クレジットカードには、ブランドがあります。
今回はブランドの特徴・違いについて解説します。
クレジットカードのブランドとは？
「JCB」「VISA」のロゴがクレジットカードにはついています。
これがブランドです。
これらは国際的に流通している国際ブランドとされています。
同じマークが付いたクレジットカードは加盟店なら世界中どこでも使えるので、海外に行く方にとってはとても便利な存在です。
VISA（ビザ）
Mastercard（マスターカード）
JCB（ジェーシービー）
American Express（アメリカンエキスプレス）
Diners Club（ダイナースクラブ）
これらは長く日本でも使われている国際ブランドです。
VISAとMasterは特に多くのシェアを占め、使えるお店が多いので、多数のクレジットカードを作りたくないという方は優先して発行するのをお勧めします。
ブランドごとのルーツと特徴
VISA
アメリカ発の圧倒的な世界シェアを占めるブランドで、世界中に13億人のユーザーが居ると言われています。
使えるお店も世界中にあるため、クレジットカードデビューするには最適な一枚。
最近ではタッチ決済を推しており、テレビCMなどで「VISAで」と言って支払うシーンをよく見かけます。
Mastercard
同じくアメリカ発、シェア第二位となる国際ブランドです。
以前はアメリカ方面に強いVISA・欧州に強いMastercardと住みわけがされていましたがどちらもシェアを伸ばした最近ではほぼ違いがありません。
VISAとMastercardを作っていれば、ほぼ困る事は無い程度に広く流通しているブランドです。
JCB
日本発の国際ブランドで、日本国内における利用可能なブランドとしては第一位とされています。
実際に筆者も街中で買い物をする際にJCBだけ使えるといったシチュエーションに出会った事もあります。
日本人特有のきめ細かいサービスが魅力で、アフターケアやサポートの充実、ポイントが貯まりやすいカード等、使う以外の魅力があるブランドです。
American Express
通称「アメックス」と呼ばれるステータスの高いブランドで、ホテルやレストラン、空港ラウンジなどで受けられる優待・サービス事が魅力です。
年会費などが高い傾向にあるため持っているだけで箔が付く一枚。
筆者も以前支払いの際にアメックスを持っている事を見かけた友人に一目置かれる出来事がありました。
最近では年会費が（条件付きで）かからないデジタルカードなども誕生し、持ちやすくなってきました。
その他
アメックス同様にステータスの高い「Diners Club」
中国発の国際ブランド「銀聯（ぎんれん）カード」
もロゴを見かける機会があると思います。
特に銀聯ここ最近の訪日外国人増加に伴い、急激に取り扱いシェアを伸ばしているように感じています。
国内ブランドもあるの？
普段よく目にする「EPOS」「三井住友」「クレディセゾン」「JACCS」といったカードが国内ブランドに相当します。
「手元のエポスカードを見てもVISAのロゴがある…」と思いますが、これらは国際ブランドと提携しているため、カードに刻印されたロゴのブランド取り扱い店舗で付けるようです。
銀聯カードのようにいつの日か、楽天カードが国際ブランド化して「R」のロゴなどがクレジットカードに刻印される日がくるのかもしれません。
「経済圏」とブランド関係ある？
お得界隈のトレンドに「経済圏」という考え方があります。
例えば楽天経済圏とは、楽天カード×楽天市場×楽天ポイント×楽天証券など。
あらゆるサービスが楽天で統一する事でお得度が増すという取り組みです。
国内でのお買い物・サービスに関連した物であるため、国際ブランドではなく国内ブランドが関わってきます。
楽天経済圏
楽天グループのサービスで楽天ポイントを効率的に貯めたいので、国内ブランドは楽天カード。
発行時に選べる提携国際ブランドは「VISA」「Mastercard」「JCB」「American Express」いずれを選んでも良いのですが、ポイントを効率的に貯める・使う事が目的である以上「使えない」シチュエーションは避けねばなりません。
おのずと「VISA」「Mastercard」を作る事となるでしょう。
楽天カードは2枚目を作ると条件付きでポイントが貰えるキャンペーンを常設しています。
画像元：楽天カード株式会社
1枚目…VISA
2枚目…Mastercard
このような持ち方をすると、どこでも使えて安心です。
Vポイント経済圏
Ｖポイントを中心に考える際に必要となるのは三井住友カード。
こちらは作成可能なブランドが「VISA」「Mastercard」の2種のみとなっています。
楽天カードでこのいずれかがお勧め、と書きましたが三井住友カードで作れない「JCB」を楽天カードで優先してもいいかもしれません。
年間100万円利用で10,000ポイント還元=実質還元率1.5％になるゴールドカード
セブンイレブンアプリとの連携で最大10％還元になるナンバーレス
など魅力的なサービスが揃ったカードが揃っています。
「経済圏」としては圧倒的に楽天がシェアを握っていますが、今後は三井住友・Ｖポイントの出番が増えていくと筆者は考えています。
携帯電話×経済圏
携帯電話各社はそれぞれ関係の深いポイント・クレジットカードとの組み合わせがお得になるよう経済圏を形成しています。
Softbank（ワイモバイル）×PayPayカード
docomo×dカード
au×auPAYカード
オリジナルブランドのクレジットカードが肝となりそれぞれPayPay・d払い・auPAYとＱＲコード決済も持っていますが、チャージや支払い元と設定するクレジットカードは自社の物にしておくと（もしくは必須）高還元率になる設計です。
例を挙げると2025年1月から、PayPayに登録できるクレジットカードがPayPayカード（ゴールド）以外不可になってしまいました。
囲い込みとなりますが、その分ユーザーには手厚い還元が期待できる内容となっています。
画像引用：yahoo
ワイモバイルユーザーなら「Enjoyパック（月額550円）」加入でYahooショッピングで毎月500円オフクーポン、ワイモバイル0.5GB通信料が貰えてお買い物が最大12％還元になる好待遇を受けられます。
その他、PayPayは頻繁に自治体や各種飲食店などと還元率UPキャンペーンをしているため使えば使うほど、貯めやすいポイントとなっています。
PayPayカードが必要となるのでよく考えて契約しましょう。
国際ブランドはシェアを伸ばした結果、差はなくなりましたが、国内ブランドの覇権争いは激しい事がわかります。
魅力的なサービスが乱立していますが
どれか1つに決めて効率よくポイントを貯める
良い所を選んでその時ベストなサービスが得られる国内ブランドカードを使う
クレジットカードを便利以上にお得な存在として捉え、上手に活用してみてください。
