があります。

入居時からあった傷などに対して原状回復を求められるトラブル事例もあるので、入居時に記録をとって防いでください。

トラブル事例

賃貸アパートを退去後、原状回復費用の清算書が届いた。入居時から傷ついていた床等の原状回復も求められ納得いかない。

引用元:独立行政法人 国民生活センター 賃貸住宅の原状回復トラブル

2. 気になる設備不良は早めに対処する

契約するときは気が付かなかったけれど、住み始めてから設備不良がわかることがあります。

ひとつ前の項目でお伝えした、壁や床の傷などもそれに含まれます。

ささいなことでも、気になったら早めに管理会社や大家さんに相談して直してもらってください。

基本的に、賃貸住宅の修繕は貸した側が行うこととされています。

しかし、長く住んでからの申し出だと、入居者の過失とみなされてしまう可能性があります。

入居者の過失の場合は、入居者の負担で修繕する必要が出てくるかもしれません。

国土交通省が発表している「民間賃貸住宅に関する相談対応事例集」では、修繕についてこのように記されています。

賃貸物の使用に際して必要な修繕については、原則として、貸主が修繕義務を負います。ただし、入居者に故意・過失がある場合には、借主が修繕義務を負うこともあります(民法606条1項)。

引用元:国土交通省 賃貸借トラブルに係る相談対応研究会 修繕・改善 原則(pdf)

住み始めの時期ならば、もとからの設備不良と訴えやすいので、早めに修理依頼を出しましょう。

昨年わが家が引っ越しをしたとき、住み始めてからいくつか不具合が見つかったので修理を依頼したところ、すべて大家さんの負担で直してもらえました。

修理事例

  • 網戸がしっかり閉められない(斜めになっている)
  • ドアノブがすぐにゆるんで使いづらい
  • 台所蛇口の泡沫(ほうまつ)キャップが壊れている

結果的に網戸は新品に交換されました。

自費だと3,000円~5,000円かかる修理なので、早めに伝えて良かったです。

網戸張替え

3. 電気のアンペア数を変更する

新しい部屋に引っ越したとき、もともとついているブレーカーのアンペア数で電気の契約がスタートします。

自分の生活に合ったアンペア数ならそのまま使用して問題ありませんが、アンペア数が大きいなと感じるときは変更が可能です。

アンペア数を変更するには、まず管理会社や大家さんに許可をとってから電力会社で手続きをします。

私は今までにアンペア変更を何度も行ってきましたが、断られたことはありません。

物件によっては「退去のときにもとのアンペア数に戻してください」と言われることがあります。

たとえば40アンペアの契約を30アンペアに変更すると、基本料金が1か月に286円安くなります(東京電力 従量電灯Bプランの場合)。

1年間で約3,500円の差がつきます。

4. 旧居の火災保険の解約忘れに注意する

賃貸物件を借りるときには、火災保険に入るのが必須とされています。

そのため、部屋の契約時に一緒に火災保険の手続きも行うことが多いです。

この場合、旧居の火災保険は不要となるので、解約手続きを忘れずに行ってください。

火災保険は1年(または2年)で契約更新されるものが多く、支払いがひんぱんではないため契約していること自体を忘れがちです。

とくに引っ越しのときは手続きすることがたくさんあり、旧居の火災保険解約まで頭がまわらないこともあるでしょう。

契約期間が残っている場合は解約返戻金が発生してお金が戻ってくるので、忘れずに行いたい手続きです。

わが家も残り半年ほどの火災保険を解約したところ、4,350円が戻ってきました。

火災保険の解約もれに注意

引っ越し直後の行動が、節約のカギ

引っ越しは肉体的にも精神的にもハードなイベントです。

細かなことまで考えるのは大変かもしれませんが、引っ越ししたすぐ後だからこそやっておくと節約効果が上がるものもあります。

できることだけでも、やってみてくださいね。(執筆者:元銀行員、FP2級 福島 怜実)

《福島 怜実》
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執筆者:元銀行員、FP2級 福島 怜実 福島 怜実

元銀行員の転勤族ライターです。地方では都市銀行が使いにくく苦労した経験から、クレジットカードやキャッシュレス決済を使いこなすようになりました。引っ越しや賃貸生活の工夫など、自身の経験をもとにした記事の執筆が得意です。 銀行員時代に多くのお客様の資産運用相談にのっていたことを活かし、役に立つお金の知識をお伝えできたら嬉しいです。 寄稿者にメッセージを送る

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