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冷静に対応しよう!米価格上昇の実態と家庭で実践できる対策ガイド

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冷静に対応しよう!米価格上昇の実態と家庭で実践できる対策ガイド

農林水産省の統計(速報)によれば、玄米60kgあたりの年産平均税込価格(令和6年5月時点)は、令和4年産(令和5年10月時点)より11%上昇しています。

参照:農林水産省(pdf) 令和5年産米の相対取引価格・数量(令和6年5月 速報)

一方、銘柄ごとの価格の動きに目を向けると、低価格帯の銘柄で20%前後の値上げが目立ち、低価格帯の米の値上げが家計を直撃していることがわかります。

そこでこの記事では、米の価格が前年より上がった主な理由や、家庭で今すぐできる米価格上昇対策を紹介します。

玄米60kgあたりの年産平均税込価格(令和6年5月時点)は11%上昇しています

米の価格が前年より上がった主な理由

米の価格が前年より上がった主な理由として専門家が指摘しているのが次の2点です。

価格上昇理由1:記録的な猛暑

昨夏の記録的な猛暑が米の品質低下や不作による米不足を招き、令和5年産米の価格が上がった要因となっています。

価格上昇理由2:インバウンド需要や日本食ブームで米の需要が増加している

インバウンド需要の増加に伴い米の需要も増加。

世界的な日本食ブームもそれに拍車をかけています。

それらの理由から、新米が出る秋までは米の価格が高い状態が続くと専門家は予想しています。

家計の悪化は避けたい!今すぐできる米価格上昇対策

米の価格上昇で家計を悪化させるのは避けたいところです。

そこで、今すぐ家庭でできる米価格上昇対策を紹介します。

対策 (1) 家に備蓄している米をフードロスにしない

暑い時期は家に備蓄している米に大量の虫が湧きやすくなる上、暑さで米の品質が大きく劣化して廃棄に至る(=フードロスが発生する)恐れがあります。

それを防ぐ対策は2つあります。


備蓄米を劣化させない対策 (1) お米を密閉容器に入れて冷蔵庫で保管する

虫の発生や米の劣化による廃棄を防ぐ上でベストな対策です。

冷蔵庫を整理して米を入れるスペースを確保し、長くても1か月以内に食べきれる量だけ米を買って冷蔵庫内に保管するのがおすすめです。


備蓄米を劣化させない対策 (2) 米櫃に鷹の爪や市販の虫よけを入れる

次に有効な対策として、鷹の爪や市販の虫よけを米櫃に入れる方法もあります。

暑さによる米の劣化は防げませんが、お米に大量の虫が湧くのを防ぐことはできます。

対策 (2) 実店舗・ECサイト・価格比較サイトで安いお米を探す

お米の購入価格を抑えたい場合は、実店舗やECサイト、価格比較サイトで安いお米を探しましょう

銘柄によっては今でも安く買えるお米があります。

また、異なる銘柄の米をブレンドした「ブレンド米」も比較的安く購入できます

※農林水産省の統計では、銘柄ごとのお米の価格を確認できます。

参照:農林水産省(pdf) 令和5年産米の相対取引価格・数量(令和6年5月 速報)

