先週は、月曜日が祝日でしたので、米国の流れを受けながらのスタートとなりました。
FOMCの結果を受けて、米金融引き締めが長期化されるのではないかという見方から株価は下落し、日経平均株価も大きく下げました。
為替は日銀政策決定会合の結果から円安が進み148円台となっていて、輸出関連企業に追い風となっているため、円安進行が日経平均株価の下支えとなりそうです。
目次
チャート分析
チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、下向きに推移し、木曜日、金曜日と株価は5日線の下を推移しています。
8月から5日線を株価が割った時に、3~4日で5日線の上へ戻しているので、今回も5日線の上に戻せるのか注目です。
25日線は、上向きで推移しています。75日線を下から上へクロスしそうな位置です。
75日線は、4月からずっと上向きで推移していましたが、金曜日には約1円だけ下向きへと変化しています。
並び順は、5日75日25日の並び順で、上昇トレンドのはじまりとなっています。
25日線が75日線を上抜けたら並び順が安定上昇となりますが、引き続き移動平均線が接近しているのでダマシにも注意しましょう。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、2万9760円処を推移しています。
トレンドライン
意識されていた上昇フラッグ型の上限、7月3日と8月1日の上値を結んだラインを15日に窓開けで突破し、6月2日からのBOX高値圏入りしましたが、先週はBOXを超えることなく下へと向かいました。
このBOXは上が8月1日高値3万3488円から6月16日19日に付けた高値3万3772円の高値ゾーンと、下が、6月2日高値3万1555円から8月18日安値3万1275円が下値ゾーンとなっています。
連休明けの火曜日に窓を開けて陰線となり、宵の明星を付け、その後陰線3つで黒三兵をつくりました。
9月日の前回安値を割ってきています。
空いた窓は20日と21日、21日と22日です。
この窓を埋める上昇がみられるのか引き続きBOXの上下を確認していきましょう。
一目均衡表
遅行線が下向き、1営業日後に底底の可能性があります。
基準線転換線の位置は、基準線がこのままの推移でいくと上向きに変化し、逆に転換線が下向きか横向きとなると、クロスする可能性があるので注意しましょう。
21日に雲のねじれとなり、転換の合図となりました。
次回の雲のねじれは10月17日です。そこまで雲は厚くないので、上下どちらにも行きやすい位置です。
ボリンジャーバンド
+2σ到達後、バンドは若干収縮に向かっていて、株はTPラインを割ってきました。
そろそろ反発の位置ですがどうなるでしょうか。
スローストキャスト
20日から売られすぎゾーンへ向かって下へ推移しています。
ここから中折れすることなく、売られすぎゾーンへ向かうのか、それとも強さを見せて再び買われすぎゾーンへ向かうのか、見極めです。
MACD
0ラインの上で20日にMACDとシグナルがクロスして、下へと向かいました。
21日からヒストグラムは陰転し、弱さが見えています。
MACDが0ラインを割るのか割らないのかを今週か確認していきましょう。
次回の満月は、9月29日中秋の名月で、新月は10月15日金環日食です。
総合判断
パラボリックが陰転となりました。
9月15日の高値3万3634円付近にパラボリックがあるので、すぐに好転となるには難しい位置です。
先週の下げは、まだ下げ止まりが確認されていないので、今週は下げ止まりを確認する週となります。
9月最終週ということで、配当狙いの買いも入りやすく、27日が権利付き最終日、28日は権利落ち日とイベントが続くため、意識していきましょう。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)