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地政学リスクの高まりに注意【今週の日経平均を考える】

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地政学リスクの高まりに注意【今週の日経平均を考える】

先週は、3連休明けで火曜日からのスタートなり、米国主要指数が上昇したことから、日経平均株価も上昇して始まりました。

米雇用統計で、平均時給が市場予想を下回ったことによって、賃金インフレへの警戒が和らいだということで、日本も大陽線での上昇となりました。

しかし週後半では、米長期国債利回りが急上昇して株安となっています。

米30年国債の需要が低調だったということで、この先も注意深く見ていきましょう。

そしてSQ値は3万2360円となり、無理矢理釣り上げられた思惑が見える結果となり、早々に上にいかないと、SQアノマリーとしては下降トレンド入りとなる可能性があります。

今週の相場ではこのSQ値を意識していきましょう。

今週の日経平均を考える

チャート分析

チャートを細かく見ていきましょう。

チャート分析

日足の移動平均線

5日線は、1週間を通して下向きで推移しました。株価も5日線の上を推移しています。

25日線は、下向きで推移しています。株価は木曜日と金曜日に25日線に到達しました。

75日線は、下向きに推移し、株価は75日線に上値を抑えられる展開となって週末入りしています。

並び順は、75日25日5日の並び順で、安定下降となっています。

機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万0054円処を推移しています。

100日線は3万2375円処を推移し、木曜日と金曜日には株価が100日線に触れています。

25日線と75日線と100日線が接近しています。

トレンドライン

1週間を通して安値3万1314円、高値3万2533円で1219円と大きく上昇し、6日と10日、11日と12日に窓を空けています。

7月12日と8月18日と10月4日の下向きの斜めラインに平行して7月3日と8月1日と10月13日の斜めラインを引くと、この斜めラインに上値を抑えられているように見えます。

9月15日高値から10月4日安値の61.8%戻しとなっていて、一旦10月13日高値となってもおかしくないところで週末入りとなっています。

一目均衡表

10月17日が雲のねじれとなっています。

ここまでの上昇が更に加速して上昇するのか、それとも反転合図となって下落に転じるのか、答えはすぐ火曜日です。

更に11月8日にも雲のねじれがあります。

日々線は雲の上限でぴたりと止まっての週末入りとなっていて、ここから雲を上抜けるか、それとも超えられないのか確認しましょう。

遅行線も日々線に接近しているので、日々線の壁を超えられるのか見ていきましょう。

ボリンジャーバンド

10月4日に-3σ到達しているので、戻りはTPラインの可能性が高く、その通りTPラインまで戻ってきての週末入りです。

ここで一旦調整の可能性もありますが、バンドが波打つのか、それとも縮小へと向かうのか、見極めです。

スローストキャスト

買われすぎゾーンまで一気に上昇してきましたね。

ここから買われすぎゾーンでしっかり上へ向かえるのか、いつ売られすぎゾーンへ方向転換するのか見ていきましょう。

MACD

0ラインの下を推移しているので下降のシグナル中です。

ヒストグラムも好転し、MACDとシグナルもクロスして上向きとなり、MACDは0ライン付近まで到達しました。

MACDが0ラインに近づくと、株価は横ばいの動きを見せ、一気に上昇トレンドとはならないことが多いので、注意しながらトレンド転換の確認をしていきましょう。

次回の満月は、10月29日部分月食で、新月は10月15日金環日食でした。

総合判断

急角度で大きな上昇を見せた日経平均株価のパラボリックは12日から好転しています。

地政学リスクの高まりから、それぞれの背後にある思惑だったり、原油高なども悪材料となる可能性もあります。

上昇の気持ちと下降の気持ち、どちらかに偏らずにしっかりチャートを分析しつつ、中東情勢の地政学リスクに注意していきましょう。(執筆者:AFP、FP2級 城 晶子)

《城 晶子》
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執筆者:AFP、FP2級 城 晶子 城 晶子

きらトレ・きらストレッチ代表/トレーダーズアカデミー講師/個人投資家 現役の個人投資家。証券会社勤務の経験を経て、株式投資に目覚める。スキルアップのため、トレーダーズアカデミーに入学し【上げ相場でも・下げ相場でも利益を取る】技術を習得。見てわかるきらめきチャートを考案し、きらトレ代表として自身の長年培った知識と経験を生かした手法を伝授。どんな相場でも利益の出せる手法を学べる講義に定評がある。夕刊フジ株1グランプリ月間チャンピオンの経歴を持つ。 <保有資格>:ファイナンシャルプランナー2級 AFP 終活ライフケアプランナー 寄稿者にメッセージを送る

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