新NISAがはじまる前に、楽天証券から大きなニュースが飛び込んできました。
投資信託積立クレカ決済のポイント進呈率が、これまで一律0.2%が最大1.0%に引き上げられる内容です。
しかし、筆者は今後「誰でも1.5%還元」になる裏ワザ攻略の実現タイミングを待っています。詳しく説明します。
目次
楽天証券・投信積立クレカ決済のポイント進呈率引き上げ
≪画像元:楽天証券≫
楽天証券は、投信積立でクレカ決済のポイント進呈率を0.2%から、カード種類により0.5%~1.0%に引き上げると発表しました。
・ 楽天カード … 0.2% → 0.5%
・ 楽天ゴールドカード … 0.2% → 0.75%
・ 楽天プレミアムカード … 0.2% → 1.0%
これまで、カードの種類に関係なく、楽天カードでの投資信託積立は0.2%の還元率でした。
これは楽天キャッシュでの投資信託積立の基本0.5%還元よりも低利率でした。
メリット1:カード種類によっては楽天キャッシュよりも還元率が高い
≪画像元:楽天証券≫
楽天キャッシュは、現在、楽天カードからのチャージで0.5%です。
今回、楽天カードクレジット決済がカード種類によって0.5%~1.0%となりました。
通常カードは0.5%なので、楽天キャッシュと同率ですが、ゴールドカード(0.75%)、楽天プレミアムカード(1.0%)を保有している方なら、楽天キャッシュから楽天カード決済へ変更すると還元率が高くなります。
メリット2:(NISA)2023年の上限年間120万円分の金融商品購入で使える
楽天証券でのメリットとして、
「楽天キャッシュで投資信託積立:月間5万円」
「楽天カードクレジット決済で投資信託積立:月間5万円」
が同時にでき、月間10万円まで投資信託の積立ができることです。
ほかの証券会社と比較しても、月間上限10万円の投資信託積立ができるメリットはあり、例えばNISAで年間120万円の投資信託積立をする時にも使えます。
今からだと年度途中からになってしまいますが、2024年を待たずしてNISAをはじめるにあたっても、月10万円投資可能なのは有利といえるでしょう。
メリット3:(新NISA)2024年からの新NISA年間360万円の投資信託購入枠で使える
≪画像元:金融庁≫
新NISAでは、つみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円の合計360万円が年間で投資できる上限金額です。
その時に、月間上限10万円の投資信託積立ができることは大きなメリットになります。
月間10万円の投資信託積立で
楽天キャッシュで0.5% … 月間500ポイント
楽天カードで0.5%~1.0% … 月間500ポイント~1,000ポイント
つまり、合わせると1,000ポイント~1,500ポイントがもらえます。
年間計算すると、1万2,000ポイント~1万8,000ポイントがもらえ、加えて投資信託の成長への期待や、分配金非課税を受け取れるメリットもあります。
デメリット:ゴールドカード、楽天プレミアムカード保有者以外は楽天キャッシュと同率還元の0.5%
≪画像元:楽天証券≫
デメリットもあります。
まず、通常カードの楽天カード保有者は楽天キャッシュと同率還元の0.5%還元だということです。
もともと楽天市場のお買物が多く、ゴールドカードや楽天プレミアムを保有していた人はチャンスですが、通常カードの人はそこまで大きなニュースと感じていないかもしれません。
月々の積立金額も、月間5万円と決めていて月間10万円まで積立額を増やせない人は、メリットが感じられないと思う人もいることでしょう。
積立指定日も楽天キャッシュでは「毎月1日~28日から選択できる」のに対し、楽天カードクレジット決済では「毎月1日、8日(選択不可)」です。
また、筆者が考える、「誰でも1.5%還元」になる裏ワザが近いうちに実現するなら、楽天キャッシュや楽天カードでの投資信託積立よりも還元率が高くなるワザが使えます。
(実現すればお得)楽天Edyを楽天キャッシュにチャージできるようになれば取れる裏ワザ
筆者が注目するのは、楽天Edyを楽天キャッシュにチャージできるようになることです。
≪画像元:楽天ペイメント≫
2022年10月から「楽天キャッシュ」を「楽天Edy」にチャージできる機能が提供開始されています。
その中の資料に来春には「楽天Edy」から「楽天キャッシュ」へチャージできる機能も提供とあります。
当時から見て“来春”は2023年春。
つまり、近いうちに楽天Edyから楽天キャッシュへチャージできるのではないかと予想できます。
そして、西友などでの楽天Edyチャージでのポイントアップを組み合わせることができないかと筆者は考えています。
≪画像元:楽天ポイントカード≫
対象日に、西友・リヴィン・サニーの店舗の楽天Edyチャージ機での現金1,000円以上のチャージで1.5%のポイント還元になるサービスがあり、4月は毎週土曜日が対象でした。
実現予定の裏ワザ
【用意するもの】楽天Edyカード、楽天キャッシュアカウント、楽天証券口座
・ 西友・リヴィン・サニーの店舗の楽天Edyチャージ機でチャージ … 1.5%還元
・ (2023年春予定)楽天Edyを楽天キャッシュにする
・ 楽天キャッシュで楽天証券にて投資信託買付
まだ「予告段階内容」ではあるものの、近いうちの実現への期待が高まります。
ファミペイ「楽天ギフトカード」での合計2.0%還元は5月から還元対象外に
≪画像元:ファミリーマート≫
これまで、ファミペイで、「5と0のつく日」にプリペイドカードの楽天ギフトカードを買うことで、ボーナスポイントが1.5%還元、基本ポイントの0.5%と合わせると2.0%還元でした。
しかし、5月以降は「楽天ギフトカード」「楽天Edyギフトカード」は対象外になり、楽天ギフトカードで楽天キャッシュにチャージして2.0%ポイント還元を受けることができなくなります。
ファミペイでは基本ポイント0.5%還元、楽天カードから楽天キャッシュチャージの0.5%還元と同じとなるため、別のお得な方法を考えていた人もいたはずです。
前述した内容が実現するなら、1.5%還元が可能で5月以降の対応策となりえます。
楽天経済圏は楽天証券NISA・新NISAでのメリットあり
今回の発表で、投資信託を楽天カードのクレカ購入をしても0.5%~1.0%還元となった楽天証券。
筆者としては、さらに還元率のいい1.5%還元の裏ワザも登場を期待しているため、通常カードの人はあえて変更せず、すでにゴールドカードやプレミアムカードを保有している人は変更を検討してみるのがよいと考えています。
1か月あたり10万円の投資をしている人や、NISAを実践・新NISAに備えたい人にも大きなニュースとなったことは間違いない今回。
総合的に考えると、楽天市場での楽天ポイント制度の改悪がある中でも楽天経済圏は楽天証券での利用を中心としてまだまだ強く、NISAや新NISAでも注目です。(執筆者:節約生活スペシャリスト 谷口 久美子)