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新登場「ahamoポイ活」の損益分岐点は? ahamo大盛りユーザーならメリットあり

節約・ポイ活 携帯電話
新登場「ahamoポイ活」の損益分岐点は? ahamo大盛りユーザーならメリットあり

auのマネ活、ソフトバンクのペイトクと、携帯電話を主軸にした経済圏強化が進んでいるところです。

出遅れていたドコモでも、2024年4月1日より「ahamoポイ活」がスタートします。

ドコモとしては、「d払いを月4万使うだけで、実質既存のahamoの料金据え置き」をアピールしているのですが、キャンペーン期間だけのことでもあり、筆者はメリットにはやや懐疑的です。

ただし、もともと月間100GBとなる「ahamo大盛り」を使いたいユーザーにとっては、価値があると考えます。

ahamoポイ活のご紹介と、その評価です。

ahamoポイ活の内容を確認します

ahamoポイ活とは

2024年4月1日よりahamoポイ活が始まります(先行して申込受付中)。

「10%還元」が大きくアピールされていますが、これは期間限定ですのでご注意ください。

本来のポイント上乗せは3%です。ahamoポイ活の内容を確認します。

ahamoポイ活の内容を確認しましょう

≪画像元:ahamo

10%還元キャンペーンは終了未定

10%還元のキャンペーン終了時期は未定ですが、続いている限り、キャンペーンが適用される決済の月額上限が4万円で打ち切りとなります。

還元が4,000ポイントまでと決まっているためです。

キャンペーン終了後は3%還元ですが、その後5%還元が登場する予定です。

5%還元の場合、意味のある決済の月額上限が8万円となります。

ahamo大盛りと、オプション2,200円が必要

ahamoは月額2,970円で20GBまで使える人気のプランです。

さらに月額1,980円のオプションに、「ahamo大盛り」があります。

ahamo大盛りにすれば月額100GBなので、自宅にWi-Fiを引かない生活にはぴったりでしょう。

ahamoポイ活のためにはさらにもうひとつ、ポイ活オプション2,200円が必要です。

合計7,150円支払うと、d払い決済のたびにプラス3%(キャンペーン中10%)付くahamoポイ活となります

さらにdカードGOLD引落しで2%増量予定

8月頃から、ahamoの料金をdカードGOLDで引き落とすとさらにプラス2%増える予定とのことです。

ahamoユーザーにとっては、dカードGOLDは価値が薄れているのですが、2%増えて5%になるならばありかもしれません。

大盛り分は除き、ポイ活オプション(2,200円)とカード年会費(1万1,000円)のみ考慮するならば、月にd払いで2万2,000円使っていけば取り返せる計算になります。

それが真に得かどうかは、筆者はなお懐疑的です。

そもそもdカードGOLDに年会費1万1,000円の価値がないためです。

ポイ活増量分は期間限定ポイント

ahamoポイ活で上乗せされるポイントは、期間限定ポイントです。

付与されてから93日以内に使い切らないといけません。この点ご注意ください。

そしてd払いの場合、PayPayと異なり、dポイントを充当して支払った場合、充当した部分にはポイントが付きません

次のような葛藤シーンが今後ありうるのでご注意ください。

・ 月額オプションを支払った以上、できる限りd払い(クレジット等で)で決済したい

・ 期間限定ポイントの有効期限が迫っているのでポイントを充当したい

以下、この解決方法の提案です。

ドコモ料金に充当

こちらがおすすめの使い方です。

2024年1月10日から、期間限定ポイントも料金に充当できます。

料金への充当は税抜額に対しておこなわれるため、「4,000ポイント充当」は、4,400円分の価値があるためです。

ドコモとしても、この方法によって基本料金を税込2,750円とすることを推奨しています。

d払いのSuica

Androidユーザー限定ですが、ひとつ期間限定ポイントのいい利用方法があります。

最近登場のd払いのSuicaです。

期間限定ポイントを、Suicaにチャージできます

従来のモバイルSuicaを使っているユーザーも、d払い経由で同じSuicaを利用できます。


細かくポイントを常に使っていく

dポイントは、200円の決済ごとに付与されます。

なのでd払いで決済のたび、199円以下の端数をポイントで支払うようにすると、着実に期間限定ポイントが減っていくはずです。

d払いのトップページの「ポイント利用」をオンにした上で、その横を開き、ポイント利用額を手入力する必要があります

ただ、合計額がわからずレジに並んだときにはまずできない方法です。

この場合次の方法はいかがでしょう。

・ 常に「100ポイント使う」という設定にしておく

・ 合計金額の下3桁めが奇数から始まる(「100~199」「300~399」「500~599」「700~799」「900~999」)場合、すかさず「ポイント利用」をオンにして支払う

