2023年9月1日~9月3日まで、インテックス大阪において「第4回資産運用EXPO 関西」が開催されました。
個人投資家向けの120社の出展ブースの中にIR・株式投資フェアブースもあり、個人投資家向けにPRをしていました。
その中から特に確認しておきたい企業をピックアップしました。
・10万円以下で購入でき、特選お菓子・ギフトの株主優待(2,000円相当~)
・地方都市を中心とした出店戦略とクオリティの高さ
・使命や経営理念の浸透が優秀な「人財」育成に繋がっている
目次
アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社(東証プライム・2198)
1995年設立、2010年7月に株式上場。
≪画像元:2023年10月期 第2四半期決算説会資料より≫
ゲストハウス・ウェディング施設「ララシャンス」などを九州中心に北陸、東北、四国など地方中核都市を中心に展開。
他には、介護事業、食品事業、結婚仲介事業、フォト事業も展開しています。
婚礼事業はコロナ禍の影響を大きく受けましたが、アイ・ケイ・ケイホールディングス(以下「IKK」)では、2023年10月期(2022年11月~2023年10月)ではコロナ前水準を超え過去最高の挙式・披露宴が行われ、今後の挙式・披露宴を行う組数も増加を見込んでいます。
婚礼については、地域により特徴があります。
例えば、首都圏の招待客平均人数は62.8名ですが、九州を中心に展開しているIKKでは75.5名と違いがあります。
それぞれの地域のニーズに応じ、自然環境と調和した施設も含め、質の高いウェディングを提供しています。
地方都市は競合が少ないのも特徴ですが、それ以外にも「キャッスルガーデンOSAKA」は、大阪市の官民連携の再開発事業の時にオープンしています。
「The 迎賓館 偕楽園 別邸」は日本三名園の一つ偕楽園内に2023年4月に開業。
併せてカフェやレストランも運営しています。
≪画像元:2023年10月期 第2四半期決算説会資料より≫
マイナビ・日経の就職企業人気企業ランキングの所在地別、九州・沖縄エリアで第1位にランクイン。
第2位がふくおかフィナンシャルグループ、第3位が西日本シティ銀行と九州地盤の人気企業でした。
ブース担当によると、入社動機は「ブライダルで働きたいが50%、IKKで働きたいが50%」だそうです。
業績:徐々に回復して黒字化へ
売上、利益ともにコロナ禍によって落ち込んでいましたが、徐々に回復し、2022年10月期より黒字化しています。
≪画像元:2023年10月期 第2四半期決算説会資料より≫
株主優待:自社特選お菓子・ギフトを増額
今年より株主優待は拡充しています。
自社特選お菓子の場合は500円相当増額、1,000株以上の自社特選ギフトでは1,000円相当を増額。
配当はコロナ禍からの復調により配当金も復活し、2023年7月にはもともと12円を計画していた配当額を24円に増配しています。
例えば、100株を購入した場合、配当金と株式優待品を合わせた利回りは6%を超えることになります。
株主への利益還元は経営の重要課題の一つとして、必要な内部留保を確保しつつ経営実績に応じた配当を実施する方針です。
株主優待の内容
<例:株主優待2,000円相当>
<100株以上>自社特選お菓子:2,000円相当
<500株以上>自社特選お菓子:3,500円相当
<1,000株以上>自社特選ギフト:6,000円相当
<5,000株以上>自社特選ギフト:11,000円相当
☆100株以上共通 レストランご優待券:3枚 ※自社グループで利用可能
●権利確定月:4月
●権利付最終日:次回2024/04/25、前回2023/04/26
●株価:678円(100株単位)、予想PER:13.75倍、実績PBR:2.29倍、
予想配当利回り:3.54%、時価総額:192億円(2023年9月1日時点)
地方にも目を向けてみるのも新しい発見になる
九州など首都圏以外を地盤としている場合、株式投資の銘柄選択においても目が届きにくいかもしれませんが、地域に根付いて活躍をしている企業があったりするので、地方に出かけた際は意識してお店などを見てみると良いかもしれません。
ブース担当の方は、
と熱く、かつ丁寧に説明していました。(執筆者:CFP、FP技能士1級 岡田 佳久)