木材から出てくる煙をいぶすことで独特の香りや風味がつき、いつもの食材が劇的に美味しくなる燻製料理。
キャンプやBBQ等で作られていることが多いため、各種アウトドアギアを持っていない場合、初心者が挑戦するにはなんとなくハードルが高そうというイメージがあります。
しかし、最近ではダイソーでも110円という格安価格でスモークチップが販売されていることから、昔に比べると燻製料理が身近な存在になりつつあります。
調理工程自体も意外とシンプルな流れなので、アウトドアシーンだけでなく、自宅のキッチンでも簡単に作れます。
今回は身近な材料とフライパンで作る、自家製燻製つまみの作り方について紹介します。

身近な材料とフライパンで簡単!自家製燻製つまみの作り方

まずは変わり種のフレーバー、ウイスキーのスモークチップを使いながら自家製燻製つまみの基本的な作り方について解説します。

こちらのスモークチップはウイスキーを染み込ませていることもあり、焦げ茶色のチップがチラホラ目立ちます。
必要な道具
自家製燻製料理を作る際に必要なものは、
・ フライパン
・ スモークチップ(今回はダイソーの商品)
・ 網
・ アルミホイル
・ お好みの具材
の5つだけでOK。
網はフライパンの底に乗せたスモークチップとの間に隙間が作れて、燻製したい具材が乗せられる面積があるものであれば、基本的にどんな形状の網でも構いません。
筆者は、ダイソーで販売されている「メスティン用網」という商品を使用しました。

燻製の作り方

フライパンの中に円形状にアルミホイルを敷き詰めたら、真ん中にダイソーのスモークチップを加えます。
スモークチップの量は1回当たり半袋程度(約25g)でOKです。

スモークチップの上に網を置いたらお好みの材料を乗せ、蓋をして弱めの中火で加熱していきましょう。
ポップコーン、かまぼこ、チーズの場合、約10~30分が燻製時間の目安。
また、スモークチップを使った費用を含めて、こちらは1セット155円で作ることが可能です。

濃いめに色づけしたい場合はお好みで30分間燻製することをおすすめしますが、今回は節電を兼ねて10分程度で止めてみました。
見た目は市販の燻製食品に比べると薄めではあるものの、香りは10分程度でもしっかりと染み込んでいて、お店で食べるような出来栄え!
口の中に入れた瞬間、ウイスキーの上品で深く、甘い香りと風味が舌から鼻の奥へふわっと広がり、噛む度にお酒がついつい進みます♪
サクラのスモークチップの味

定番のフレーバー、サクラのスモークチップです。
サクラのチップではささみ・味卵(めんつゆで半日程度下味をつけたもの)・チーズの3種類をいぶしていきたいと思います。

ウイスキーのスモークチップの色に比べると薄めですが、香りそのものは加熱前からウイスキーに負けないくらい濃いです!

ささみは網の上に直接乗せると、身が引っ付きやすいのでアルミホイルを網の上に敷いてからいぶしていきましょう。

ささみは燻製する前に、塩を揉み込んでおき半日程度寝かせたものを使用します。
生の状態から燻製する場合、2時間程度。
時短で仕上げたい場合は、電子レンジで3分程度加熱した上で、フライパンの中で約20分いぶしていきましょう。

電子レンジで加熱した後、約20分間燻製したささみがこちら。
ほんのりと黄色味を帯びており、表面だけでなく中までしっかりとサクラチップの香りがついています。

こちらは味卵とチーズを燻製したものです。
味玉もポップコーンやかまぼこと同じく、10分程度の燻製時間でOKです。
ウイスキーのスモークチップは独特なクセがありますが、サクラはごく一般的な燻製料理の香り・風味に上がるので、いろいろな種類の食材に幅広く使えそうです。
ガスコンロ、IHどちらでも挑戦可
今回の燻製方法はガスコンロ、IHのどちらでも挑戦することが可能です。
部屋の中にニオイをつけないための対策としては、換気扇を常に回しながら加熱し、途中で色付き加減等を確認する際は蓋の開け閉めをすばやく行うことが大切です。
外飲みや市販品を買うよりもお得に、好きな食材が燻製できるので、家飲みのお供として、おつまみのレパートリーを増やしたいという方はぜひこの機会にチャレンジしてみてください。