ある調査によると、日本の格安スマホの普及率は約4割とのことで、スマホの通信費を節約するために格安SIMに乗り換える人は実は思ったより少ない傾向にあります。
乗り換えを躊躇するにはどんな背景があるのか、また実際に格安SIMに乗り換えて不便はあったのか、解説します。

格安SIMを拒む「キャリア信者」とは
ライフラインの1つでもあるスマホ、携帯の通信費。
この通信費の費用は、人によってかなり差があることをご存じでしょうか。
格安SIMを使えば、
3GB:1,000円
10GB:2,000円
20GB:3,000円程度になり、
かなりお得です。
一方で、「やっぱり三大キャリアがいい」とかたくなに格安SIMへの乗り換えを拒む人もいます。
私の夫もそういった「キャリア信者」の1人でした。
理由は「長く使っているから」
夫の場合、「長く使っているから」という思いが1番大きかったようです。
現在40代以降で、初めて携帯を持った時からずっと大手キャリアを使っているという人は少なくありません。
格安SIMが登場したころは
通信費は安くなるが回線が安定しない
2年縛りなどでいつでも変えることができない
キャリアメールが引き継げない
携帯電話の番号が変わってしまったら困る
店舗がないからどうやって契約したり説明を聞いたりすればよいかわからない
といった不満点が多く挙げられていました。
特に会社でキャリアメールを利用している場合、メールアドレスが変わってしまうと取引先に変更のお知らせをする必要も出てくるため、面倒だと諦めてしまう人もいるでしょう。
格安スマホの電波強度にも不安を感じる場合があります。
仕事で電波強度の悪いところへ向かうことが多い人は、回線が安定してい大手キャリアの方が安心感があります。
こういった不安要素から長年同じ通信会社を使っている人は「大手キャリアでずっと使ってきた回線でないとダメだ」と考えるようです。
一方で、最初からキャリアだったからという理由でなんとなく使っている人は格安SIMにするだけで、大幅な節約になります。
格安SIMと大手キャリアの通信費を比較
わが家は私と息子2人はワイモバイルの格安SIMです。
子供たちは外で大容量のデータ通信を使うことはめったにないので、プランは1番安いシンプルS、私は出先で使うこともあるのでシンプルMを利用しています。
料金はそれぞれ
シンプルS 990円(税込)/月
シンプルM 2,090円(税込)/月
*おうち光割適用
3人分の通信費は4,070円(税込)になります。
対して夫は、softbankのメリハリ無制限+で6750円(税込)/月です。
ワイモバイル3人分の通信費より、ソフトバンク1回線の通信費の方が高くなります。
常に節約を意識している人には、この差は大きいのではないでしょうか。
主人に通信費の差を説明したところ、驚いていました。
さらに私たちが日常で使っている分では回線速度や強度に問題がなさそうなこと、ソフトバンクとその子会社のワイモバイルなら回線間の乗り換えもスムーズにいくことなどが決め手となり、乗り換えを決意してくれました。
大手キャリアへの信頼度が厚い人ほど、乗り換え時にその子会社の格安SIMを選ぶ方が不安が少ないと思います。
乗り換え時の事務手数料がなく、大手キャリアの回線を使っているので違和感なくお得に使えます。
懸念していたメールアドレスも、今はLINEやGmailが主流になっていて、問題なく取引先と連絡ができています。
電話番号もMNP制度を使って乗り換えを選ぶことで、変更することなく使えます。
主人の通信費は、6,750円(税込)/月から2,090円(税込)/月になり、毎月4,660円、年間にして5万5,920円の節約につながりました。

大手キャリアから移行しやすいSIMとお得ワザ
3大キャリアから移行しやすい格安SIMでは、
ワイモバイル
楽天モバイル
ahamo
povo
LINEMO
などがおすすめです。
周りで使っている人も多く、通話もわりと安定していて、プランが豊富、生活スタイルに合った無理のない契約ができます。
特にソフトバンクを使っている方は、感覚がほとんど変わらないワイモバイルがおすすめです。
ソフトバンクとワイモバイル間でさっと移行できるので、お得なキャンペーンをやっている時に移行して、また戻すという節約技もできてしまいます。

格安SIMは最初の抵抗感さえクリアすれば非常にお得
今回夫が格安SIMにしたことで、年間5万円以上も通信費が浮きました。
通話料を差し引いてもかなりの節約になりました。
どうしても大手キャリアを使わなければならない方をのぞいて、皆さまもぜひ1度格安SIMを使うことを検討してみてください。