先週は、FRBの金融引き締め長期化の見方が後退し、買いが優勢となった米国株式市場の影響を受けました。
日経平均株価も上昇して始まりました。
1週間を通して横にスライドする動きを見せ持ち合いの調整となりました。
今週は、上下どちらに放れるかによって、トレンドを見ていくわけですが、直近のテクニカルだけではなく、少し長いスパンでテクニカルを確認すると大きな流れが見えてくると思います。
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チャート分析
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チャートを細かく見ていきましょう。
日足の移動平均線
5日線は、上向きに推移しています。
25日線は、上向きに推移し、株価からは乖離しています。
75日線は、横ばいとなり、上げ下げしながら推移しました。
並び順は、5日75日25日の並び順で、上昇トレンドのはじまりとなっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、上向きで推移し、3万0565円処を推移しています。
トレンドライン
斜めラインのBOXを上抜け、9月11日10月12日13日の水平ラインが意識されています。
その上には9月20日21日の窓埋めが意識されますが、この価格帯は、10月12日高値11月6日高値を結んだラインと同じ価格帯なので意識されます。
先週の1週間で株価はもみ合い、それが三角持ち合いとなっていますので、どちらに放れるかもみていきましょう。
下には心理的節目の3万2000円、その下には10月18日19日に大きく開けた窓が意識されます。
一目均衡表
11月8日に雲のねじれがあり、そこからは雲の上を株価が推移しています。
基準線と転換線も横ばいながら、位置を好転させ、遅行線も日々線の上に抜け、とても強気のシグナルとなっています。
6日後に、天天の可能性があります。
ボリンジャーバンド
+1σと+2σの間を推移し、上向きのバンドに合わせて上に向かう位置です。
すべてのラインが上向きになっていて、上昇のシグナルが出ています。
スローストキャスト
買われすぎゾーンに到達し、横ばって上にむかっています。
ここからはいつ買われすぎゾーンを脱するのか見ていきましょう。
MACD
0ラインを越えて、上昇トレンドとなっています。
ヒストグラムも上げ下げしながら上に向かって強さを見せています。
MACDとシグナルの関係も乖離しながら上に向かっています。
次回の新月は11月13日、満月は27日ビーバームーンです。
総合判断
パラボリックが好転し、株価と乖離しています。
テクニカル分析では、上へ向かうシグナルが出ていますが、これが最後の逃げ場とならないように、日経平均株価が上昇していけるかの見定めとなると考えています。
今週はSQ値に合わせた動きだとすると、来週以降は年末を見据えた動きとなってきます。
年末高の相場となるのか、それともウサギ跳ねるのジャンプが終わってしまうのか、それぞれ、短期目線、中期目線、そして、長期ではどうなのかをしっかり確認していきましょう。