先週は、日銀政策決定会合とFOMCと、大きなイベントを控えていましたが、あまり大きく崩れることなく推移し、無事に通過しました。しかし、いまだに地政学リスクへの警戒感から、楽観的な買いが続くかというと、上値が重くなる場面もあり、難しい相場が続いています。
それでは、チャートを細かく見ていきましょう。

日足の移動平均線

5日線は、上向きで推移し、25日線に接近してきました。
25日線は、下向きで、株価は25日線に頭を押さえられる形で推移しています。
75日線は、下向きに推移しています。
並び順は、75日25日5日で安定下降となっています。
機関投資家や海外の投資家が意識している200日線は、下向きで3万8577円処を推移しています。
トレンドライン
下の9月18日19日の窓を埋めて上昇となり、今度は上の2月27日28日の窓を埋めてきました。その上には2月19日20日の窓が開いています。新たに下に開けた窓は、3月14日17日に開けた窓と、17日18日に開けた窓が意識されるところです。長い期間BOXだった下限の3万7700円処まで株価は戻し、あらたなトレンドを形成中のように見受けられます。
一目均衡表

週明け早々に雲のねじれがあります。ここでトレンド転換となるのか注意して見ていきましょう。基準線と転換線の並びもまだ弱さを示しています。遅行線と日々線が乖離しているので、10営業日後あたりにぶつかる場面では、遅行線がどちらに進むかに注目です。
ボリンジャーバンド
全てが下向きのバンドから、-3σと-2σのバンドが横向きとなったことで、-2σのバンドウォーク終了となり、株価はTPラインまで戻しています。TPラインまで戻してきたことで、一旦リセットとなり、新しいバンドの動きを確認していきましょう。
スローストキャスト
売られすぎゾーンから買われすぎゾーンまで、8日間でしっかり戻してきました。途中でだれることなく買われすぎゾーンまで到達し、強い買いシグナル後の一週間、どちらに進むのかをしっかり確認していきましょう。
MACD

0ラインの下を推移しているので、まだ下降トレンド中ですが、ヒストグラムは好転し、MACDとシグナルも強気のサインを示して週末入りとなっています。次回、満月は4月13日、新月は3月29日です。
総合的には、パラボリックは17日から好転し、引き続き買いのシグナル点灯中です。しかし、ADXは下向きで、トレンドなしとなっていますし、フィボナッチの0.382戻しとなっているので、ここから順調に上昇していけるかは判断材料に欠けるとなります。そして、今週は権利落ち日なども絡んでくるため、例えば、配当狙いの買いで上昇していた場合には、その後は下落へと転じる可能性もあり、じゅうぶんに注意していきたい一週間となります。