農林水産省の統計では、銘柄ごとのお米の価格を確認できます

対策 (3) パンや麺類の出番を増やしてお米の消費量を減らす

アレルギーなどの問題がなければ、パンや麺類の出番を増やしてお米の消費量を減らすのも有効な対策です。

業務スーパーなどの格安店ならパンや麺類も安く購入できます。

パンや麺類はお米より割高ですが、味やブランドにこだわらなければ費用を安く抑えられます。

お米の価格が落ち着くまではその方法でしのいでもいいでしょう。

1993年の米騒動で数か月間米を食べない生活を余儀なくされたわが家の経験から言えば、米がなくても他に主食となる食品があれば生活にあまり支障は生じません。

確かに最初は米がないと大きな不便を感じますが、時の経過とともに米がない生活にも慣れるもの。一時的な対策としてはおすすめです。

対策 (4) 【中高年以上向け】炭水化物全体の摂取量を減らす

健康上の問題を抱えやすい中高年以上は、お米を含めた炭水化物の摂取量を減らすのもおすすめです。

その上で栄養バランスのよい食事を心がければ、米の購入費用を抑えながら生活習慣病の予防もできて一石二鳥です。

対策 (5) 【高齢者向け】米屋のお得意先になる

高齢者の米価格上昇対策としては、米屋のお得意先になるのもおすすめです。

米屋の得意先になると以下のサービスを受けられます。

・ 電話一本で米を配達してもらえる

・ 定期的に米を配達してもらえる

・ お米のプロが予算に合ったお米を選んでくれる

・ 灯油や米以外の食品の配達もしてもらえる

・ 米屋によってはポイントやシールが溜まると米も買える金券になる

・ 価格高騰時もリーズナブルな価格で米を買える

・ 深刻な米不足の時優先的に米を売ってもらえる

米屋の米は割高な印象がありますが、銘柄によってはスーパーと価格が変わらないものもあります。

また、ブレンド米なら米屋でも安く買えます。

わが家は1993年の米騒動を機に米屋の得意先になりましたが、若いころは「深刻な米不足の時優先的に米を売ってもらえる」以外のサービスにそれほどメリットを感じませんでした。

しかし、高齢者直前になった今は、以上のサービスのすべてが高齢者にとってメリットが大きいことがわかってきました。

自分で買い物に行けない方やネットショッピングができない方が多い高齢者にとっては、電話一本で重いお米や灯油を配達してくれる米屋のサービスは大変ありがたいものです。

また、米不足の時に良心的な価格で優先的に米を買える点でも、米屋の得意先になるメリットは小さくありません。

ネットショッピングで簡単に米を入手できる若年世代は、米屋の得意先になる必要はないでしょう。

しかし、高齢者にとって米屋のサービスはメリットだけなので、まだ利用していない方はぜひ利用してほしいところです。

以上のほかにも有効な米価格上昇対策があれば、それも併せて実行してみましょう。

状況を冷静に見極めながら今自分にできる米価格上昇対策を実行しよう

猛暑などの影響で令和5年産米の価格が上がり、店頭は米がやや品薄の状態になっています。

一部メディアではその状況について不安をあおる報道を行っていますが、実際にはそこまで事態はひっ迫していません。

現在の米の価格上昇割合の平均値は1割強5kg 2,000円の米なら200円強の値上げです。

その程度の支出増なら他の支出を見直すなどの方法で簡単にリカバーできる家庭も多いでしょう。

また、米の品薄状態についても深刻なレベルではなく、買いだめは不要です。

農林水産大臣は、6月14日の記者会見で以下のように述べています。

“現時点で主食用米の需給が「ひっ迫」している状況ではありません。消費者の皆様方におかれましても、安心していただき、普段どおりにお買い求めいただきたいと思います。” 

引用元:農林水産省 坂本農林水産大臣記者会見概要

米の価格が異常に高騰し、長期に渡って全国的に米が入手困難になった1993年の米騒動をリアルタイムで経験した私から見ても、今は米騒動の時よりはるかに心配ない状態だと明言できます。

したがって、今は冷静に状況を見極めながら米価格上昇対策を行うことが重要です。

いたずらに不安をあおる報道に踊らされず、今自分にできる米価格上昇対策を実行しましょう。

《大岩 楓》
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大岩 楓

執筆者:元銀行員 FP2級 大岩 楓 大岩 楓

元銀行員にしてベテラン主婦のフリーライターです。クレジットカードや節約記事などの執筆のほか、既成記事の校閲も行っています。50代になった現在、最大の関心事はずばり「老後のお金」今後のマネープランについて真剣に考え始めました。そこで自らの勉強も兼ね、銀行員時代に培った金融知識と25年以上の家計管理経験をベースにお金に関するさまざまな事柄について深堀りしていきます。 <保有資格> FP2級 寄稿者にメッセージを送る

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