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「その決済、ポイント付きません」払ってはいけないキャッシュレス決済

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「その決済、ポイント付きません」払ってはいけないキャッシュレス決済

スマホひとつでなんでも決済できる時代ですが、どんどん複雑化している現状に困っている人も多いでしょう。

クレジットカードごとに、ポイントのつかない決済が存在します。

特に電子マネー等へのチャージの場合、原則と例外がすでに逆転し、「原則ポイント付与なし」のカードが増えました。

知っておかないと損することが増えていく一方です。

本記事は現にカードを持っている人だけでなく、今から持ちたい人のためにも役立つよう、情報の数をできる限り揃えました。

以前執筆しました関連記事も、やや内容が古くなっています。

関連記事では、Orico Card THE POINTを、ポイント例外の少ない最優秀カードと認定しました。

この事実は変わっていないのですが、2024年に入ってポイント交換率の大規模低下が発生し、すっかり性能が落ちてしまいました

筆者も解約済みです。


最初に、例外的にポイントが付かない決済を、カード別に見ていきます

ごく普通の決済なのにポイント対象外

よく使っているカードにも、思わぬところに落とし穴があるものです。

最初に、例外的にポイントが付かない決済を、カード別に見ていきます。

なお金券の購入をカード決済する場合は、ポイントの付かないほうが普通です。

三井住友カードで国民年金

今やクレジットカード界の王者になりつつある三井住友カードは、チャージについては大部分ポイント対象外です。

これについては、「チャージ時のポイント対象外」が原則と考え、別のカードでチャージすれば、悩まなくてもいいでしょう。

(「Google PayでのモバイルSuicaチャージ」「Mastercardからのau PAYチャージ」などポイントのつくチャージもあります)

チャージ以外では例外は少ないのですが、その中でなぜか対象外なのが「国民年金」です。

国民年金の引落しでポイントが付かないだけでなく、ゴールド(NL)など年間100万円使う意味がある(年会費永年無料、ポイントボーナスを達成したい)際の利用額にも加えてもらえません。

三井住友信託系のトラストクラブカードも、国民年金引落しはポイント対象外です(ダイナースはOK)。

勤め先を退職し、国民年金に替える際はくれぐれも他のカードにしましょう

おすすめは、「選べるポイントアップショップ」登録でポイント3倍になるエポスゴールドカードです。

参照:三井住友カード


ahamoユーザーがdカードでドコモの料金

dカードは、ドコモの料金、端末修理代金等の支払いがポイント対象外です。

ドコモユーザーとしてのポイント還元はありますが、カード引落し自体には還元が発生していません

もっとも、大きな変更が2024年2月にありました。

ドコモの各種プランが、dカード以外での料金引落しの場合、料金に伴うポイント付与を大きく削減、または廃止したのです。

従来プラン(とeximo)の場合に顕著ですが、dカードGOLD保有者に10%還元されていたのが、他社カード払いだとわずか1%となります。

このため、カード引落しそのもののポイント還元がないdカードで支払うことを、半ば強制される格好となりました。

ただしahamoは別です。

ahamoユーザーにとって、料金をdカードで引き落とす特典は「毎月1GB増量(GOLDは5GB)程度なので、他社カードのほうがお得になるケースが多いでしょう。

参照:dカード

アメックスでNHK受信料

提携カードでないプロパー・アメックスは、公共料金引落しのポイント付与率が通常の2分の1に設定されています。

楽天カード(2分の1,または5分の1)、セゾンカード、ダイナース等もそうで、これらのカードを引落しに使うのはおすすめしません。

それでもアメックスの場合(たとえば最近登場して話題を集めているゴールドプリファード)、年間利用額により宿泊特典がついてくるなど、一定額利用の必要のために公共料金を設定している人もいるはずです。

そうだとして絶対におすすめできないのがNHK受信料で、これだけはなぜか完全ポイント対象外となっています。

NHKの支払いにおすすめなのは、「選べるポイントアップショップ」でポイント3倍になるエポスゴールドカードです。

参照:アメリカンエクスプレス

Visa LINE PayクレジットカードでLINE Pay

登場時は還元率3.0%だったVisa LINE Payクレジットカードですが、徐々に還元率が下がり、現在は1.0%です。

特にバーチャルタイプの場合券面がないので、キャッシュレスの組み合わせが重要になりますが、使ってはいけないキャッシュレスもあります。

カード直接決済、あるいはタッチ決済・iD等で使う分には問題ないのですが、身内のQRコード決済であるLINE Payにセット(チャージ&ペイ)して使ってもポイント対象外になるのが難点です。