・ 合計金額の下3桁めが偶数から始まる(「000~099」「200~299」「400~499」「600~699」「800~899」)場合、すかさず「ポイント利用」をオフにして支払う

下3桁目が、「奇数オン、偶数オフ」です。

難しいですが、これで偶然の金額が、かなり200円単位に近づきます。

できる人には有益と思います。

月額還元上限は4,000ポイント

ahamoポイ活で増えるポイントには上限があります。

月に4,000ポイントです。決済基準で考えると、次のとおりです。

・ 3% … 13万3,333円

・ 5% … 8万円

・ 10% … 4万円(キャンペーン中)

還元上限があるので、20GBを超えることのないahamoユーザー(オプション合計4,180円)は、先に挙げた料金充当を除いて考えるとポイントで取り返すことはできない仕組みになっています

少なくとも月に25GB程度はコンスタントに使う、ahamo大盛りユーザーでないとなかなか得にはなりません。

ただし大盛りユーザーだとして、ポイ活オプションの2,200円を取り返すためには、次の額を使う必要があります(料金充当は考えないものとする)。

・ 3% … 7万3,333円

・ 5% … 4万4,000円

・ 10% … 2万2,000円(キャンペーン中)

d払いで月に7万3,333円以上使い(3%の場合)、かつ25GB程度使いたいユーザーなら、損益分岐点を超えます。

他社カード決済は対象外

d払いはdカード以外のクレジットカードもセットして支払えますが、この場合は還元対象外です。

次のいずれかを決済原資にすることが求められます。

・ 電話料金合算払い

・ d払い残高

・ dカード

d払いのキャンペーン等で他社カード不可のものが、最近徐々に増えてきた印象です。

とはいえahamoポイ活を使うのはahamoユーザーに限るわけで、困りはしないでしょう。

参照:ahamo

EXIMOポイ活も登場予定

4月はahamoだけでドコモのポイ活が始まりますが、2024年の夏から秋に掛け、EXIMOポイ活もスタートするとのことです。

根本的に囲い込みプランは評価できない

ahamoポイ活に限らず、携帯各社のポイ活プランに対する筆者のスタンスを述べます。

すでにスタートしているマネ活やペイトクも同様ですが、「オプションを払ったうえで、大きく取り返す」タイプの携帯プランについては、筆者はいずれも低評価です。

無数にあるファクターを瞬時に考慮しながらレジで決済する「スポーツキャッシュレス」を自負する立場からすると、経済圏に囲いこまれる決済は、面白くありません。

面白くないのは気分の問題に過ぎないのですが、実際のところおおむね損しているはずです。

決済が固定化するため、場面場面で真に有益なキャッシュレスを選択できないからです。

次の生活のほうが、得すると考えています。

・ 携帯電話は格安SIM

・ 共通ポイントや決済手段は、まんべんなく使う

・ 大型還元やクーポンはリサーチの上活用

・スマホタッチ決済で7.0%以上の特約店が多い三井住友カードは必携

・ 常時5.0%還元のVisa LINE Payクレジットカード(p+)、常時3.0%還元のVisa LINE Payプリペイドカード等も活用

・ クレジットカードの入会キャンペーン、リボ払いキャンペーンはフル活用

とはいえ多くの人の「買い物の際いちいち考えたくない」気持ちも理解しています。

ですから、次の自覚をきちんと持っている人なら、ポイ活プランを選んでいいと思うのです。

・ 決済で考えたくはないが、最大限に得はしたい

・ いくら得したか把握していないと、面白くないとは思っている

・ 携帯キャリアを変える気はない

・ メインとなる決済があっても、例外は把握して使う

ahamoポイ活を使っているからといって、20%~30%のPayPay地域還元が実施される際、さも当然のようにd払いを使っていれば明らかに損します。

先に挙げた三井住友カード、Visa LINE Payクレジットカード(p+)等も、併せて活用したほうが結局得になります。

ahamoポイ活は大盛ユーザーならいいかも

ahamoポイ活について見てきました。

既存のahamo大盛りユーザーであれば、使いみちがあると考えます。

ただしd払いの利用月額が少ない想定なら、大盛りユーザーであっても不要でしょう。

特に、いろいろと決済を使ってみたい人には、おすすめしません。

《沼島 まさし》
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沼島 まさし

執筆者:金融系ライター 沼島 まさし 沼島 まさし

実践系キャッシュレスライター。 モットーは「経済圏に囲い込まれるな」「キャンペーンのためなら火の中水の中」 QRコード決済の地域還元のためなら、都内のあちこちに出没します。 たまにうっかり失敗しますが、失敗談もネタにしています。 寄稿者にメッセージを送る

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