こちらチャージ&ペイは後発のカード、Visa LINE Payクレジットカード(p+)の専門領域です。

p+をLINE Payで使うと、月1万円の決済まで実に5.0%還元となります。

ちなみにVisa LINE Payクレジットカードもp+も、三井住友カード発行のためか、国民年金の引落しも例外的にポイント対象外となっています。

参照:LINE

Visa LINE Payクレジットカードで医療機関支払

p+も含め、Visa LINE Payクレジットカードで保険診療の支払いをしても、原則ポイント対象外です。

医療機関でもクレジットカードが使えるようになってきましたが、このようなポイント不付与の例も今後増えてくると思われます。

三井住友カード、Visa LINE PayプリペイドカードでiD

三井住友カード、それからクレジットカードではないVisa LINE Payプリペイドカードの話です。

現在はスマホのタッチ決済が主流になり、iDはポイント対象外となる例が増えています。

三井住友カードの場合は、iDで支払って通常のポイント0.5%は付きますが、タッチ決済で7.0%以上となるコンビニや飲食店での支払いでは、無意味になりました。

Visa LINE Payプリペイドカードは、タッチ決済で3.0%還元(要毎月エントリー)ですが、iDはポイント不付与です。

かつて、電子マネーiDとの組み合わせが推奨されていたのがむしろ難点です。

iDは使わない、という方針が無難です。

なお、前述のVisa LINE Payクレジットカードについては、iD 払いしても構いません。

参照:LINE Pay


ライフカードでETC

ライフカードでETCカードを発行するのはおすすめしません。

ETC利用で、ポイントが付かないためです。

エポス、セゾン等の年会費無料、ETC発行手数料無料のカードをおすすめします。

ライフカードはその他、「JCBギフトカードの直接購入」がポイント対象外です。これは珍しいことではありません。

参照:ライフカード

P-oneカード(ポケットカード)でサンリブ・ETC・保険

還元率1.0%(オートキャッシュバック)のP-oneカードはポイントプログラムが面倒な方にはおすすめです。

ただし、このカードに、ポイント対象外の取引がいくつかあります。

・ サンリブ・マルショク(中国地方、九州のスーパー)

・ ポケットカードトラベルセンター

・ ETCカード

・ 生命保険、損害保険等の保険料

特定のスーパーチェーンが対象外となっています。

ライフカードと同様、ETCカードもポイント対象外です。

さらに生保・損保も同様です。

参照:P-oneカード

アプラスで税金、国民健康保険、国民年金

アプラスは、「Tカードプラス PREMIUM」「Tカードプラス(TSUTAYA発行)」「APLUES WITH CARD」などを発行しています。

これらのカード、「税金」「国民健康保険」「国民年金」がポイント対象外です。

大部分のチャージについてもポイント対象外ですが、わずかに次の除外されていないルートがあります。

・ ファミペイ(JCBのみ)

・ au PAY(Mastercardのみ。ただしJCBもJAL Payにチャージし、JAL Payバーチャルカードからのチャージが可能)

これら数少ない決済を活用して、税金等を支払いましょう。

参照:アプラス

系列のチャージでポイントが付かない例

クレジットカードの系列電子マネーやプリペイドカード等、チャージをして使う決済の多くで、ポイント付与が制限されています。

たとえばJCBプレモや、エポスプリペイドカード、三井住友プリペイドカード等です。

系列決済へのチャージは、ポイント消化のために実施されることが多く、チャージでポイントを付与しないのは理にかなっているところもあります。

ただカード会社によっては、身内に厳しく外に甘いこともあります。

系列キャッシュレスへのチャージをポイント付与対象外にし、系列外だとポイントが通常に付くということもよくあります。

・ 系列でも系列外でもポイント対象外の例 … JCBカード、セゾンカード

・ 系列は対象外だが、系列外では比較的OKとなる例 … エポスカード、PayPayカード、イオンカード

後者の例を見ていきます。

イオンカード&WAON

イオンカードから電子マネーWAONにチャージしてもポイントがたまらないのはわりと知られているところかもしれません(例外として、イオンカードセレクト、Apple PayのWAON)。

ところが、系列外のチャージにはほとんど制限がありません

通常還元率の低い(0.5%)カードですが、ポイント倍になる毎月10日のチャージがおすすめです。


PayPayカード&PayPay

PayPayカードからQRコード決済のPayPayへのチャージはポイント対象外です。

いっぽうで、系列外のau PAY(Mastercard限定)やファミペイ(JCB限定)へのチャージは制限されていません。

PayPayのMastercardは、PayPayのために使うより、au PAYのために使うほうが実のところお得になっています(au PAY決済時の0.5%が付くため)。

参照:PayPay

エポスカード&エポスVisaプリペイドカード

エポスカードについては、年会費無料で使える(インビテーションで取得または年間利用額50万円以上で永年無料)エポスゴールドカードをおすすめします。

エポスゴールドカードは年間100万円使うと、ポイントボーナスで実質還元率1.5%となります。

系列のエポスVisaプリペイドカードにチャージしてもポイントは付きません。

ですが、多くの他社キャッシュレスにチャージできて、1.5%の還元率もそのままです。

一例です。

・ モバイルSuica

・ 楽天Edy

・ au PAY(チャージできないカードの多いVISAブランドでも問題なし)

モバイルSuicaが、ポイント3倍の「選べるポイントアップショップ」に登録できたときは、実にチャージ還元率2.5%でした。現在は1.5%までです。

楽天Edyやau PAYは、決済時の還元率0.5%があるため、合計2.0%で使えます

ただし、楽天Edyへのチャージルートはなくなるかもしれません。

楽天Edyと等価交換できる楽天キャッシュのポイント付与ルールが変わったからです。

Android限定ですがau PAYのSuicaによって、原則決済時にポイント付与のないモバイルSuicaを、au PAYと同様2.0%で使えます。

参照:EPOS Net


ポイント付かないキャッシュレス決済に気を付けよう

ポイントのつかない決済についてまとめました。

取り上げなかったJCBオリジナルシリーズや三菱UFJカードについては、比較的ポイント付与の例外はありません。

ただし、チャージしてポイントの付く電子マネー等もほぼありません。

ード会社によってポイントのつかないルールがバラバラで、統一性はありません

ご自身の使っているカード、使いたいカードについては、例外をきちんと押さえておきましょう。

《沼島 まさし》
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沼島 まさし

執筆者:金融系ライター 沼島 まさし 沼島 まさし

実践系キャッシュレスライター。 モットーは「経済圏に囲い込まれるな」「キャンペーンのためなら火の中水の中」 QRコード決済の地域還元のためなら、都内のあちこちに出没します。 たまにうっかり失敗しますが、失敗談もネタにしています。 寄稿者にメッセージを送る

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